見出し画像

オモムロニ#2 1という数字が好きだ


1という数字が好きだ。
正確には、好きになることした。

別に1番が好きなわけじゃない。
むしろ他人との競争心は薄い方かもしれない。
(そのせいでテニスの競技では困っている)

順番ではなくて、"ひとつ"という最小ユニットが好きだ。

ひとつの好きなことがあれば、どんなつらい時もなんとかなった。
ひとつをやってみたら、先が見えないことも頑張っていけた。
ひとりの人と出会ったら、もう他の人を探す必要はなくなった。

ひとつあるだけで、なにもかもが変わることって実は多い。

一方で、僕らは多くのものを望むし、選択肢は多い方がよいように感じる。
きっとそれは間違っていない。

でも、ひとつの大事なものがあれば、それがほんとうであれば、
たくさんあるより、ひとつの方がずっとよかったりする。

心も思考もとてもシンプルだ。

そして、注意深く見てみると、僕らには、いつもひとつしかなくて、
そのひとつの繰り返しですべてができているんだと気付く。

だから、ひとつが、1という数字が好きだ。

              *

でも、1が好きだから、1じゃないことを通らないといけない。
ひとつを好きになるためには、ひとつじゃないことを知らないといけない。
もっと言えば、1度は1を嫌いにならないといけない。

いろんなことに興味をもって、触れて感じて考えて、心で体で体験する。
いいことばかりでなくて、わるいこと、自分では想像もできなかったことに触れてみる。

ひろげて、ひろげて、ひろげると、ひろがりの中で、ぼんやり自分の真ん中が見えてくる。

その真ん中は、ふわふわしている時もあるし、ビビッとこれだと感じる時もある。

どちらにしても、そのあたりに大切なことが、ほんとうがあることが多いと思う。そこで選んだ真ん中が、ほんとうのひとつだったりする。

そして、それはあなただけの真ん中で、あなただけのひとつだ。

そんなひとつは、長くお付き合いできる一生モノのひとつだったりする。

               *

さて、今日も楽しく過ごしましょう。
気付けば、もう20年近く同じひとつのクルマに乗っています。ラブ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?