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淡路島移住計画 ④ 上陸編 ~そして伝説へ~

一度はあきらめかけた理想の住まいの条件が、一気に叶うかもしれない。もし誰かに先に押さえられたら、悔やんでも悔やみきれない!それまでも洲本市内の新築物件も何件か問い合わせていたものの「既に契約が進んでおりまして・・・」と断られ続けている状況。早速その物件を企画・管理するレインボー不動産さんに問い合わせを入れ、茨城県のワーケーションから帰った週末、内見することにしました。

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わが島(になる予定)の淡路島を前に、俄然高まる緊張。今回は、この物件一択で来たので「イメージと全然違う」ということになれば、往復の新幹線代はドブに捨てることになってしまいます。

高速舞子のバス停から、レインボー不動産の山形さんに言われた「りくのみなとせいだん」まで向かいます。「陸なのに港?どんなワンダーアイランドなんだ」という困惑と、一抹の不安を抱えつつ。

ホントにあった。

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慶野松原を抜け、別荘地ならではの丘を上がり、キャンプ場のような木立の道を曲がると、その建物は突如出現しました。まるでホイポイカプセルで今まさに出現させたかのように。

まるで秘密基地のような家として、読売テレビの小枝不動産でも取り上げられたように、秘密基地感がハンパない。ただ外観は思ったより一回りほど小さい印象でした。

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中に入ると、外観よりは広く見えました。ただ、何もないがらんどうの部屋を見た時の印象は「やっぱり少し狭いかな」。ロフトを合わせた床面積は、物件表記上は下北沢の7.5畳ワンルームの2倍の56平米のはずですが、今の部屋の荷物を入れるとかなり溢れてしまうのではないか、と思いました。

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しかし、そんな懸念が吹っ飛ぶポイントが。最初に手前側のクリーム色の物件「アマリージョ」を、その後で奥の「ベルデ」を見たのですが、ベルデの方の内装が自分の好み的に完璧だったのです。シックなダークブラウンのフローリングに、レンガの壁面。そしてコンセントやドア扉、あとよく見るとダウンライトにまでエイジング加工が施されてありました。

「これはUSJを手がけた人にやってもろたんよ」とレインボーの山形さん。僕は割とギミックが好きなようで、着るものでもカメラでも何か余計なワンポイントを入れたくなるのですが、これには心つかまれました。玄関も海岸に打ち上げられた丸い瓦が使われていて遊びゴコロ満点。入りきらないものは、全部捨ててしまえ!的エイヤー精神で、次の瞬間「契約します」と言っていました。

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あまりにあっさり契約意思を表明したので「週末ちょっと使うにはいいけど、ずっと住むんやったらどうなんやろ」とレインボー山形さんが逆に心配気。「もし一日考えて、それでもよかったら」と契約書は翌日書くことに。この無理して畳みかけようとしない感じに、この不動産屋さんなら信頼できるなと思いました。

【勝手広告】淡路島移住に、7色の選択肢を:レインボー不動産

その後水回りのチェックをしましたが、確信は増すばかり。お風呂の内装も完璧でした。代理店の新卒時代、新築マンションのプロモーションで数々のモデルルームを見ながら、大人になったら(もうなってたけど)この片面「ブラック」のユニットバスでゆったりくつろぐのである!とひそかに決めていたので、この壁面を見た時点で敷金・礼金の振り込みは完了していました(心の中で)。

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キッチンもいい感じ。3年ほどF1層向け(20-34歳女性層)のライフスタイルメディアで記事を書いていたので「丁寧な暮らし」への憧れは募る一方でしたが、現実は下北沢の狭いワンルーム。昼にパスタを茹でるスペースもありませんでした。

それから比べると充分すぎるほどのキッチン設備です。シンクもこれだけ広さがあれば、洗い物すら楽しめる自信がありました。山形さんと翌日の待ち合わせだけ決めて、その日宿泊する慶野松原荘へ。

「16年間オツカレさん」と、淡路島の夕陽は言った。

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日本の渚100選にも選ばれている慶野松原で淡路島の最初の夕陽を拝んだ僕は、その日もう一つ衝撃の出会いをしてしまう。それは炭酸イオンとナトリウムイオンが溢れんばかりの「うずしお温泉」。

日本三大美人の湯よりも美肌成分が多いというこの湯は、入った途端に温泉成分が肌を覆ってヌルヌルになります。せっかくなら、このままアタマごと湯に浸かりたい気分になる強烈な泉質。この慶野松原荘は立ち寄り湯で500円という銭湯価格で入れるのですが、平日などは入れない場合もあるようです。ウェブサイトには出てないので、電話で都度確認して来てくださいねとのことでした。

そして伝説へ・・・

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こうして、最後のアイテム「近所の温泉」も手に入れた僕は、翌日早速契約を済ませ、淡路島上陸にこぎつけたのでありました。洲本図書館前のドラゴンクエストの碑には「人生は、ロールプレイングゲームである。」という堀井雄二先生の力強いメッセージが刻んであります。これからどんな「ぼうけんのしょ」を綴っていけるのか、楽しみでしかたがありません。

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