愛してやまない長崎の話【後編】
続・長崎のおはなし。大好きグルメ編。
前編、観光スポット編はコチラ
前編が思いの外長くなりすぎて反省。
後編もどうせ長くなりそうだから、前置きは省いてちゃっちゃといこう。
ただただ長崎が好きなだけの私による、記録に残しておきたい長崎グルメです。ではどうぞ。
吉宗(よっそう)
SNSで「茶碗蒸しが美味しい!」という知らない人の投稿を見て、友人に連れて行ってもらった吉宗。
見よ!この趣ある町家のような佇まいを。
最高。
年を重ねると尚わかる畳の良さ。
蒸寿司、茶碗蒸し、お新香のセット。
蒸した酢飯にそぼろとでんぶと錦糸卵。あったかい酢飯は新鮮で美味しかったけど、特筆することは、、特になし。普通に美味しい。
それよりも、この茶碗蒸し!
とにかくお出汁がやさしくって、本当に美味しくて、ぷりっぷりで、具もたくさん入ってて、こんなに大きいのに底が見えると「もうおしまい?」と悲しくなるぐらいぺろっと食べられる。
それ以来、スシローで茶碗蒸しを食べていてもいちいち吉宗の茶碗蒸しを思い出してしまうのだ。
それぐらい忘れられない衝撃の茶碗蒸しだった。
そして追加で注文した角煮もトロトロホロホロで絶品だった。
友人とはんぶんこのつもりで頼んだのに、あまりにも私が「おいしー!おいしー!」と馬鹿みたいに言っていたせいで、「全部食べていいよ」と言わせてしまった。食べたけど。
ツル茶ん
九州最古の喫茶店、ツル茶ん。
調べると創業大正14年らしい。
変な加工を加えている写真しか残っていなかったけど、それでも伝わるこのレトロ具合。
店内も歴史を感じさせる調度品が至るところに置いてあって、お店の方のこだわりを存分に感じる。
長崎名物、トルコライス。
ピラフにサラダにナポリタン、トンカツにカレーソースがかかった大満足ワンプレート。美味しくないわけがない。
そしてもうひとつのお目当て、ミルクセーキ。
確か秘密のケンミンショーだったか、テレビで長崎の「食べるミルクセーキ」を紹介していて、調べてみると発祥のお店がツル茶んだと知って、どれだけお腹いっぱいでも絶対に食べると決めていた。
案の定トルコライスで満腹パンパンだったが、それでも美味しくて食べられてしまう。甘ったるいのかと思いきや、意外とさっぱり。気付くか気付かないかぐらいの酸味もある。シャーベットのような感じで、茹だるような暑さだった長崎の夏にはぴったりだった。
ニッキーアースティン
「ツル茶ん以外のトルコライスが食べたい」という生意気な私のオーダーを聞いて、友人がここは美味しいよと教えてくれたのがニッキーアースティン。
煉瓦造りの外観がレトロでたまらなく可愛い。
両端にはトルコライスのサンプルが並ぶ。
このお店、驚くのはメニューの数。
私の記憶が正しければ100種類以上のトルコライスの中から選ぶことができる。いや、もっと?
200ぐらいあったかもしれない。
ピラフにオムレツが乗ってて、サラダにナポリタンにハンバーグにトンカツにデミグラスソース。
まさに“人類が好きなものをここにすべて集めましたセット” だ。
ツル茶んとはまた違ったトルコライス。ひとつひとつの味はしっかりしていて味も濃いめなのに、そこまで苦しくならない。でも満足感は充分。
次はカレーピラフにしよう、ホワイトソースでもいいな、ハヤシライスも食べたい、また行こう。
皇上皇
遊び尽くして長崎を後にする直前、もうすぐそこが駅というところで「ちゃんぽん食べ忘れた!」と気が付いて、どこかでちゃんぽん食べないと帰れない!と焦って探して、たまたま目に入ったのがこのお店。
決め手は入り口にりゅうちぇるのサインがあったから。美味しいに決まってる。
リンガーハット以外で長崎ちゃんぽんを食べたのは多分初めてだったと思うが、あっさりしつつもコクがあって野菜もりもりで美味しかった。
中華街まで行かなくてもこのクオリティのものが駅近で食べられるのは良いね。
チリンチリンアイス
ちりんちりんあいす?チリンチリンアイス?どっちが正解なんだろう。平仮名かも。ちりんちりんあいす。
移動販売のアイスがあると聞いていて、会えたらラッキーぐらいに思っていたら、平和公園でまさかの遭遇。
味はアイスクリンのような感じ。昔、市民プールの外でこういうアイス売ってたな。
何度も食べたことある味で特に感動するポイントもないのだけど、外で売ってるアイスとか移動販売モノってちょっとテンションあがってしまう。
ちなみに、奥に見えているのは平和公園にある平和祈念像。
閉じた瞳は原爆によって犠牲になった人たちの冥福を祈り、空を指差す右手は原爆の脅威を表し、まっすぐ伸ばす左手は平和を表しているそう。
フルーツいわなが
浦上天主堂の近くにあるフルーツパーラー。
友人が、「ここはフルーツが美味しいからパフェを食べさせたい!」と連れて行ってくれたこのお店。
スーパーでいつも見ているお値段とは比にならないぐらいのキラキラしたフルーツや、お手頃価格の美味しそうなゼリーがたくさん。
季節は秋。
見た目の美しさはさることながら、このボリューム。綺麗にカットされたフルーツが器からはみ出すほど乗っていて、どれも食べたことがあるフルーツのはずなのに、同じものとは思えない程ひとつひとつの味がとっても濃厚。
あんなに美味しいラフランスは今まで食べたことがなかったし、栗や無花果は特に好きでも嫌いでもなかったけど好きになった。
底のほうにあったアイスとかも美味しかったはずだけど、フルーツが衝撃すぎて覚えていない。
Fruit&Café HAMATSU
黒を基調とした店内がとにかくオシャレだったこのお店。
こちらもさっきのフルーツいわながと同じく贈答用のフルーツやデザートがたくさん並んでいて、食べる前から目が楽しい。
ブドウが、、、本当に美味しい、、、(泣)
側面も見せちゃう。
ブドウとマスカットがモリモリ乗ったパフェ。
どう見ても美味しいけど、見た目より、もっとずっと美味しい。
パフェ特有の、甘ったるくて後半胃がもたれてくる重さがなくて意外とさっぱりしている。
コーンでカサ増しされてないパフェっていいよね。
他にも、写真が残っていなかったけど中華街で食べた枇杷ソフト、友人が連れて行ってくれた焼き鳥屋さん、雲仙地獄で食べたお煎餅、美味しくて楽しい思い出が長崎にはたくさんある。
最後に、番外編。
一口香
一口香(いっこっこう)という長崎銘菓をご存知だろうか。
写真には写っていないが裏側に白ごまがついていて、ぱりっとした硬めの皮は小麦粉の味だけど、白ごまの風味が鼻に抜ける感じ。
(決して食べかけではなく手でちぎったんですが、なんか汚くてごめんなさい)
焼く前は中に餡が入ってるらしいけど、焼き上げる過程で餡が蒸発するんだったか膨らむんだったか、で、空洞になってしまうらしい。
この内側は水飴のような味がする。
私はこの一口香が本当に大好きで、友人に送ってもらったりわざわざネットで買ったりする。
長崎に行っても、カステラは買って帰らないのに一口香だけは絶対に忘れない。
ただただ硬くて甘い、バリバリ食べられるお饅頭というだけなのに、すっかり虜になってしまっている。
美味しいので、興味のあるかたは是非。
長崎に行きたいなあ。
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