あれから14週間
先日お供した福岡市で、空いた時間にぶらぶらと歩いていました。
入道雲が出ていたほどの晴天だったのに、いつの間にか雨雲に覆われていて、雷のゴロゴロという音のあとにスコールみたいに雨が降り出しました。
そのせいで地下街や百貨店も人がいっぱい。
どこかで座ってコーヒーを飲みたいな、とおもったけれど、どのカフェも空席が少なくて落ち着かなさそう。
目的地を迷い、あらゆる店頭にときどき意識を向け、カフェがあるたびに中の様子を伺いながら、しばらく歩いていました。
こっちに行ったら何があるかな、と三越に入ってうろうろ見回していたら、名店街的な一角が目につきました。
つつつ、と近づいてみると、福岡だけでなく全国の銘菓を集めて売っているブースのよう。
こういうのをみると一周しないと気がすまないたちであるから、一つひとつしっかり確認しながら、もう同時にどれを買うか頭の中でツバつけてました。
ブースの終盤、特に目をひいたものはこれ。
ミニサイズが出ているなんて知りませんでした。
そういえばいつだったか、横濱ハーバーを記事にして、そこにこの馬車道十番館のビスカウトを食べたいって書いたのを思いだしました。
(食い意地が張ってるな)
これと他に、お客様用のお茶菓子として良さそうなものを選んで、ほくほくしてたら待ち合わせの電話が鳴りました。ささやかながら何とも気もちのいい瞬間でした。
定番品の、半分サイズらしいです。
すごく久しぶりに食べたけれど記憶のとおり好みの味と食感でした。小さいのもとてもいい。
絵本『ぐりとぐら』のカステラとか、『おおきなかぶ』みたいな大きな食べ物や、『11ぴきのねことあほうどり』『ちびくろさんぼ』のたくさんのコロッケや積みあがったパンケーキにわくわくさせられた私はどこへ行ったのか、今となっては小さい食べ物にきゅんとするようになったみたいです。
この記事を書くために開封しました。
食べたのはレモンです。レモンがいちばん好きとおもった記憶があります。やっぱり好き。(他の2種はチョコレートとピーナッツ)
さくさくでバターの匂いがして、甘すぎないレモンクリームがちょうどいい分量だけサンドされています。
お茶菓子はよろこんでもらえるかなあ。
いい買い物でした。
*
今日の「気配」:きのうだったかな、日が短くなったことを感じた瞬間があって、はっとしました。ほんのわずかだけれど、夏の終りを告げられたようでほっとしました。秋に次いで冬の気配を感じたとき、私はきっと気絶しそうになります(うれしすぎて)。
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