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Chocolate Naive-チョコレートナイーブ シエラ・ユリアン-

 リトアニアのビーントゥバーチョコレートブランドの「チョコレートナイーブ」です。リトアニアというとバルト三国、その最も南に位置する人口300万人ほどの小さな国だそうです。

 こちらのブランドは、食材の探求シリーズであるフォレジャーコレクションにおいてポルチーニ茸やビールなどとの組合せのもの、またエクエイターコレクションといってカカオ豆の採れる赤道付近の食材をコンセプトにしたシリーズなど、ユニークなチョコレートづくりに特化しています。

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 今回が初めての購入なので、そういったものにも興味をそそられつつ選んだのはこちらです。

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シエラ・ユリアン 70%(ナノロットコレクション) エルサルバドル産の希少なカカオを使用したチョコレートです。割ったときの手ごたえは、水分を含んでいることを感じるような独特のものでした。赤ワインや柔らかい酸味の黒酢香。口に入れるとベリー系の甘酸っぱさがして、間を置かずににこっくりとしたバターやピーナッツの味わいが広がります。キャラメルや栗かぼちゃ、カフェオレやカステラなどとにかくコクのある色んなものの味わいが次々にやってきます。おもしろい。バナナや青りんごの明るい酸味も感じられます。
粒子を感じながら口どけに影響せずふんわりと溶けていきます。こしあんのよう。

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 「ナノロット」とは少量生産を意味します。一度に作ることができる量が限られている希少カカオ。次に同じカカオから作ったとしても、生産ロットが違えば(つまり天候や湿度、発酵などの条件が違えば)また違った味わいになるんだとおもいます。
 コーヒーの焙煎なんかもそうですが、食材って、そういう性質を持っているんですよね。それを思えば、変わらない味づくりって奇跡に近いとおもうんです。変わらない味づくりも尊いし、変化の中のある瞬間に出会えるおもしろさもまた尊いです。合掌。


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