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コーヒー味くらべ(春霞編)その2

 先日投稿した記事の続きです。タイトルに春霞と書いたけれど今日はとても視界がすっきりした天候でした。

 いただきもののストレートコーヒー4種のうち、今回は残りの2種、エルサルバドルとメキシコの記録です。

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小ぶりな豆

エルサルバドル Republic of El Salvador

中央アメリカの中部に位置するラテンアメリカの共和制国家、エルサルバドル。グアテマラとホンジュラスに国境を接しており、南と西は太平洋に面しています。中米で最も人口密度が高い国なんだとか。

コーヒー栽培に非常に適した環境に恵まれており、20以上もの火山を有する火山地帯だそう。火山灰を多く含むミネラル豊富な土壌と、日照量を調整する役割を担うシェードツリーがコーヒーの木に栄養をもたらします。
国土のほとんどが高地にあることと雨量が多いことはコーヒー栽培によい気温を保つ要因のひとつであり、コーヒー栽培にはもってこいの環境なんだそう。

等級は栽培地の標高の高さで区分され、コスタリカ産のコーヒー豆と同様に標高の高い順にストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG)、ハイ・グロウン(HG)、セントラル・スタンダード(CS)と続きます。

いただきもののためグレードは不明。

焙煎は中~深煎り、豆づらは小さいものから中くらいのものが混在しています。
豆の香りを吸い込んでみると、スモーキーで木や油の混じったにおいがします。このにおいは、すごくなつかしい。喫茶店内のにおいで、なつかしいと感じる理由は両親の店で多くの時間を過ごしたせい。
中〜細挽きにして、ネルドリップ。

抽出液の香りは焼き芋のほっくり甘い香りがし、味わいはまろやかで心地よい苦みの表面にキャラメルをまとっているような印象。

おいしいコーヒーです。

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オイルがじんわり

メキシコ共和国 United Mexican States

北アメリカ南部に位置する連邦共和制国家、メキシコ共和国。国境は北にアメリカ合衆国と南東にグアテマラ、ベリーズと接していて、西は太平洋、東はメキシコ湾とカリブ海に面しています。ベリーズ産のカカオ豆からつくられたチョコレートはわりと好きです。

1795年にスペイン人によってコーヒーノキがもたらされたそうですが、金や銀などの鉱物が頻繁に採れる地域に植栽されたため、コーヒー豆の生産はあまり普及しなかったと言います。
20世紀初頭から少しずつ生産が広がっていったらしく、メキシコ国立コーヒー研究所(INMECAFE)が設立されたことで、1973年以降にはコーヒー豆の生産が大きく増加したものの、そのコーヒー研究所は短期間の実験的な設置だったことから1989年に解散。
その後はカトリック教会などの支援を得て、メキシコのコーヒー協同組合CEPCOとUCIRIが設立されているそう。どのような支援だったのか、あとで調べてみようとおもいます。

メキシコ合衆国も、他のコーヒー生産地と同じくその国土が高い標高や気温、日照条件などがコーヒー栽培に適している環境にあるんだそう。
等級もやはり標高の高い栽培地の順につけられ、HG(High Grown)、PW(Prime Washed)、BL(Buen Lavado)とされます。
今回いただいたのがどのグレードかは不明です。

焙煎は中~深煎りで、豆づらはふっくらとしています。豆の香りはカカオっぽさを含んでいてスモーキー。豆を噛んでみるとトーストのような香ばしい味がしました。少しだけフルーティな酸味もあります。
中~細挽きにしてネルドリップ。

抽出液は甘味があり、バタークッキーの生地みたいな乳感があります。アーモンドカラメルのビスケットみたいなイメージ。わずかに酸味があります。
焙煎豆、抽出液ともに少し味わいがやさしいとおもいました。

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賞味期限について

今回のコーヒーは、4種とも焙煎した翌日のものを密閉してもらい、翌週〜翌々週にかけて飲む直前に挽いて淹れました。
父は焙煎直後はガスが抜けておらず、風味がしっかり出ないから1日は置いておくようにと言っていました。
挽いた豆にお湯を注いだとき、豆がふくらまず沈むのは古い豆です。飲んでも問題はないけれど、風味は抜けてしまっています。

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 後半2種はちょっと駆け足で書きましたが、もう少し歴史を深く知りたいようにも感じています。

 休日にいつもより少し時間をかけてコーヒーを味わうというのもいいものですね。

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