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コーヒー味くらべ(春寒編)その1

 先日コーヒーを飲みに行った先で、マスターからおみやげにと4種のコーヒー豆をもたせてもらいました。
 今朝コーヒーを淹れるタイミングで、それぞれのちょっとした記録をつけてnoteに書いとこうと思いつきました。ストレートコーヒーをまとめて数種類味わう機会というのもそうあるものではないですし。

 今日開封したのはケニヤとコスタリカ。

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てりてり

ケニア Republic of Kenya

インド洋に面した東アフリカの国、ケニア共和国。北のエチオピア、南のタンザニアもコーヒーの産出国としてよく耳にします。
1893年、フランスの宣教師がブルボン種の栽培で知られるレユニオン島よりコーヒー豆をもたらし、コーヒーの栽培が開始されたという説があるそうです。

栽培の主要エリアは中部に位置するケニア山あたりで、標高1,500〜2,000mと高く、気温の寒暖差がみられる場所。そのためコーヒーの実が引き締まり、味わいが凝縮されるそう。
年に2度の雨季があり、豊富な降水量と日照に恵まれ、コーヒー栽培に最適と言われています。水はけのいい土壌にはミネラルがたっぷり。

等級はサイズ(スクリーンサイズというらしい)で分類され、コーヒーチェリー1つに1個しかない豆(PB)をトップに、数値が大きい順にAAからTまで7つ。価格も同じ順でつけられるみたいです。

あまり馴染みのない銘柄ですが、人気があるんだそうです。

今回いただいたものは焙煎が深めで、表面にコーヒーオイルがみえます。等級なんかはわからないけれど、豆づらはふっくらとそれなりに大きいように思います。
豆の香りはコクが感じられ、吸い込んでしばらくするとスパイシーさが出てきます。豆のまま噛んでみると、ほどよい苦味がして、噛み締めると酸味が現れました。
中〜細挽きにして、ネルドリップ。

抽出液の香りは栗やナッツのこっくりした香りがし、口に含むと苦味、酸味、渋味の順で舌を通過していきます。
浅煎りにするとフルーティーな酸味がもっと出る品種のようだけれど、マスターの好みで深煎りにしてあるんだと思います。少し甘みがあって、おいしいです。

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かさかさ

コスタリカ Republic of Costa Rica

中央アメリカ南部に位置するコスタリカ共和国。メキシコからうねうねと南下した場所にあります。
栽培エリアはやはり高地にあり(1,000〜1,700m)、味わい深いコーヒー豆を産出、また雨季と乾季がくっきり分かれているため総合的にコーヒーの栽培に適した環境。
日照量が多いため、日陰をつくるシェードツリーが植えられ、調整しているんだそう。シェードツリー、カカオの栽培でも活用している例を聞いたことがあります。

主要生産エリアは7つに分かれており、地域によって気候や環境が異なるためにコーヒーの持つ風味も違うそう。
グレードは標高と地域による分類で、標高の高いものから価格が決められるそうです。
父が仕入れていた生豆で、SHB(STRECITY HARD BEANストリクトリー・ハード・ビーン)の表記を見た記憶があるんですが、これは太平洋側斜面の標高の高いエリアのもので、最高グレードのもののよう。
今回いただいたのがどのグレードかは不明です。

焙煎は浅煎りから中煎りのあたりだと思います。豆づらは小さめの中くらい。豆の匂いはスモーキーで軽く、そのまま噛んでみるとドライで甘さを感じます。しばらくしたら酸味がじんわり出てきました。
中挽きにしてネルドリップ。

抽出液は口当たりよく、まったりと甘いコクがあります。喉を通り抜けた後に酸味が感じられる。
焙煎したてのモカに似ていると感じました。

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 他の2種はまた今度。

 ケニアで思いだしたことをひとつ。
 リー・モーガンのアルバム<Search for the New Land>に収められた<Mr. Kenyatta>という曲について、Kさんが演奏するというんで曲名について調べたことがありました。私はこの曲をそのとき初めて聴きました。

 この<Mr. Kenyatta>という曲は、ケニアの初代大統領、Jomo Kenyattaジョモ・ケニヤッタへのオマージュとして、1963年にケニアを独立に導いた反植民地活動家にちなんで命名された作品ということでした。

 演奏を聴いたのは2年くらい前、かっこいい曲です(演奏をまた聴きたいなあ・・・)。

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