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CACAO STORE-カカオストア マダガスカル70%とペルー ホワイトカカオミルク-

 テイスティングと記事の時期ずれを、年のうちに合わせることは出来ないであろう、チョコレート記事です。遅れているからというわけでもないけれど、今回は2種いっぺんに書いていきます。

 CACAO STOREはミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマのオーナーシェフ、土屋公二氏によるBeantobarチョコレートのセレクトショップです。ちょっと前に書いたBONNATボナのタブレットも、こちらのサイトから購入しました。ショップに行ってみたいな。

 マダガスカル産カカオと、沖縄産の黒糖を合わせたダークチョコレート、それからペルー産ホワイトカカオを使用し、ミルクチョコレートに仕上げた2枚を食べました。
 ホワイトカカオは希少種です。カカオ豆を割ると、大抵は紫色っぽい断面が現れますが、ホワイトカカオはその名の示す通り白っぽい断面のものを言うのだそう。また、カカオ豆の品種に関しても、ホワイトカカオは生産量の極めて少ない「クリオロ種」に生ずるカカオとのこと。
 カカオ豆の品種は大きく3つに分かれていて、クリオロ種の他には丈夫で栽培が比較的容易な「フォラステロ種」と、クリオロとフォラステロの交種「トリニタリオ種」があります。生産量順に書くとフォラステロ種(全体の約80%)、トリニタリオ種(約15~20%)、クリオロ種(3~5%)というふうです。
 ホワイトカカオは希少なクリオロの中にあって、より珍しいため幻のカカオなどと言われています。

 ざっと書いたけれど、こういった希少なカカオ豆からつくられたチョコレートに期待できるのは、そのカカオ豆のもつ香りや味わい、風味の豊かさということになります。といっても、料理などと同じで素材を扱う人によっても大きく異なるはずなので、そういうところにも注目して味わってみるといいですね。
 と、前置きがいつもより長くなってしまいました。そろそろチョコレートのレビューにうつります。

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マダガスカル 沖縄黒糖 70%

マダガスカル 沖縄黒糖 70%
ワインビネガーのような、深みのある酸っぱい香り。その中にさらに鉄分を含んでいるように感じます。黒胡椒のぴりっと刺激のある香りと、ミントのようなハーバルな爽やかさもあります。
味わいは、まず真っ先に渋みを舌がとらえます。例えるとブドウの皮の部分、ベリー系のタンニン。舌が縮むような感覚がします。途中から渋みが去って、白ワインみたいなフルーティさと、ラムネ菓子の軽いシュワ感。ややモロッとした口あたりと、滑らかな舌触り。

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ペルーホワイトカカオ ミルク 45%

ペルーホワイトカカオ ミルク 45%
バターミルク、焦がしバター、キャラメルシロップを垂らしたホットミルクみたいな香り。味わいはクレームブリュレなどといったカスタード系統のお菓子を想起します。バニラやキャラメルのこっくりした甘さ。次第にこってりした味わいが抜け、穀物のさらりとした風味が残ります。焼きおにぎりや、大豆ミルクといった植物性のあっさりした甘み。

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 ダークチョコレートのほうは、AKESSON'Sアケッソンズの自社農園<マダガスカルベジョーホエステート>で穫れたカカオ豆を使用しているんだそうです。先に書いた品種でいうと、おそらくトリニタリオ種のカカオ豆。もう一方のタブレットに使われているのは、沖縄県波照間島産の黒糖で、そういえば友人から波照間の黒糖をおみやげにもらったことがあったかも。味わいは忘れて「おいしかった」という記憶のみが残っています。
 AKESSON'Sアケッソンズのファクトリーは英国、かな。こちらのタブレットも1枚、保管庫に待機しています。
 どうでもいいですが、マダガスカルのは9月、ペルーホワイトカカオのは10月に食べています。

マダガスカルのパッケージ
ペルーホワイトカカオのパッケージ(笑うとる)

 パッケージのイラストレーションは、画家の樋上公実子さんという方の描きおろしだそう。

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今日の「もういいかな」:年賀状を・・・やめたいとおもいつつ今年も結局書いてしまいました。数は少ないんですけどね、来年こそもうやめちゃおうかな。


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