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外海通信

 外海地区に向かうには、いくつかの道程があって、私は滑石(なめし)という町を通っていくことを好んでいます。途中、むかしゴルフ練習場があった場所を通ります。小さいころTおじさんに連れてきてもらったことを思い出します。もう記憶がかなりぼやけているので、いつも、もっとくっきりした情景を思い出したいとおもってしまう。
 しばらく行くと、たぶんメタセコイアだとおもうんですが、7本の並木になっているところを通ります。この木に会うのもたのしみです。

 どんどん行きます。国道202号線です。海が見えてき始めたら、谷間のむこうに海があって、ポケットみたいな景色が見られる場所があります。ここも大好きで、写真を撮りたいなあとおもうけれど、運転をしていることもあってまだ叶いません。

 人に会いに行きました。仕事なんですが、私にとってはご褒美みたいな仕事です。先に向かうのは大野地区です。久しぶりに会ったTNさん。元気そうなのがうれしく、1時間近くあれこれとおしゃべりしました。
 TNさんは40歳になったころからマラソンを始めたと言いました。今年はちょっと腰を痛めてしまって走っていないけれど、早く治して走りたいと言っていました。国内のマラソン大会にも何度か出場して、がんばったけど3時間を切れなかったそうです。腰が早く良くなるといいな。

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道中で見た樹木。名前がわからない。

 車を停めて少し歩くので、汗をかきます。トップ画像は駐車場から見た景色です。平たい大きな島は池島といって、炭鉱で栄えた島です。この海域は角力灘(すもうなだ)といいます。

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 ちょっと場所を変えるとこんな風に見えます。一番右に見えるのは母子島(はこしま)、その左隣にあるのが大角力、一番左が小角力です。兄弟島といって、伝説があり、民話が伝えられています。大角力には穴があって、ここに夕日が落ちるのを狙って写真を撮る人も多い場所です。

 角力灘を右手に見ながら出津(しつ)に向かいます。TKさんが待っています。この日も、お互いに近況報告をして好き放題言い合います。話を聞くのもたのしいし、こちらの話にも耳を傾けてくれます。元気そうで安心します。

 帰り際、TKさんが車から出してきたのはりっぱなスイカです。私が夏場に毎日食べているスイカ。うれしい! ついでがあって、用意してくれていたんだそうです。ご自身の畑でとれたキュウリもいただきました。

 帰りは、またメタセコイアにあいさつをして、母にスイカを分けてきました。もうすぐ93歳になる祖母も元気そうです。いい1日だったとおもいます。

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あまくておいしかった!

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