kaSEn

本当にこの世界は全てが美しい

kaSEn

本当にこの世界は全てが美しい

最近の記事

地球の小道具

地球が自転と公転を繰り返す くしゃみをする毎に風景が変わっていく 五感に酔い潰れて練り歩くのが夢だった 陽が出る前に目が覚めてしまった 君が起きないようにそっと暇をつぶす 障子を空けてしまった 愛すべき人が呼んでいる 君は、頬を桜色に染めて透き通る雪色の手を上にあげた 今年は可愛く出来たよっ、と採りたてのラズベリーを摘んで笑顔を見せた 春の光に当たる君の伏し目がなんとも美しくて見惚れてしまう 美しい ウツクシイ 山に登って草花を摘む ハーブティーを作る  露に濡れる葉が

    • 宗集ツカナイ己ノ人生

      行き着いた果ては貴方だった。 信じられるものが1つもなくなって    あたしは生きてる価値も見出だせなくなってしまったの。 貴方が言ったのよ、 "私を信じれば全て上手くいく"って。  舞い降りてきたのは貴方からの運命の赤い糸だった 貴方しか信じられなくなって 彼には焼酎にちょいと入手した植物を、  息子と娘にはちょいとした市販薬を数回ね でも当然よね 運命に取捨選択は付き物ですもの 貴方しかいらないわ あたしの人生はこれからなのよ!!    貴方がそう教えてくれたの

      • 僕はただ、

        ひしひしと感じる 大人を知れば知るほど汚く淡い感性になっていく感覚を覚えていく 真っ赤だったあのあの色はもうピンクになりつつある 僕はそうやって生きていくのかもしれない 秀才とか天才とかそういう風に人々が区別されていくような世界になったのだったら この世界は終わりなのかもしれない 平和で平等な僕の心はきっと洗脳されてしまうのかもしれない 息を吐いたら考えが変わっているのかもしれない だから僕は速いスピードでキーボードをタップしてどうにか残そうとしている 人間はか弱く薄く狂

        • PM02:09

          『AM02:09』の後書きです。       読んでいない方はそちらを先に、、 この話の内容が曖昧ってのもあって、理解し難いなって自分でも思います。笑 まず、この話は自殺がテーマになっています。 最初はこんな重いことを書く予定はなくて、午前1:30にコンビニに行ったって話です。(2:09は家に着いた時の時間です。)    ちょくちょく入ってくる"オレンジ色の線"とか"信号機"はコンビニに向かっているときの情景描写になってます。 細かいところでは、 "救急車のサイレン

        地球の小道具

          AM02:09

          ただ自由になりたい一心だった。 ドアは強風で重くなり、外から聞こえる       救急車のサイレンを僕は拒んでいる。 君と同じ経験をしたいだけなのに。         息が荒い。一歩が踏み出せない。 自分の意思のはずなのに。 脳内を駆け回る天使と悪魔に邪魔されながらも外に出た。                        一歩一歩が宙に浮くように軽すぎる。 夢心地だった。 誰もいない大通り。独りでに変わる信号機。 本日2度目の流れ星。 僕はオレンジ色の線を余韻を残し

          AM02:09