見出し画像

読書感想文:ハンナ・アレント

本書のキーワード:全体主義の起源 19世紀秩序 モッブ 第一次世界大戦 ロシア革命 人権 全体主義 国民国家 反ユダヤ主義 アメリカ

数年ほど前になりますが、まずアレントを知ったのが、映画でした。
とにかく彼女の事は全く知らなかったので、映画を観ると疑問でいっぱいになりました。
なぜ、この人の事を聞いたこともなかったのだろうか?論争を巻き起こした「エルサレムのアイヒマン」にはどんな事が書かれていたのか?そもそもこの人は他に何を書いているのだろうか?など…

映画では、前提として観客がある程度彼女の論を知っている事を意識した作りになっていたので、彼女の論を詳しく知ろうとするならば著作を読むしかなさそうだ…と思い彼女の論を網羅している本を探しました。
浮かれて探すと彼女については様々な本が出ており、どうしたものかと困ってしまったのでその時は本探しを保留しました。
そうして温めていた(?)アレントへの興味が落ち着いたところで、改めて本を探しました。

それがこちら

タイトルがそのままですね。様々な本が出ていましたが、大きい本はちょっと…寝転んで読めるサイズがいい…という事で講談社学術文庫の物を選びました。

彼女は色々な論文などを執筆しているのですが、一つ一つの論文を読んでいる暇がない!そんな方に、おすすめです。彼女の思想体系を網羅しているので、とりあえず一通り彼女の理論を知る事ができます。

想像していたよりもかなり難しい本でしたが、今日の政治にまつわる論争がどこから始まったのかを知る手がかりになりました。そして何より、日本社会において肯定的にせよ批判的にせよ政策の話を当たり前にできる事で、政治や社会の関係について実はその本質を知らずにいたのだと気付かされました。

ただ、この本は難しいです。何が難しくしているのかというと、社会思想にまつわる用語が当たり前のように出てきて(学術ですからね…)、その意味が分からないので何を言わんとしているのかが掴みきれない事です。不甲斐ない…。

カッコつけて読書感想文をまとめていますが、彼女の理論の半分も理解できていないのだろうなと思います。そして、この理論体系をもっと知りたいとも思っています。

この感想文をまとめようと検索したらこんな物も見つけてしまいましたし…

読もうかな…高いな…図書館で借りても期限内に読みきれない自信がある…
でも知りたいな…

まだ彼女との付き合いは続きそうです。




最後までお読みくださりありがとうございます。

この記事が参加している募集

#読書感想文

188,902件

#最近の学び

181,351件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?