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フィードバックは頂きにいく

こんにちは、頂きくうやです。皆さんお仕事でフィードバックもらっていますか?ここでいうフィードバックとは、いわゆるダメ出しとか改善指導みたいなものを指します。普通の神経だったら、フィードバックからはそもそも逃げたいですし、なんか言われるようなもんなら、反論してやりたいという気持ちで一杯になりますよね。ここでは、このフィードバックを自ら頂きにいくメリットをお話します。なお、前提としてフィードバックをくれる方やその内容はまともであるという想定でいてください。


頂きフィードバック

まずフィードバック自体は、辛いイベントだと思う方が多いと思うのですが、冷静に考えてみると自分の将来にとってひょっとして大変使えるものである可能性を秘めています。なぜなら自分のアクションが他人にどう見えているのかを知る良い材料になりますし、それによって必要なら軌道修正をする事ができるようになるからです。

通常、フィードバックは待っていればある日相手から届くことがあるかもしれません。あるいは来ないかもしれません。しかし頂きにいく事により、当たり前ですが、自分のタイミングでゲットできます。ある日急に相手から呼び出されて、びっくりして嫌な気持ちになるより断然マシですし、心の準備もこちらのタイミングでできます。

さらに、フィードバックをする側にたって考えると、自分が渡そうと思っていたものをあなた自身が受け取りに来てくれるんですから、なんてポジティブなやつなんだと好意的に捉えてもらえるかもしれません。
但し、この時の頂き方が重要ですので後述します。

頂く相手

まずもらう相手は厳選してください。あなたの事を日頃から見てくれている人、尊敬する人、まともで倫理的でフェアな人です。ここを間違うと後悔します。例えば、ダメ出し好き、否定好き、ただの話好きな人を選ぶ事はおすすめしません。

直属の上司や、自分の所属しているチームから聞くのももちろん良いですが、より客観性を持たせるために直接の利害関係のない他部署の方を選ぶ事をお勧めします。特にあなたの味方になってくれたら心強い人を選んでください。

頂きオープニング

相手はなぜこいつは自分からフィードバックをもらいに来ているんだろうとはてなマークになっています。そもそもこういうやつは珍しいです。
目的は自己の成長である事を明確に伝えて下さい

「本日はわたしの為にお時間を取っていただきありがとうございます。」
「わたし自身、会社の成長と共に成長をしていきたいと考えています。」
「自分に足りない部分を認識し、計画を立てて、改善していきたいです」
「足りない部分について、ぜひ客観的なフィードバックを頂きたいです」
「わたし自身、自分をみつめなおし、改善が必要な部分を考えています」
この5点セットをお勧めします。

「本日はわたしの為にお時間を取っていただきありがとうございます。」
これは”わたし”個人を意識していただくためのワードであり、仕事や業務と切り離す文言です。一対一で私の為にアドバイスを頂きたいのです。

「わたし自身、会社の成長と共に成長をしていきたいと考えています。」

そもそもわたしは会社の成長にコミットしている従業員です。それだけでなく会社と一緒に自己を成長させていきたいのです。これは大変ポジティブな意志であり、会社と従業員の好循環をイメージいただく為のものです。

「自分に足りない部分を認識し、計画を立てて、改善していきたいです」
成長するために何をすべきか、わたしは分かっています。自分の弱い部分をよく理解し、改善するべく具体的にアクションを取っていきたいのです。

「足りない部分について、ぜひ客観的なフィードバックを頂きたいです」
つきましては、どうぞフィードバックを頂けないでしょうか。あなたのフィードバックは私にっとて大変貴重です。ぜひお願いいたします。

「わたし自身、自分をみつめなおし、改善が必要な部分を考えています」
私はただ情報を頂きに来ているわけではありません。事前に自分の改善が必要な部分を考えてきました。ぜひ答え合わせをさせていただけないでしょうか。

頂きの振る舞い

さて、実際にフィードバックが開始されたら、相手が詰まったり困ったりしない限りは聞くに徹してください。反論や言い訳は悪印象を与えますし、本来の目的(相手が自分をどう見ているかを知る)とは異なりますので抑えてください。

表情は常に真剣に、相手の目を見てください。大げさに頻度高く頷いたりする必要はありません。あなたらしい誠実さを最大に表現できれば良いです。

必ずメモを取るようにしてください。これは貴方自身の為でもありますが、相手に対しても真剣度合いを伝えるツールになります。一通り相手からのフィードバックが完了したら、メモを見て端的に復唱してください。

頂きクリティカル

頂きクリティカルとは、会話の中で相手のフィードバックを事前に的中させる事です。相手から「あなた自身は、あなたの弱い部分を何だと思っているの?」と聞かれた時に、そのチャンスが訪れます。

これに対してズバリ100点の答えを出してください。例えば、相手が
(この子は周りへの配慮が欠けているな、これをフィードバックしよう・・)と思っていたとして、あなたが

「わたしは周りへの配慮が欠けている事が問題だと思っています、具体的な事例として先日の会議ではわたしがAさんの発言を遮るような場面がありました。原因は私が自分の意見を通したかったという単純なもので、相手を尊重せず議論を行う事を妨げてしまいました。議論はフェアで健全であるべきですから反対意見があって当然であり建設的な意見交換をすべでした。Aさんには会議後に個別にお詫びをし、ご意見も頂戴しました。これについて反省しており責任を取りたいと考えています。また今後はこういった反省を踏まえ、次回の会議からは相手のお話を一通り伺うような工夫として、これこれこういった対応を取りたいと考えています。こういった事例を踏まえ、自分自身改善が必要と考えています。」

ここまで言う必要はありませんが、相手の気持ちを代弁する事です。
わたしは私の弱い部分が具体的に分かっており、具体的な解決策を考えています。

ここまで言われるとフィードバックをしようとしていた相手としては
「そうそう、それそれ!それを今から言おうとしていたんだよ」
「なんだ、わかっているじゃあないか。話が早い。」
相手の心にクリティカルヒットしました。

なお、こういったことが言えるようにする為に、当然下準備は必要です。
つまりフィードバックを得ようとする相手が大物である場合は
その周りから情報を事前に得ておく、フィードバックを得ておくなどして
外堀を埋めていってください。

頂かれた相手の反応

あなたの真剣度合い、立ち居振る舞いにもよりますが、相手がまともでありこれらのワードが響いたのであれば大変良い印象を与える事ができ、
これによってまともなフィードバックを得られる確率があがります。

それどころか、
「自分からフィードバックを受け取りにくるなんて偉いね」
「普通耳をそむけたくなるフィードバックをよくもらいに来たね」
「もう君、勝ってるじゃん」
などお褒めの言葉を頂けるかもしれません。

頂きクロージング

オープニングでお伝えした目的を復唱し、サンドイッチにしてください。

「本日はわたしの為にお時間を取っていただきありがとうございました。」
「わたし自身、会社の成長と共に成長をしていきたいと思います。」
「自分に足りない部分を教えてくださったお陰で、これから計画を立てて、改善していくことができます」

これにより、あなた自身の行動や結果に過ちがあったのかもしれませんが
大変話しの分かる相手である、あるいは成長ポテンシャルを持っている
という印象をあたえる事ができます。
(与えるだけでなく実際そうなってください)

あなたも相手も幸せになる、こうお互いに感じることができれば
フィードバック頂き大成功です。お疲れ様でした。

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