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#005 IT講師という仕事


やりがい

私が思うIT講師のやりがいは、受講者がITスキルを身につけ、自信を持って成長する姿を見れることです。
特に、初心者が初めてプログラムのエラーを自分で調査し、修正し動かせた瞬間や、複雑な概念を理解できた時の「自分で気づきを感じた顔」は、何ものにも代えがたい喜びを感じることができます。

ひらめき

印象的なこと

印象的だったのは、初心者の受講者が初めてアプリケーションを完成させた時です。彼は全くの未経験者で、最初はキーボード入力もおぼつかない感じでした。しかし、2カ月の研修内にてインターネットでの調査、AIを使った質問、そして他受講者とのディスカッションを通じて、少しずつ理解を深めていきました。最終的には、自分で調べ、自分で気づき、論理的に考える力を身につけ、アプリケーションを動かすことができました。
この過程を見守る中で、彼の論理的思考力が育まれていく様子は本当に感動的でした。単に知識を詰め込むだけでなく、自ら問題を見つけ、解決策を探し出す力を育むことができるのは、IT講師としての醍醐味です。

気を付けていること

私は講義をする上で、直ぐに答えを言わず、自分で答えを探すように導くことを心掛けています。
「直ぐに答えを言う講師」は受講者から好かれる傾向にありますが、研修が終わって現場に配属された時に、直ぐに答えを教えてくれる人が周りにいるとは限りません。研修を通して、自分で問題に対する調査能力を鍛えることで、現場での問題に立ち向かえる様になって欲しいです。

導く

悩み・葛藤

悩み

しかし、悩みも少なくありません。技術の進化が早いため、常に最新の知識を学び続ける必要があります。自分自身のスキルアップも求められる中で、教える内容のバランスを取るのは難しいです。また、受講者の理解度は様々で、全員が納得するペースで進めるのは困難です。

バランス

葛藤

さらに、教える側の葛藤もあります。新しい教材を導入するか、既存の教材を改訂するかの選択に悩むこともあります。新しい技術を取り入れることは重要ですが、既存のカリキュラムとの整合性を保つことも考えます。また受講者のフィードバックを反映させながら、最適な教材を作り上げるには多くの試行錯誤が必要です。
さらに30人以上の受講者がいる研修の場合、受講者のレベルもキーボード入力ができないレベルの方から、自己学習をしてきたレベルの方と、講義を受ける前の時点で、スキル差に大幅な乖離があるため、研修のスピード間の調整が困難です。

おどろき

まとめ

IT講師としての仕事は、やりがいも多い反面、悩みや葛藤も少なくありません。しかし、受講者の成長を見守り、自分自身も共に成長できるこの仕事には、大きな魅力があります。日々の試行錯誤を繰り返しながら、最高の教育を提供するために努力し続けることが、IT講師としての自分の責務と考えます。

今回、現在の自分の仕事に対する「やりがい」と「悩み・葛藤」を本音で書いてみました。


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