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#10 スーパーマーケットという名のテーマパーク

ホテルにほど近いスーパーマーケット「Scheck-In-Canter Frankfurt」は、チェーン店ゆえに建物が大きく、店内に入ると天井の高さと奥行きに驚かされた。ほぼコストコ。

……というのはさすがに盛ったが、本当に広い。品揃えが豊富すぎる。まるでテーマパークだ。なんならテーマパークより楽しい。

ドイツだけでなく他のヨーロッパ諸国のスーパーにも言えることだが、野菜などの生鮮食品の近くにパン屋さんのようなコーナーがある。大量のパンが透明な蓋付きショーケースに乱雑に並んでいて、各々欲しい分だけ紙袋に詰めてレジに持っていく。
主食がパンなだけあって、本格パン屋さん顔負けのラインナップだった。クロワッサンとパンオショコラ、プレッツェルは外さない。どこのスーパーもおいしかった。

あとその近くにオレンジジュース製造機が置いてある。ほぼ確実に置いてある。その場でオレンジを絞れるので、ビタミンCが生き生きとしていそうだ。本当に果汁100%のオレンジジュースなので身体に良さそうだし、なんといっても美味しそう。何度か購入したが、とても美味しかった。甘酸っぱくて、朝の枯渇した身体によく染み渡る。

野菜や果物コーナーは、人生で初めて見る形状や色味の食物も並んでいた。バナナは間違いなく美味しいしお腹にいいので高頻度で購入した。

お菓子コーナーは、日本よりも原色や多色を用いているパッケージが多く、陳列棚がアート作品のようで面白い。
日本でも見たことのあるどでかいマシュマロやクッキーを現地で見るとテンションが上がったし、日本では見たことのないチョコレートメーカーのチョコが何十種類も並んでいると圧巻だ。
体重を気にしなくていいのなら、端から端まで大人買いしたいほど魅力的だった。

個人的な狂喜乱舞大興奮ポイントは、オレオの品揃え(私はオレオに公認されたいぐらいオレオが好きです)。日本じゃ見たことない味がたくさん、本当にもうたっくさんあった。オレオのチョコがけ(最近ドン・キホーテでよく見る)、ピーナッツ味、チョコクリームとバニラクリームのハーフ&ハーフ、白いオレオ、オレオアイス、などなど。オレオ好きの桃源郷は間違いなくヨーロッパ。これも大人買いしたかったが、各国で1種類だけにとどめた。あいつらはカロリー爆弾なので。

もう一つの興奮ポイントは、チーズコーナー。
チーズがとにかく安い。モッツァレラチーズなんて丸々一個で0.7ユーロ、当時の日本円で換算すると100円しないぐらい。日本で買うと4倍ぐらいの値段がする代物なのに!
ほかにも、成城石井でも売ってないような立派な三角形のチーズや、トムとジェリーに出てきそうな穴あきチーズ、本当に食べて大丈夫なのか?と心配になるカビだらけチーズなど、お菓子よりもさらに多種多様な品揃え。
しかもどれも安いのだからびっくり。イタリアではスーパーのチーズを買い漁り、利きチーズ大会を開いて一生分のチーズを食べた。
モッツァレラチーズはほぼ各国で白米のごとく食べた。クセがなくて食べやすいし美味しいからやみつきだ。

他にも、シリアルコーナー、飲料コーナー、パンに塗るやつコーナー、おしゃれなお総菜コーナー、どれもこれも目新しくて、空腹を忘れてスーパーマーケット散策を楽しんだ。

ヨーロッパ最初の朝食は、各自モッツァレラチーズ1個と、パンを購入。ミズノたっての希望で、ファミリーボックスのアイスクリームも購入した。たぶん8人ぐらいで食べるのが適量なサイズを、その日の夕飯として2人で食したが、案の定多すぎて4分の1残した。ごめんなさい。食べられる量を見極めて購入する、これができたら大人だと思う。

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