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楽しいゲームライフがぶち壊された胸くそ悪い話

おうち時間が増えた今、家庭用ゲームの人気はますます高まっていますよね。これまで以上にTwitterやWEBサイトの掲示板などを通して知り合った人(ここでは“フレンド”と表記)とボイスチャットを繋ぎながらゲームする文化が活発になってきており、筆者もこのゲームブームに乗っかって毎日楽しいゲームライフを送っていました。

この記事ではその楽しいゲームライフで起きたあることをきっかけに、フレンドとの関係が気まずくなり、仕舞いにはそのゲーム自体をやらなくなってしまった話を紹介します。

みなさんは「親しき仲にも礼儀あり」という言葉を聞いたことがありますか?どんなに親密で親しい間柄であっても、守るべき礼儀があるという意味のことわざです。

仲が良すぎたり、関係が深すぎたりすると、つい気が緩んでしまい、一線を越えて礼を失するようなことをしてしまいがちであり、またそのことから人間関係を損なうことがあるので、気を付けなければならないという戒めの意味を持っています。※1

オンラインゲームにおいてこの言葉は、普段の友人関係以上に大切な教訓であるといえます。相手の顔が見えない分ちょっとした言動や態度によってこれまで築いてきた関係が崩れるリスクが大きいからです。

さて前置きはこれくらいにして本題に入ります。

筆者が今回トラブルに発展した原因は“約束”と“時間”に対するフレンドとの価値観の違いでした。

ある日Twitterで繋がったフレンド9人でアマングアスというゲームをする約束をしていました。このゲームは人数が一定数以上集まらないとできない仕様のゲームです。

この日は筆者がホストで、メンバーには開催日の1週間ほど前から○日の夜9時頃からやりますと伝えていました。

当日になり9時に集まったのは私を含めて4人でした。この4人の中には今日初めてゲームをする人も混ざっていました。残りの6人のうち2人は事前に30分ほど遅れてくるとの連絡が入っており、1人は通知が来てなかったとのことで10分ほど遅れて入ってきました。

さて、問題は残りの2人です。この2人のことをここではAさんとBさんとします。

9時10分頃に筆者からAさんとBさん宛にTwitterのDMで「来れますか?」と送り、返事を待っていました。ですがなかなか返信が来ず、9時20分になってから「いけます!」「いくよー!」とそれぞれから返信が来ました。それでも2人はなかなかルームに入ってきませんでした。

この時点で20分間も待っていたので、初めましての方をこれ以上待たせてしまうのは申し訳ないと思いました。また遅れてくる方が30分から来られるようだったのでホストの筆者は「では、30分からリスタートということで、一旦解散してもう一度集まりましょう」とメンバーに提案し全員解散しました。

そのあとすぐに、Aさんから「すみません、今入ります!」と連絡がきたので「集まりが悪かったので30分スタートにして一度解散しました。」と伝えました。Aさんからは「30分(に)いけます!」と返信がありました。

この時最初に集まっていたフレンドの1人(Cさんとします)から「Aさん、Bさんが別のゲームをやっているようだ」と情報が入りました。というのもプレイステーションのホーム画面では自分のフレンドがなんのゲームを何時間プレイしているか一覧で見られるようになっている※2からです。Cさんはそこで確認したようでした。

ここで筆者は、待たせていた理由は別のゲームのプレイが長引いていたからだということを知り、(仕方ないことだけれど、それならば約束した時間に一度連絡をくれればよかったのに…)と思いました。

もやもやしながら、9時30分になりました。

集まったのは先程のメンバーでした。30分から来られると言っていた二人もすぐに入ってきました。そこから5分待ちましたがAさん、Bさんは入ってきません。

36分になりもう一度「入れそうですか?」と送ったところ、38分になってから2人が揃って入ってきました。

そこでBさんの第一声
「うぃーーーす!!おまたせー!よろしくー!」

呆れてしまいました。ですが、そういうキャラクターの方だということも知っていたのでその場では流して早速ゲームを始めようとしました。

この日はアマングアスのルールの中でアレンジルールとして“スキップ禁止ルール”をやる予定でした。これは募集の時点で皆さんに伝えており、今日は全員がそのルールでやることを了解した上で集まっていたはずでした。

しかし筆者が改めてルール説明をしている途中に話を割るようにBさんが「このルール正直微妙なんだよね。俺はあんまりいいとは思わない。純粋なルールでやりたい。」と言い出しました。それに対してAさんも「そうそう。普通のやつでいい。」と便乗しました。

筆者は、AさんBさん以外の人達も同じ意見であればルールは変えてもいいと思い、他の人の意見を聞きましたが「このルールでやりたい」「一回やってみたい」、「別になんでもいい」でしたので一度やってみて考えようとなり、ルール変更はなしでやってみることにしました。

しぶしぶ了解したAさんとBさんでしたが、ゲーム自体は真面目にプレイしてくれたようで安心していましたが、筆者はどうしてもモヤモヤした気持ちが拭いきれませんでした。

(38分も待たせてたのに、謝罪もないし、ルールにも文句言うし…モヤモヤ…)

この段階でかなりフラストレーションがたまっていたのかもしれません。

1回戦が終わりやはりルールが腑に落ちなかったのかBさんは「やっぱり普通のやつがいい。これ面白くない」と言いました。同じくAさんも「そうそう。普通のやつしかできない」とのこと。

メンバーの1人はこのルール楽しいから、これでやりたいと言っていましたが、これ以上文句言われるのはめんどくせぇ!と思ったのでルールは通常に戻して2回戦目に行きました。普段のルールということもありAさんBさんとも真面目にプレイしてくれました。

2戦目が終わり、Aさんが「あ、私落ちます」とルームから退室しました。長くできないとは知っていましたがその軽い態度にモヤモヤ…

(遅れてきたのに、ごめんの一言もなくルールに文句も言うし、なんなら一番最初に抜けるんかいっ!)

Aさんが落ち、その後残りのメンバーでもう一戦やりましたがこのゲームの性質上メンバーが少なくなればなるほど難易度が増してしまいます。それもありこの日はこれ以上やっても楽しくないと思い4回戦で解散となりました。

(モヤモヤ…モヤモヤ…)

ゲームを終えてからはなんだか悲しい気持ちになっていました。そんな時、Cさんから連絡が入りました。

「時間守れない人たちとはゲームしない。これまでアマングアスがやりたいからこの人達と繋がっていたけど、もうこの人たちとゲームやることはない。」

この言葉を受けて筆者も自分のモヤモヤしていた気持ちが、約束を破る人とゲームしても楽しくないという確信に変わりました。

この夜をきっかけに、AさんBさんとは話さなくなり、これまで2人と一緒にプレイしていた他のフレンドとも気まずくなり、またアマングアスというゲームもつまらないと思うようになってしまいました。

これを見ている方の中には、こんな些細なことで?と思う方がいらっしゃるかもしれません。ですが、オンラインゲームという特別な空間、オンラインフレンドという特別な関係は現実世界の友人関係以上にデリケートなものです。

何度も一緒にゲームをして楽しい時間を過ごした仲でも、たった一度“約束を破る”ことで筆者のようにこれまでの関係が崩れてしまうかもしれません。どんなに仲の良い相手でも“感謝”や“謝罪”の気持ちをきちんと言葉で伝えないと、本当は伝わっていないかもしれません。

この記事を読んだ方が一人でも多く、オンラインフレンドとの“約束”について今一度意識し直そうと思ってくださると嬉しいです。


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※1 truns.bizより引用
※2 設定によって見られないようにすることもできます。
画像はアマングアス公式Twitterといらすとやより引用させていただきました。

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