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腹痛という非常時から学ぶ脳の重要性が作られる仕組み

この記事では、脳が重要性をどのように(簡単に言えば)決めているかについてを自身の腹痛体験を通して表現してみたいと思います。

この記事を読んで頂ければ、

・人がどのように重要性を決めているか?
・何を使って重要性を記述しているか?
・どうやって自分の重要性を書き換えているか?
・ストーリー性のある商品が売れる理由は?

が、分かると思います。

割と重要かつ悪用されるリスクがあるので、(一部)有料化する予定ですので、お早目にお読みください。

それでは、どうぞ。

目次

1 脳が重要性を決める方法
2 脳の世界で重要性決める要素
2.1 ◆トイレ探しモード発動中
2.2 ◆トイレ探しモード発動後
3 脳が重要性を思い出す・書き込む方法
4 ストーリー性のある商品が売れる理由は?
5 まとめ

脳が重要性を決める方法


さて、脳が重要性を決める方法なんですけど、例え話をしたいと思います。

その例え話なんですけど、汚い話で恐縮ですが、この記事を思い付いたきっかけなのでご容赦ください。すまそ。

私が朝散歩していた時の事。

ある人の講義を聴きながら、サンドイッチを食べカフェオレを飲んでいました(お行儀良くないですね 汗)

頭の中では講義を聴きながら、あれこれと思索をしています。

時々「あっ!」とか「そういうことか!」など、閃きを感じてウキウキルンルンな気持ちで歩いていたその時。

・・・

「や、やばい・・・」

「でてしまう・・・」

そう、急激な腹痛が私を襲い始めました・・・。

朝ご飯を食べたら大体はトイレに籠る私は、自分のお通じの良さを忘れていたのです。

気持ち良かった朝の散歩から一転、波のように腹痛と安堵を繰り返す最中、トイレが借りられそうな場所が無いを記憶を頼り探し、一番近い場所を脳内検索をかけます。

そんな時、知っている場所なら携帯で検索するよりも、記憶を使った方が圧倒的に速いことが分かります。

目的のコンビ二を定めた後は、お腹のご機嫌を取りながら慎重に足を進めます。

この時、私は以前から同じような腹痛に見舞われた時に実践していることがあります。

それは、「私はとてもリラックスしている」「お腹の調子も良くて焦ることなくトイレに迎える」などなど、言葉でお腹を説得します。

すると、僅かですが、でも確実にお腹の痛みの波が和らいでトイレまで無事辿り着けるのです。

一番ヤバいのは「もうダメだ、出る」、「きっとオレはう○ちを漏らしちゃうんだ」と焦りを助長する言葉を考える事です。

余計に緊張して、お腹に力が入るので出やすくなりますよね、これじゃ。

言葉のマジックを頼りに最寄りのコンビニの看板を探す私。

コンビニの看板以外は殆ど意識に上がりません。実際は見ているのですが、記憶に残っていないので、見ていない事と同じです。

これが以前にお伝えしたRAS(網様体賦活系)の機能です。

さて、コンビニの看板を見つけた私は、更にリラックスに勤めて慎重かつ最速でコンビニに向かいます。

コンビニに着く間も、誰かがトイレを使っていた場合にどうするかを想定します。

幸いにもこの時は誰もトイレを使用していなかったので、ミッションクリアとなりました。

用を足せば、さっきまでの不安はどこへやら。

「コンビニの看板が光り輝いてみえたなぁ〜」
「コンビニ大国日本マジ感謝」
「コンビニに貢献して帰ろう」
「俺のお腹も良く頑張ったわ」

などなど、一連の出来事を良い感じに評価していました。

ちなみに、その帰りに「宇治抹茶ちょこもち」を嫁さんの分も買って帰る時に、この記事を書こうと思って近所の公園でぽちぽちとスマホに打ち込み始めました。

美味しかったです。

脳の世界で重要性決める要素

(ここ↓からが有料化予定です)

さて、こんな人のお腹事情が有料になるのか?と言えば全くなりません

でも、このお腹事情をどのように解釈して付加価値を付けるのか?によっては、有料になってもおかしくはありません。(購入する人がいるかは別の話)

このお腹事情から脳がどのように重要性が変化していったのか?更にはどのように重要性の変化を記憶しているのか、その一端をご紹介します。

最初に前提として、人は常にその時の重要性によって活動をしています。

散歩をしている段階であれば、講義を聴きながらリラックスしてより学びを深めようという事が重要になっています。

しかし、お腹が痛くなってきてからは、重要性が『用を足すこと』に変化します。

すると、それまでは漫然と景色を見ていた状態から、コンビニの看板探しモードになります。

頭の中の声、言葉(これをコーチングではセルフトークと言います)も、講義の内容からトイレ探しやお腹のリラックスに特化した言葉に変わります。

その時の私のセルフトークはこんな感じです。

◆トイレ探しモード発動中
「最寄りのトイレはどこか?」
「どれくらい持つか?」
「万が一は草っ原に隠れてできるか?いや、ティッシュはもっていないから不可だ」
「最悪はコンビニ以外の非常手段も検討しよう」
「リラ〜ックス、リラ〜ックス」
「必ずトイレまでもつ。リラックスしよう」
(ヤバい、次の波で俺はもう・・・)
「いやいや、俺はトイレで用を足して安堵している」
(あっ!コンビニや!)
「焦るんじゃない。俺はただトイレに行きたいだけだ」(←孤独のグル・・・)
(あっ!チャリのにーちゃん、トイレには入らないでくれ)
(やばし、急げ!)
「トイレ借ります〜」「どうぞ〜」
「よし、余裕すぐる」
「はぁ〜〜〜〜〜〜」
(用を足してスッキリ)

◆トイレ探しモード発動後
「こんなしあわせがこの世にあるのか」
「コンビニ最高だわ」
「コンビニの看板だけ光ってみえた、マジで」
「考えたら近くに後、3件もあったわ。先に使われても余裕だったな」
「朝の散歩時に何か食べる時は次回から気をつけよう」
「ああ、ここにこのコンビニがあるなんて、なんてありがたいんだ。潰れないように少しでも貢献させてもらおう」
(ここでトイレ探しモードからコンビニで何買おうモードに緩やかに変化)
「トイレ出たら何買おうかな?」
「綺麗に使おう」

この一連のセルフトークの在り方ですが、『トイレ探しモード』になるまでの間でも、実は主に言語を使ってトイレ探しの重要性が増していきます。

五感と言語を使いますが、五感の部分は主に自分の身体を制御する為に使われ、先の未来におけるゴール達成(=トイレで用を足すこと)については、言語(セルフトーク)が使われています。

もちろん明確に分かれているわけではなく、五感、言語がそれぞれ重なり合いながらも、得意分野でゴール達成を目指そうとします。

身体ってよく出来ていますね。

ゴールを達成した後も、重要性の評価は加筆・修正が行われます。

例えば「コンビニのトイレが輝いて見えた」という表現ですが、実際は輝いてはいません(朝なので)。

ですが、トイレ探しモードの時は重要てあった為、比喩として「輝いて見えた」と表現します。

誰にでもあると思いますが、楽しかった思い出がキラキラしているのは、思い出を記憶する時により重要性を帯びて記憶する為に、キラキラしている輝いているなどという表現します。

土産話を盛って話すのも、楽しさの表れと同時に自分にとって重要であることを、再度記憶を上書きしている状態とも言えます。

脳が重要性を思い出す・書き込む方法

さて、ここまで見てきてなんとなく分かってこられたかもしれませんが、脳は重要性を言語によって思い出し、書き込んでいます。

もちろん、その他の五感も使われています。

ただ、言語の良いところは、意識に上げられることや自分で操作ができるという点にあります。

更に、自分の頭の中の声(=セルフトーク)は1日でなんと数万回も行われているそうです。

自分が体験したこと、ちょっと思ったこと、更には他人に対して発した言葉も自分自身に向けて発言されています。

そして、脳は自分に他人に対して発した言葉でも自身へ向けた言葉として認識し、更に体験として思い出して、なおかつ実体験していると同じ状態になるようです。

少しだけコーチングの話をすると、コーチングではこのセルフトークを観察して、ゴールにとって正しいセルフトークになるようにコントロールするメソッドがあります。

言語というものが如何に重要かを物語っていると思います。

ストーリー性のある商品が売れる理由は?

この言語というものは、ビジネスでも重要な要素となっていることはご存知だと思います。

コピーライティングが商品の広告において重要な理由もここにあります。

更にマーケティングにおいては、DRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)でも、主に言語で相手の抽象度に合わせたり、固有名詞を使って相手の記憶の臨場感に働きかけるなど言語を武器にしていると言えます。

また、ストーリー性をもった内容に人が惹きつけられるのにも理由があります。

ストーリーをもった商品広告が成約率を上げる理由の一つは、記憶に残りやすいということがあります。

何かを記憶するには、ストーリーをもたせると記憶しやすいというデータもあります。

また、大切なポイントは、商品販売であればストーリー性があることで、読んでいる人の記憶を刺激し、その商品を使っていることをイメージさせる点にあると言えます。

その商品を使ったらどんなメリットがあるかをイメージさせて、悪い点やリスクがなくなった状態にすることができれば、もう購入するだけになります。

そのタイミングで最後にプッシュされることで購入してしまうという仕掛けがされていると言えます。

これだけでは無いのですが、記憶を利用するという側面からは言語によるストーリー性が有効であることがお分かりいただけたかと思います。

まとめ

・脳の重要性はセルフトーク(言語)により記憶されている
・その時の重要性が次回も有効であろうとする時には、話を盛って記憶するなど言語により記憶を上書きする
・ストーリー性があることで、より記憶しやすくなると同時に記憶の臨場感が増す

脳の重要性について知ることで、相手に対しての働きかけ方が漫然としたものではなく、より意図的に行えるようになります。

また、自分自身のことを知っていくきっかけにもなるのではないかと思います。

特にセルフトークの観察や、正しいセルフトークにコントロールしていったり、メンターになりうる人の発言や振る舞いを観察することも有効です。

長々となり、あまりまとまっていませんが、ここまでです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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