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ハリー・ポッターと賢者の石(J.K.ローリング/松岡佑子)
この本は祖父からプレゼントされたもので、読み始めた時はあまり魅力を感じず最初の方だけ読んで辞めていたのだけれど、周りから面白いという話を聞きもう1度、今度はちゃんと読んでみたらなるほど面白いと思った記憶がある
小学校・中学校と、クラスの半分くらいの人数は確実に読んでいたシリーズだと思う
で、久々に読み直してみたのだけれど、面白い
児童書だからか若干の物足りなさを感じたのは自分が老いたからだろうなと
世界の美しさを思い知れ(額賀澪)
自分は双子ではないし妹はいるけれど弟もいない
けれども、親しい人を亡くしている
それはその人が死を選び決行した結果で、自殺
その頃の自分はまだ幼くもあり、さながら幼虫から蛹へと変化する蝶とも蛾ともつかない、そんな頃合いのお年頃で
その頃はまだ自殺だとは知らなかった
ただ歳を重ねていくにつれて、ある人の言葉が引っかかって、気付いて、知ってしまった
この物語は色鮮やかだ
「死」という灰色の世界を明る
スロウハイツの神様(辻村深月)
不器用で愛おしい物語でした
最初は重たいものかと思って読むのを先送り先送りしていて、重たい腰を上げて漸く読み始めたのですが…
確かに重たい部分もありました
ですがそれ以上に優しさに満ちたものでした
登場人物はそれぞれ不器用で、全部正直に話したら楽になる事だってあるだろうに、それぞれが皆の事を思って口にはせず
伏線回収が優しさに溢れていて、それはもう読んでいて辛くなるくらい優しくて
ずるいなーと思