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救急救命士の生涯教育のためのプレホスピタルチャレンジセミナー

私たち、一般財団法人日本救護救急財団では、プレホスピタルで活躍するプロフェッショナルのための「プレホスピタルケアチャレンジサイト」で、救急救命士向けのウェブセミナーを開催しています。
救急救命士は医療国家医療資格ですから、資格を維持していくためにの努力義務ではありますが、2年間で128時間の継続教育が義務付けされています。消防救急隊で活動されている救急救命士の皆さんは各地域のメディカルコントロールによって128時間の継続教育の管理がなされていますが、消防救急隊以外の救急救命士資格者にとって、2年間で128時間の継続教育は時間的にも経済的にも容易なものではありません。しかし、資格者としての知識・技術の維持は必要不可欠です。
日本救護救急財団では、救急救命士資格者の資格維持のための経済的負担の軽減と全国各地どこからでも容易に質の高い教育が受けられる環境を提供するために「プレホスピタルケアチャレンジセミナー」を展開しています。

セミナーカテゴリー

セミナーは、しっかり基礎を学ぶ「ここからステップアップ」シリーズ、プレホスピタルの現場で活動する人なら絶対に抑えておかなければならない知識・最新ガイドラインを学ぶための「これだけは絶対」シリーズ、臨床知識としてはかなり高いレベルの知識を学ぶ「ハイレベル」シリーズ、そして、救急医療にまつわるちょっとニッチでディープな話題を提供する会員限定公開の「こだわりの沼活」シリーズに分かれています。

ここからステップアップシリーズ」では、今更聞けないなぁと思うような基礎の部分も講師の先生が丁寧に解説してくださいます。救急救命士の資格者のみならず、救急救命士資格を持っていない救急隊、救助隊、消防隊、救急救命士養成課程の学生の皆さんにもとてもおススメです!

「これだけは絶対シリーズ」は臨床での必要不可欠な知識を習得するためのセミナーで、講師はその診療科の専門の医師にご担当頂いています。各診療科の最新のエビデンスをキッチリ学び、過去の知識をブラッシュアップしてあたらな知識に変えて、日々の現場活動に繋げて頂くための「絶対学んでおくべき!」知識が習得できます。

「ハイレベルシリーズ」は、基礎的な知識を有していることが前提に構成されているセミナーです。「これだけは絶対シリーズ」のスピンオフとして、もっと深堀りしてもっと臨床知識をつけたい人を対象に、かなりハイレベルな内容で企画されています。
ただ、指導的な立場の方なら「根拠」を答えられるように知っておくべき知識のレベルを想定して企画していますので、指導的救急救命士の方は必須の知識ともいえると思います。

そして、日本救護救急財団会員のみに配信されているのが「こだわりの沼活シリーズ」(*一部、ここからステップアップシリーズも会員限定配信があります)これは、救急医療のディープでニッチな情報や医療機器の使用方法、ちょっと一般的には公開が難しい深すぎる内容や、現場活動以外で役立つよう知識・情報を会員限定だけに配信しています。

令和5年下期からは新しいシステムで配信!

令和5年下期は6本の新作セミナーと3本の日程更新をしたのですが、これまで、ライブ配信だけでなく、ライブ配信の録画配信も決まった日程のみで配信してきましたが、セミナーアンケートからのご要望で「オンデマンド」で配信して欲しいとのお声を多数いただいていました。
現在のセミナーラインナップはこちらから!

ただ、オンデマンドにしていなかったのにも理由があるんです。
当財団はZOOMのような無料アプリではなく、専門的なウェビナー(オンラインセミナー)配信システムを使用していますので、アクセス数によっては月額利用料が高くなってしまうのです。
ですので、オンデマンドにすることで複数回の利用があると月額利用料がぐーんと上がってしまい、これまでのような低価格での提供が難しくなってしまうからなのですが・・・
それでも、やはり、消防にお勤めの救急救命士の方の視聴が圧倒的に多く、感染症が増加する時期には急な勤務交代になってしまう方や台風の時期の緊急招集など、消防の現場の方々は指定された日にちに視聴できなかったというケースは度々あるのも事実で、学びたいという方たちの気持ちにどうにか応えることはできないだろうかと考えました。

そこで、令和5年(2023年)下期のセミナーからどれくらい利用料が上がってしまうのかものテストも兼ねてになりますが、ライブ配信以外の録画配信を期間限定で「オンデマンド配信」に変更し、配信期間を決めてその期間であれば24時間見放題という料金設定にしました。

もしかしたら、アクセス数があまりにも多くなってシステム利用料が許容範囲を越えて高額になるようなことになってしまったら、日付限定配信に戻すことになるか、受講料金を上げるか、オンデマンド期間を短くするかなどの変更は必要になるかもしれませんが、私たちは、現場で活動する皆さんに少しでも貢献することを望んでいますので、試行錯誤にはなりますが、できるだけご要望にお応えしていきたいと考えています!現在、団体会員所属の方を含めると全国で4000名近くの会員の方がいらっしゃいますので、日本救護救急財団会員の皆さんの使い勝手が良いことと、経済的負担を軽く継続教育の取得ができることを何よりも大切に考えています。現場の皆さんに寄り添ったコンテンツが提供することが我々の使命でもあると思っています。

プレホスピタルケアチャレンジセミナーの講師は、各診療科の専門医の先生にお願いしています。地域や有志の勉強会レベルではなく、専門講座が履修できるレベルです。

たまに心底嫌になりますが、当財団が企画を出すとその企画を丸っと真似して地域勉強会にしてしまう有志団体の多いこと・・・。
またか!!!!と思いつつもちゃんとチェックしてるんですが笑
自分たちで考えてください!(お願い)

講師を専門医の医師にお願いする理由は最新のガイドラインや根拠に基づく知識に関しては専門医の先生しかわからないからです。何年も同じことが繰り返し指導されていることに疑問を持ってもらいたいという願いは専門の先生方は皆さんおっしゃってます。(その内容はセミナーで!)
セミナーのコンテンツは、受講された皆様からのアンケートから企画されることもありますし、現場活動の検証から企画していることもあります。一人の疑問はみんなの疑問でもありますから、とってもニッチな分野であっても、救急隊やプレホスピタルの現場では、その場に医師がいないわけですから病院選定の判断に少しでも役立てるようなセミナーの企画を心がけています。

救急救命士資格の質の維持のためには、最新の正しい知識が必要不可欠だと考えています。オンライセミナーになってからは全国各地から20代~40代の現役世代の若手の方の受講者が80%以上になっていますので、できる限り経済的負担も少なく、救急救命士の資格の質の維持に貢献できるように、試行錯誤で配信システムは色々と変更していくかもしれませんが、会員の皆さんを中心に、これからも、現場の皆さんに寄り添ったセミナーコンテンツが提供できるように企画して参ります!

新作セミナー、相当、面白そうなコンテンツが満載で会員の方は相当お得に受講できますので、是非、プレホスピタルケアチャレンジサイトを覗いてみてください!皆さんのご参加お待ちしてます!