Bリーグ2022/23観戦記☆アルバルク東京vs千葉ジェッツ〜その【赤】は熱く、強く〜
1.ここは『原宿』のままで
前日の大雨は一気に冬の空気を連れてきたが、この日は一転穏やかな秋晴れが広がっていた。
ほんのりと温もりのある空気の中、人で溢れるJR渋谷駅から山手線で一駅、大正レトロ風のホームに降り立った。すれ違う人々のどこかトガった服装からして、私は場違いな所に来てしまったらしい。
『原宿駅って、こんなだったか⁉️』
夫が驚いたように辺りを見回している。あの超レトロな駅舎は移築されここにはない。かつての雰囲気を残しつつも、原宿駅は明るく広々した機能的空間に生まれ変わっていた。
『ママ、ここに何があるの⁉️』
改札を出た途端右手に続く深い緑の森、そういえば、娘をいまだ明治神宮に連れて行ってない。
原宿
その昔は【タケノコ族】に【舐めんなよ猫】、私世代は【マドモアゼルノンノンのトレーナー】に【ポロのボタンダウン】、、
いつの時代も、トレンド最先端HARAJUKUであり続けるこの街は、歩く人の心までも前へ明日へと押し出すかのような勢いがある。
この建物は、その原点だったのだろうか。
明らかに『昭和高度成長期』感満載の建物が駅前に鎮座していた。
国立代々木競技場第一体育館
https://www.jpnsport.go.jp/yoyogi/sisetu/tabid/104/Default.aspx
1964年東京オリンピックの会場として建設された。設計は丹下健三、南ロビー壁画は岡本太郎、まさに『The 昭和』の巨匠渾身の大合作だ🌟🌟
そしてこの日、この地で『爆発』するのは『芸術』ではない。
バスケだ🔥🔥🔥
2022年10月8日 Bリーグ2022/23 B1リーグ戦 第2節game2 アルバルク東京vs千葉ジェッツ
アルバルク東京は、今季からここにホームスタジアムを戻し前日のホーム開幕戦で快勝、会心のスタートを切っていた。
入場ゲート横では、チームマスコット『ルーク』が、相変わらずユルユルテイストのお出迎だ🌟🌟
さあ今季も、Passionate &Coolな『非日常』の空間へ❗️
2.〜Le Rouge et le Rouge〜
試合開始2時間前の到着、まだ物販の列は短かった。欲しかったのはルーク&ジャンボくんのコラボタオル🌟🌟
そして当然、日付の入ったストラップも欲しかったが、なぜかこちらが見当たらない😢
そうだ、会員限定・2022/23シーズンスローガン圧着サービスがあった❗️
私は背番号24、チームの頼れるキャプテン田中大貴選手の赤いTシャツも購入、早速隣の圧着サービスブースに入った。
『あ、これに圧着するとね、赤に赤、になって見えなくなっちゃうんですよ。』
済まなそうに話してくれた店員さんの言葉で、私は己の不覚を悟った😢ああ、圧着にそんな落とし穴があるとは❗️ラグビーばかり見ていた私に、『圧着サービス』なんて未知な世界だったのだ。
私は虚しくTシャツをしまい座席に向かった。既に座ってコーヒーを飲む夫のカバンに早くも見慣れないストラップがついている😳😳しかも10/7.8の日付が、、😨😨
『それ、どこにあったの?』
『さっきの物販にあったけど。』
夫よ、なぜ一言言わなかったのだ🔥🔥🔥⁉️
物販コーナーには既に長蛇の列がのびていた。私は潔く諦めるしかなかった😢😢
さて、
一階指定席なる場所から試合はどう見えるのだろうか。Bリーグ観戦初心者の身にアリーナの距離感覚はよくわからない。
意外と近い❗️しかも死角がない。ラグビーと違い『右隅にトライ』ということがない分、とりあえずシュートは良く見えそうだ。
それにしても、丹下先生、今見ても斬新なデザインだなあ😳😳
練習は既に始まっていた。いとも容易く決まるシュート、思えば体育の時間、バスケの授業は苦痛だった。トラベリングしまくり、シュート外しまくり、という記憶しかない。
会場では、DJが音楽を流しつつ、テンポ良くこの日のイベントを進行させていく。
あ、きたきた🌟🌟待ってたよ❗️
アルバルク東京チームマスコット『ルーク』
バスケチームのマスコットなのに【メタボ】、しかも『バスケ選手を目指します❗️』という前向きな目標もあえて掲げない。あくまで観戦専門というマイペースなユルユルキャラだ。
そしてコートサイドには、既に『この方』が降臨していた🌟🌟
おお😳😳冨樫様🌟🌟
千葉ジェッツの『顔』さらにBリーグの『顔』でもある富樫勇樹選手。あの髪型もタカラジェンヌの如くビシッと決まっている🌟🌟
この日は、ルークの『お友達』も遊びに来てくれた。
千葉ジェッツ チームマスコット『ジャンボくん』
仲良く2頭⁉️でご挨拶してくれた。
ルーク&ジャンボくんと観客との【楽しいふれあいタイム=大玉転がし】では、最後にルーク&ジャンボくんが転がすはずの大玉を、なぜか観客の皆さんが最後まで運んでしまう💦というハプニングも💦見せ場がなくなる、って、マスコットも焦るよね💦💦
その後まもなく、会場は『チームの紹介』に入った。会場は暗くなり、アルバルクのチアーも登場、エネルギッシュなダンスで会場の期待感を高めていく🔥🔥
まずはビジターチームの千葉ジェッツから。
もちろん、ごくアッサリと💦
ホーム&アウェー式って、とにかくホーム応援一色なのだ🔥🔥
そしていよいよ、ホームチーム『アルバルク東京』の登場🔥🔥
華やかな音楽と照明、クールなDJのアナウンスが響く中、選手達が入ってきた。暗闇で赤のペンライトが揺れる。
ここから選手は場所を交換して再び練習を始めた。会場は大入りだ、自由席までどんどん埋まっていく。
いよいよ試合開始=Tip off の時間が迫ってきた。両チームのstarting5がコールされる🔥🔥
この時もアッサリ入場するジェッツ。
さあ、アルバルク東京starting5の入場だ❗️ボッ、ボッ、と炎が現れては消え、白い煙がうっすら場内を覆う。最後はキャプテン田中選手の入場❗️暗闇の中、アルバルクの円陣にスポットライトが照らされる。
東京連勝なるか、千葉雪辱なるか。
既に代々木体育館は2階自由席までほぼ満席、この『真っ赤』な空間に、早速観客の手拍子が響き始めた。
Let’s go Tokyo パン👏パン👏パパン👏
3.前半〜CHIBAは飛ぶ fly higher〜
千葉は、前日の敗戦から策を練ってきたのか。開始早々こそ競っていたものの、第1Q半ばから徐々に突き放しにかかった。
『千葉は早くからディフェンスするね』
と主人は横で呟いていたが、そのせいか、東京は容易にシュートできるエリアに入れない。時間は刻々と過ぎ、若干無理のある体勢で打ったシュートは入らない、という『バスケ負のループ』にはまりつつあった。
対するこの日の千葉は、スリーポイントシュートもよく決まる🔥🔥
千葉・原選手のシュートが決まりしかも東京のファール付き=バスケットカウントとなり、さらに千葉・西村選手のスリーポイントまで決まり、第1Q終了。
千葉リード、4点差
アルバルクチアーは、まだまだ僅差の試合序盤を早速盛り上げてくれた。
第2Q 開始
千葉怒涛の攻撃が始まった🔥🔥たしかに一桁台だった点差がみるみる10点、20点と開いていく悪夢の展開😨😨
千葉・ヴィック・ロー選手、スミス選手が余裕を持って次々シュートを決めていく、そして圧巻、冨樫選手のスリーポイント❗️
ああーー❗️❗️
アルバルクファンは悲鳴にも近いため息をつきつつ顔を覆った。
たまらずタイムアウトを取る東京。いや、確かにこれは緊急事態だ。点差を縮められぬまま第2Q終了。
まさかの20点差😨😨とはいえ強豪同士の対戦は、ここから面白くなるはずだ、おそらくは。
2階まで『真っ赤』の場内、なにしろチームカラーが赤同士の対戦、誰がどちらのファンなのか、遠目からは全く分からない。
ハーフタイムショーは、美しい色とりどりのリボンが舞うパフォーマンスが披露されていた。
4.後半〜TOKYOは走る run faster 〜
バスケというのは分からない。
ハーフタイムでどんな修正があったのか、東京は徐々にシュートが決まり出し、差を詰めていく。
後半から使われる
TOKYO GO❗️パン👏パパン👏
の手拍子にもみるみる力が入っていく🔥
第3Q終了 点差は10点に❗️すぐに追いつく点差ではない、でも行けそうな予感がしてきたぞ!
いよいよ最後の攻防第4Qへ、チアーのダンスに、ファンの手拍子に、会場は益々ヒートアップしてきた🔥🔥
開始早々東京・コブス選手にスリーポイントが決まる❗️
小酒部選手のシュートでついに3点差🔥🔥
ディーフェンス❗️❗️❗️
TOKYO GO❗️❗️❗️
DJのアナウンスにも力がみなぎってきた🔥🔥
最後のタイムアウト、ファンは祈るように手を叩く🔥🔥
しかし、この勝負を最後に決めたのは『彼』だった。
冨樫選手は、巧みにゴール下に切り込みシュート🔥🔥
残り46秒で再び5点差。
時間はもうなかった。冨樫選手はファールによるフリースローも2本決め切った。
試合終了 77ー82 千葉ジェッツの勝利
選手達は、場内を一周しながら手を振ってくれた。
ああ、前半もう少し詰めていれば、、今更考えても仕方ないのだが、、
人波に揉まれながら原宿駅へと歩き始めたその時、
『ああ、空が綺麗❗️』
どこからともなくそんな声が聞こえてきた。
私は足元ばかり見ていたのだろうか、顔を上げると、秋の残照が空を見事なパステルに染め上げていた。
遠くに見えるタワーはどこだろうか。ここは東京でもHARAJUKU でもない。時間が遥か昔で止まっているような、そんな瞬間が通り過ぎた。
〜あとがき〜
満員御礼🌟🌟
チーム関係者の皆様まずはおめでとうございます。試合は一勝一敗、両チームの今後に目が離せません。Bリーグもいよいよ戦国時代突入か、と思わせるリーグ戦序盤、これからの観戦も楽しみです。
バスケは観客との距離が近い分写真の撮影に気を使います。観客の方々がなるべく映り込まないように工夫、加工しましたが、配慮の足りない箇所がありましたらどうかご容赦ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?