見出し画像

【INDY】ブリックヤードにファンが戻る時

コロナを制してエンジンの咆哮を聞け

5月になってからインディアナポリスに戻って来ましたが、なんやかんや、あっちへこっちへ忙しいのです。なかなかnoteやYou Tubeをアップする時間がありませんでした。なぜなら、インディ500に向けていろんなイベントが今年復活し始めたからです。なんで去年は時間があったんだろうなー?と振り返ってみると、プラクティスや予選、そして決勝とクルマが走っている以外は、ほとんどのイベントキャンセルになっていたから。レースはご承知の通り無観客レースに。だから、ホテルに篭りながらいろいろやる時間があったのですね。今年も完全にすべてが戻っているわけではないのですが、マスクして感染対策を取りながら古き良き伝統が戻りつつあります。インディはどうやってコロナを克服して来たんでしょうか? もちろんまだ完全終息ではないので油断してはいけないのですが‥‥。


画像1

今年も無事に取材のパスが出ました。特にインディカーを年間取材するパーマネントのハードカードが発行されたのは、僕も含め当初10人にも満たなかったとか‥‥。昨年の実績も考慮されたのでしょうが、個人的には光栄な事です。
そしてこのパスに貼られている銀のステッカーは、ワクチン接種済の証。これがないとピット&パドックエリアに入ることが出来ません。年間パスの番号と紐付けされて管理されています。


画像2

メディアセンターに到着。メディアキットにはマスクやアルコールティッシュも。
世界一と言ってもいいくらい大きなメディアセンターですが、今年の取材者もかなり制限されて、2019年の半分以下だと思います。席と席の間隔も広く取ってありました。


画像3

インディGPの時にツイートしたら大反響でした。この5月、スピードウエイでは常時ワクチンステーションが開設されていて、ウォークインですぐに接種できるようになっていました。驚きです。場内のスクリーンでもワクチンを打てますよ〜って、かなりの頻度で案内が出ていたし。


画像4

スピードウエイのゲート2の前ではドライブスルーでワクチンが接種出来るようになっていました。接種出来る日をテレビやインターネットで案内して開催します。
確かにクルマの中なら他人と接触しないし、待機場所などのスペースを作る必要もないので合理的ですね。クルマ社会のアメリカならではかも。


画像5

これはインディ500のプラクティ中ですが、グランドスタンド裏のいわゆる救護室をワクチンステーションにしていましたね。場内で2〜3箇所ありました。看護師さんや医療従事者の方が待機している時間に打ってもらうのも、時間の有効な使い方なのかも。


画像6

毎朝ローカルTVでこんな感じでインディアナ州の情報を流しています。これは1週間以上前のデータなので、数字がだいぶん変わっているんですが‥‥。毎日の新規陽性者はだいたい500人前後、その日に亡くなるのは10人いるかいないか、昨年からの累計では13000人以上が亡くなっていますが、5月25日の段階でワクチン接種が完了した人は240万人を超えていました。ちなみにインディアナ州の人口は約650万人、全米で15位の州です。
データでは変異株などについてはあまり触れませんが、新規陽性者は減っていますし、亡くなる人もかなり減っています。ワクチン接種の効果が出ているのでしょう。先週CDCは2回ワクチンを摂取して2週間経っている人はマスクの必要なしと言っていました。まだ気を緩めるのは早いとは思いますが、徐々に開放的になっているのは感じます。

すでに新型コロナウイルスに3300万人以上が感染し、60万人近い人が亡くなったアメリカ。もう是非などを問う余裕もなく、ワクチンによる大掃討作戦でこれを制するしか策はなかったしょう。ロックダウンを永遠に続けることは出来ないのですから。その効果は数字で表れていますし、アメリカの人たちの窮屈だった気持ちにやや明るさが見えて来ました。もちろん、この油断がまだまだ危ないのですけどね‥‥。


画像7

メガネの紳士はIMS社長のダグ・ボールズさん。今回のコロナ禍で彼をちょっと見直しました。別に見くびっていたわけではありませんよ(笑。
写真のように、彼は時間があればスピードウエイのファンに話しかけ「来てくれてありがとう! どこから来たの?」などとお話しして、ファンも「ダグ、今年は入れてくれてありがとう。レースを楽しみにしてるよ‥‥」などと会話をしていました。彼はコロナ感染対策や入場制限のルール、ワクチン接種の案内など、積極的にテレビやSNSに顔を出して、IMSの顔としてファンに語りかけて来ます。
昨年などはインディ500で場内に入れなかったファンと一緒に、場外の駐車場から大画面のスクリーンでレースを見ていました。ここまでファン目線でレースを楽しんでくれる社長は、なかなかいませんよね。

彼の双肩にかかるプレッシャーは尋常ではないでしょう。昨年は開催できるかどうかギリギリの決断を迫られましたし、インディ500の開催は市とスピードウエイ周辺の経済も支えているはず。彼は今年の開催に向けて州や市、それにインディアナ州の衛生局、CDCなどと幾度も折衝して13万5000人での開催に漕ぎ着けました。
その答えの一つがワクチン接種の奨励だったのでしょうし、今年で105回目となるインディ500の伝統を守るべく、最大限の努力をしているのを感じます。

ですが、もし仮にインディ500の終了後に大規模なスプレッダーが起きたりすれば、また彼が矢面に立たされるのも事実でしょう。その覚悟をした上での今年の開催だと思います。もちろん、そんなことが起こるのは誰も望んでいませんが‥‥。


画像8

あ、また買っちゃった‥‥(笑。
昨年好評だったこのトレダージョーズのエコバック、買っておきましたよ。今年もこのnoteでサポートしていただいた皆さんに、色々プレゼントを持って帰りたいと思います。琢磨さんのオンライン・ファンクラブミーティングではチラとお見せしたんですが‥‥。

画像9

琢磨選手が表紙のインディアナポリスマンスリー誌。インディアナの情報誌みたいな感じですね。インタビュー記事もあります。それと今年のインディ500のプログラムは、中にインタビュー記事もあって、これはかなり貴重かも! この他にもいろいろ買って帰りますからね。応募していただく方法は、この記事から僕が帰国するまでの間に、noteでサポートをしていただくだけ。どの記事にサポートしてもOK。帰国前の締め切り最終記事は、またご案内します。サポートの金額の大小は問いませんし、何口サポートしていただいても構いません。当選については私から直接メールでご連絡いたしますので。いつもnoteをご愛読いただいている皆さんへ、せめてもの御礼です。


画像10

5月にインディアナポリスに戻ってから、絶賛スポンサー様応援中ですw  昨年の例もありますしね。あの会社のアレとか、この会社のコレとか‥‥。いやらしくアピールさせていただきますw  もちろん決勝前夜は、昨年同様にアレもやりますw。皆さんもぜひご一緒に。


画像11

日本を発ってから二ヶ月近く経とうとしています。用心して来たとは言え、ワクチンを接種してもらったら気持ちも楽になりました。ですが、ここで気を緩めてはいけませんね。マスクをして手を洗って今まで通りに対策を続けます。健康で無事に撮影と取材を続けることが使命。アメリカの厚意に甘え過ぎず、最終戦まで頑張らないと。

テキサスの後、少しnoteが停滞気味だったのでこの後もどんどんアップをしていきますね。さて、次はなんのネタを書こうかな‥‥。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?