自己主張とリーダーシップー部活動の満足度に関する研究

リーダーと部員の人間関係の視点から部活動と学校生活への

適応度について検討した論文

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjep1953/45/3/45_337/_article/-char/ja/


仮説
「権威的主将+自己表現・主張の弱い部員 vs権威的主将+自己表現・主張の弱い部員」で権威的主将+自己表現・主張の弱い部員の方が満足度が低いのではないかという説


結果
自己表現・主張が強い部員と積極型・民主型主将の集団に属する部員が主将に強く満足

1‥自己表現・主張が強い部員は主将のリーダーシップのあり方がなんであれ満足するすなわち自分の立場や意見を表現・主張することは、主将との関係の改善に繋がり人間関係の満足度は高い。


2.積極型・民主型主将は部活動が満足するのは1でも述べたとおり部活動の満足感は主将への満足感が前提になる。そのうえで豊かな部活動を送るためには自己表現・主張する態度を発達させることが求められる


3。満足度の高い部員は部活動でも意欲的に行動している。満足感は具体的行動・意欲に対して効果的に機能することを示唆する


4。管理型の主将は自己表現・積極的行動が極端に低かった。自己表現・主張ができない部員にとって、リーダーが権威的に部を管理することは圧力を感じて、行動や意欲も消極的になる。


5.部活動は自主的態度を養うことが含まれる。重要なことはその態度が他の場面でいかされるかどうかであるが、部活動では自主的態度を養うことはできず部活動以外でも行動の積極性を失う


6。部活動に満足するかどうかが学校生活に満足するかどうかでは消極的主将に属する部員は満足度が極端に低い。つまり部活動での満足度が学校生活全体への満足感にも結びつくという


本データは中学生を対象にしたもので男女間の差については検討されていない運動部や文化部など活動形態の違いについても考慮されていないがともあれ権威的な主将のもとでは具体的行動・意欲が削られること、そして消極的主将のもとで学校への満足度にも影響があるということがわかった


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