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ボクの挑戦。ソーシャル・イノベーション・スクール。

とにかく変わりたい。そんな思いから初のビジネススクールへ。

2021年9月、僕は変わりたかった。

自分のすべて。

容姿も、性格も、そして本当の力が欲しかった。

ずっと同じ環境にいたことで、井の中の蛙、大海を知らず状態だったかも知れない。

なりたくなかった自分。

そんな人には絶対に。

若い頃、思っていた想いとは真逆の方向へ進んでいたかも知れない。

とにかく変えたかった現状を。

今まで何度も思ったこの気持ち。今回はいつもと違った。

まず容姿を変えた。

髪型、髪の色、ファッション、ダイエット・・・。

うわべだけじゃダメだ。

そんな悶々とした日々を過ごすとき、SNSでみた広告に惹かれる。

ソーシャル・イノベーション・スクール。

「あっと驚くことをやろう!」

「世界を変えよう!」

そんなコピーが目に留まる。

今までビジネススクールに通ったことはなかった。

僕は広報マンだから。

行くなら宣伝会議。

そんな意味もない勝手なこだわりに逃げていた。

ソーシャル・イノベーション?

その時はよくわかっていなかった。

でも、何だか僕の心がワクワクしてきた。

すぐに申し込んだ。それが

CR-SIS(クリエイティブ・レスポンス・ソーシャル・イノベーション・スクール)だ。

一橋大学や法政大学などで有名な先生がやっているスクールらしかった。

各界の著名人や文化人、大学教授などもサポートしている。

そんな魅力的な講師陣より、僕は何よりキャッチコピーで頭がいっぱいになった。


すごい講師。すごいビジネスマン。すごい高校生。初日から撃沈。

期待に胸弾ませる初日。

場所は有楽町。学生の時、外資系の銀行でバイトをしていた思い出のビル。

オンラインでの受講もできたが会場に行くことを目標の一つにした。

どんな人が来るんだろう。積極的に入り込んでいこう。

限られた世界しか知らなかった僕にとっての挑戦。

でもその思いは初日から崩れた。

講師がすごかった。

19歳の時、テレビで見たアフリカの貧しい子どもたち。

人生を賭ける価値があると思ったそうだ。

それから約20年、ぶれることなく挑み続け、今や社会課題を

ビジネスの力で解決する画期的なエコシステムグループを

作り上げている。

その人の話は夢があった。

確かにカッコよかった。

僕もこんなカッコよくなれればよかったな。

いつまでも一歩を踏み出せなかった自分自身に後悔した。

受講している人たちも真剣だった。

このスクールは仙台・名古屋・広島・博多でも開講され、

リアルタイムで全会場がつながって受講する。

全国各地の受講生から講師へ質問が繰り出される。

高校生の受講生も何人かいる。

その高校生がすごい質問をする。

事前によく学習していたのがわかる。

とにかくすごい。

何も思い浮かばない僕。

アウトプットは苦手。今の時代では通用しない自分。

それを変えたくて入学したけど、結局、質問はできなかった。

ドタバタのグループワークで変化の兆し。

それから2ヶ月くらい、とりあえずは会場へ行く。

でも、質問はできない。指されないようにしている自分がいる。

昔と一緒。変わっていなかった。

2022年、年が明ける。

このスクールではランダムに構成されたグループで企業や団体への

プレゼンが課題にあった。

事務局の人がサポートしてくれたが、基本はグループが決まったら

メンバーたちで協議して考える。

見ず知らずの人たち。

オンラインでとりあえず顔合わせ。

業種も違えば年齢も違う。

本業がみんな忙しく参加できないメンバーもいる。

打ち合わせはだいたい夜の9時以降。

僕も家だけでなく、ネットカフェから参加することもあった。

ドタバタな打ち合わせ。

経験豊富なメンバーのおかげで何とかまとめることができた。

そして課題発表。

満足な教育も受けられない国の子どもたちを支援しているNPO。

その次のステージを提案するという課題。

僕たちのグループはNPOの活動や途上国の現状をもっと身近に

感じてほしくてガチャガチャを媒介とする案を発表した。

講評は賛否両論という感じ。

厳しい意見もあった。

メンバーの中にはショックだった方もいたが、僕たちのグループの

結束が固まりつつあるのをその時感じた。

僕も何か変化しつつある。

「一体、僕はどういう社会課題に向き合いたいのだろうか」

そんなことを真剣に考えるようになった。

卒業課題発表。不完全燃焼がその後の僕の支えに。

グループ発表を2回経験した僕。

最後は個人の卒業課題だった。

まだ自分の方向性が見えてこない。

原点にかえる。

社会課題。

確かにそこに向かう明確な志があれば理想。

でも、張りぼての志ではダメだ。

無理せず、僕の素直な気持ちに向き合おう。

そう思い、自分との対話を重ねた。

最終的な発表内容は、次世代を支援する施策。

先行き不透明な世の中で一歩が踏み出せない。

正解がない。自分らしくでいい。

そんな自分という存在が今まで以上に必要となる今の時代。

僕の学生時代より大変かもしれない。

だからもやもやしている次世代の背中を押したい。

そして教育の力で社会を変えるきっかけを作りたい。

そういった発表内容。

みんなが共感してくれたら嬉しい。

審査員というより、共に学んだメンバー。

そして世の中の次世代へ。

コンセプトムービーも作った。

知り合いのシンガーソングライターに頼んで楽曲も使わせてもらった。

そしていざ発表。

音声出力設定を忘れコンセプトムービーはただのスライドショーになった。

講評も僕の今までを表すもの。

「想いは伝わる。でも、具体性がない。」

またダメだった。

そんな気持ちになったけど、何かが見えてきた気がした。

卒業後に見えた道。そして同期の活躍が勇気に。

3月、何とか卒業できた。

校長の自筆のメッセージ。

「想いは伝わった!」

想いを形に。

僕の次の道。

そして同期が早速活躍し始める。

初日に話しかけてくれた高校生だ。

どちらかというと大人しそうな感じのいい高校生。

うちに秘めた意志がすごかったんだと思う。

今や大活躍。

刺激なんてもんじゃない。

なんか嬉しい。

そして、僕も諦めてなんかいられない気になる。

同期に感謝。

そしてこれからもお互いにがんばろう!

そんな気持ちになっていた。

僕は今、ブランディングの力で光を当てることをやりたい。

ブランディングなんて言葉より、要は存在理由。

その人、その街、そのお店、その技術。

みんな良いところがきっとある。

知られていない。

ちょっとした何かが足りない。

そんなことを一緒に考え、新しい光を浴びるきっかけを作りたい。

CR -SISが僕にくれたように。

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