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<おでかけクリエイティブナイト> 第4回「働き方とデザイン」

第一線で活躍しているクリエイターをゲストに迎え、クリエイティブのヒントを探るトークセミナーシリーズ「CREATORS FILE」。


第4回 おでかけクリエイティブナイト
ゲスト:鈴木良氏(株式会社オズビジョン 代表取締役)

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エイトブランディングデザインの西澤明洋が聞き手となり、様々なクリエイティブの秘訣を探るトークセミナー「クリエイティブナイト」が、多様な働き方が共存する話題のコワーキングオフィス「WeWork 新橋」に特別出張。ポイントサイト「ハピタス」を主力事業とする株式会社オズビジョンの代表・鈴木良氏をゲストに、オズビジョンのブランディングを振り返りながら「働き方とデザイン」の可能性をお話いただきました。

※この記事は、2019年9月に開催されたトークセミナーの収録音源を元に作成しました。そのため、現在と少し異なる内容も含みます。


事業の2本柱「Hapitas(ハピタス)」と「Pollet(ポレット)」

鈴木:はじめまして。株式会社オズビジョンの代表をしている鈴木良と申します。現在「ハピタス」というポイントモールのビジネスをメイン事業にしています。楽天や銀行などのECサイトが3,000社ほど掲載されていて、サイトを経由して買い物をすればダブルでポイントが貯まってお得にショッピングができる、というものです。現在会員数は400万人。年間1,300億円以上の流通があります。この「ハピタス」を24歳の時に作りました。

西澤:すごいですね。

鈴木:経営についても少しお話すると、当社は「NPS(ネットプロモータースコア)」という指標を使っています。簡単に言うと、推奨意向を測るもの。人におすすめしたくなるものは「感動したもの」「驚嘆したもの」です。そうしたレベルのプロダクトサービスの展開を経営指標に置いていることが、僕たちの会社の何よりの特徴です。一方で、知人・友人に商品を勧めるには社員たち自身が「この商品・サービスは最高だ」と思う必要があります。社員のNPSをとるなど、組織面でもここには力を入れています。

西澤:『ティール組織』という話題のビジネス書がありますが、オズビジョンは、この本に日本で唯一取り上げられている企業です。

鈴木:これがきっかけで経済雑誌『Forbes』にも取材していただきました。オズビジョンについてもう少しご紹介すると、2006年に創業した会社で、現在は「ハピタス」というポイントサイトと、「Pollet(ポレット)」という買取アプリ、2つの事業を展開しています。大きな資金調達等もなく堅実に13年間やってきました。

西澤:スタートアップのIT企業では、かなり珍しいのではないでしょうか。

鈴木:そうですね。特に、お金が大量に必要なビジネスではないこともあり、会員さんと一緒に少しずつ成長してきたと言いますか……。お金はあるに越したことはないですけど(笑)。現在は80名くらい社員がいます。掲げているミッション「Be a big fan」は、西澤さんと一緒に作らせてもらいました。

西澤:事業について詳しく教えてください。

鈴木:事業のひとつ「ハピタス」は、掲載されているどのサイトで商品を買ってもポイントがダブルで貯まる、特別な体験を日常的にできるお得なサイトです。もうひとつは買取アプリ「Pollet」です。身の回りの物を手軽にキャッシュ化できることにこだわったサービスで、使わなくなった本や服、DVD、切手や外貨など様々なものをまとめて買取に出せるアプリです。「ハピタス」ではポイントが貯まります。「Pollet」は眠っていた休眠資産をよみがえらせます。。こういった余剰でできたポイントやお金はみなさんが何に使うかと言えば、生活必需品に使うことはそれほどありません。旦那様に特別なプレゼントを渡したり、家族で豪華旅行に行ったり「ハレの消費」に使うのです。家計とは切り離した財源があると、使い方がちょっと楽しくなりますよね。最近では「こころのご褒美を生み出すショッピングエンターテイメント業」と呼んでいます。

西澤:おもしろいですね。

鈴木:組織文化の特徴は、3つあります。1つ目は「Face to Face」です。先ほど「Be a big fan」「NPS」という話をしましたが、ユーザーとの交流や体温を感じられるサービスを重視するということで、毎月オフィスにユーザーを招待して交流イベントを開催しています。2つ目は「緑系(みどりけい)風土」と呼んでいますが、これは「ティール(青緑色)=進化的、生態系」や「グリーン=多元的、家族」といった色で組織のあり方を表すものです。弊社は今はティールまではいかなくても、緑系、言わば家族的な雰囲気が混ざっているのが特徴です。そして、3つ目は「完全自律型勤務制度」と呼ばれる人事制度です。簡単にいうと、働く場所、時間、形態を個人の裁量に委ねる制度です。たとえば月に1分だけでも出社すれば、給料が満額出ます。

西澤:いつから導入されたのですか。


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