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脱Twitter、脱中央集権|自由意志を取り戻せ!!

#ゆたかさって何だろう

ゆたかさを構成するものは何か。

カネ、モノ。これはすぐに思い浮かぶ。

旅行をして自分を見つめ直す。

これも一種のゆたかさの表れだ。

だがカネがなければ旅行はできない。その行動をするのに悩ませるボトルネックとなる。ゆたかさを享受することができない。

カネを工面することから開放されて自由になればその場で足踏みせず走り出すことができる。制限から開放されて自由になることがゆたかさを生む。

ゆたかさとは、自由という基盤の上に成り立つものではなかろうか。

注:この記事の途中で疑問に思ったり、もっと知りたい事柄が出てくるだろう。これらを補足説明し知識を広げるものとして「おすすめのリンク」のコーナーを設けている。お役立ち情報も置いておくので本記事読了後に是非参照して欲しい。

自由

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最近、個人の自由とは何かということを考える。それは分散型SNSに起因するものだ。

分散型SNSの1つにMastodonというソフトウェアがある。

違う部分は沢山あるが、簡単に言ってしまえば分散型という構造をもつTwitterのようなものだ。Twitterの代替として注目されていた時期もあった。

あるMastodonサーバーで投稿したのは2017年5月6日だった。これが初めて分散型SNSに触れた日だった。それから分散SNSを使い続けて3年が過ぎ、4年目に突入している。

この3年間で「Mastodonはいいぞ!」という記事が投稿されては「Mastodon、そんなものがあったな、Twitterでいいじゃん」と過去のもの扱いされている気がする。そんなもの飽き捨てた、そんなもの流行らないよ、なんて言われる。そうとも言えるし、そうでもないとも言える。お前は結論を急ぎすぎる。

使い続けている私は普通ではない。そういうことなのだろうか。ただ世間が分散型のSNSの魅力に気づいていない、気づけていないだけなのではないか。

普通という言葉は何だか嫌いだ。普通であるという集団心理は自由な思考を奪う。そのような普通が望ましいのであるなら私に普通は要らない。

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使い続けるうちに物事の見方が変化して新たに見えてくる景色がある。

分散型SNSのここすきポイントはどのようにすれば伝えられるだろうか。なぜ分散型SNSを使い続けているのだろうか。

分散型SNSは個人を最大限自由にする力を持つ。個人の自由は視野を広くすることができる。

これが私の考えた理由だ。だから使い続けている。

脱中央集権の宣言

インターネットによって情報を容易に入手したり共有することができるようになった。TwitterやYouTubeが登場した。

インターネットはゆたかさを生んだ。

だが同時に良くない評判を聞くこともある。

VTuberのライブ配信が誤ってBANされるというのはよく聞く。Twitterのアカウントが凍結されたりという話もたまに聞く。

GAFAみたいなTech Giantsに自分たちの生活を管理されつつある。しかもその力はどんどん強くなるだろう。

これらは自由ではない。

中央集権型

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Twitterは中央集権型SNSだ。

おすすめの投稿を表示する。これはデーターを1つに集めて大量に処理できる中央集権型がなせるものだ。

反面、Twitterの運営者は絶対だ。Twitterのルールに反していれば我々のアカウントは簡単に凍結されてしまう。ルールに縛られた範疇でしか自由に活動できない。

RTやいいねが多いからと言ってそれが真に正しかったり多数派であると錯覚する。トレンドを見て、それが世論だと錯覚してしまうメディア。思想の違いによる不毛な喧嘩。Twitterに一極集中しすぎてあらぬ方向から石を投げられることもあるだろう。

そして会社の第一目的は収益だ。収益のためなら手段を問わない。真偽も善悪も問わずに投稿をおすすめとして表示する。嘘や悪意のある投稿が拡散され、それを訂正した、真偽を突き止めた投稿が拡散されない様子を数々と見てきた。おすすめは我々の考える力を奪っているのではないか。おすすめに惑わされず、自分で内容をしっかり読み取るべきなのではないか。

だがTwitterだけが世界ではない。Twitterに対して文句を言いつつそこにある人間関係に縛られて離れることができていない。もっと視野を広く持つべきだ。

言い方は極端になってしまったが、Twitterというプラットフォームの箱に囚われすぎてはいけないと言いたい。他にも選択肢はあるはずだ。

中央集権型の一挙手一投足によって個人が振りまわされるのはもう辞めよう。中央集権型のメリットは大きい。だが情報に踊らされず、各自が考える力をもつというのは大事なのではないか。次の時代は脱中央集権なのではないか。

我々はそろそろこの単一の管理者によって管理される中央集権型なプラットフォームから脱して分散型へと移行すべきなのではなかろうか。

分散型

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では中央集権型の対極する分散型ってのは何か。分散型は自由だ。

中央集権型のように箱庭の単一的な管理者によって管理されない。例えば、所属する分散型SNSのサーバーは選び放題で、もしくは自分でサーバーをたてることだってできる。

管理者とルールは単一ではなくサーバーの数だけ存在する。これが多様性を生む。

所属したサーバー内でしか活動できないという心配はない。分散型SNSの特徴としてどこのサーバーにアカウントを作っても他のサーバーのアカウントをフォローすることができる。自分の所属しているサーバーという箱に囚われる必要はなく、サーバーを超えて交流ができる。

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メールを思い出して欲しい。gmailとyahooとで違うプラットフォームなはずなのにメールを送り合うことができる。それと同じだ。

そしてActivity Pubというプロトコルを採用している分散型は各サーバーがゆるく繋がりを形成して大きな集合であるFediverseを作っている。

TwitterとInstagramとYouTubeが繋がって利用できたらそれはロマンではなかろうか。分散型の何が嬉しいかというとSNSと動画サイトのような種類の違うプラットフォームとでも繋がることができる構造なのだ。

InstagramのようなPixelfedやYouTubeのようなPeerTube、Mastodonではない"日本生まれ"のMisskeyという分散型SNSもある。これらはサーバーだけでなくプラットフォームを超えて利用できるのだ。

Instagramにある投稿をTwitterに共有したいとき、我々はリンクを張って共有するしかないだろう。それではInstagramの投稿者の情報がTwitter上では抜け落ちてしまう。

分散型SNSはこれを解決する。Pixelfedの投稿をMastodonのアカウントでそのまま共有することができる。Instagramの投稿をTwitterでRTすることができるということだ。

ちなみこの記事に貼ってある動物や風景の画像はPixelfed.Tokyoのユーザーの投稿である。掲載を許可していただき本当に感謝。各投稿へのリンクは「おすすめのリンク」に掲示してある。自慢の写真をPixelfedで投稿しよう。

民族大移動

Twitterの人間関係に縛られてTwitterというプラットフォームに囚われすぎている、と言った。分散SNSのサーバーにクラスターごと移住してしまえば良いのだ。自分たちに近しいサーバーがなければ、クラスターの中核の人物なりがサーバーをたててしまえばよい。

例えば、abyss.funというメイドインアビスの非公式なファンサーバーがある。なんとここではメイドインアビス内の文字である「奈落文字」が使える。他にもボカロ丼というボカロPやボカロ好きが集まるサーバーもある。サーバー紹介は「おすすめのリンク」の国見小道氏のブログページに詳しく書いてあるので、そちらを是非。

自由な改変

分散型はOSSだ。

中央集権型はサービスによって収益を得るため財産であるコードは公開されていないが、分散型はOSSであるため"誰もが自由にコードを入手し改変する"ことができる。

自分の自由な発想で、外観を好みの色にカスタマイズしたり、ハッシュタグをフォローできるようにしたりすることができる。逆にメリットよりデメリットの方が大きい場合に機能を廃止するのもいいだろう。

中央集権型だと文句を言ったり、フィードバックを送るしかない。分散型なら各自で手を加えられる。

自分はfedibirdという分散SNSのサーバーにアカウントを作ってメインアカウントとして運用している。

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fedibirdはMastodonのフォークで先述のハッシュタグをフォローする機能を実装していたりサーバー内の投稿が表示されるローカルタイムラインを廃止したりと面白い取り組みをしている。それ以外にも様々な取り組みがなされている。

ハッシュタグをフォローするというのは実に素晴らしい機能だと思う。アカウントをフォローすると自分の見たい内容の投稿以外も流れてくることがあるだろう。それを回避して見たい内容を見ることができる。見たい投稿を見るのに有効な手段だ。フォロー外の面白いアカウントを発見することもできるだろう。

他の機能が充実して、フォローが重視されなくなれば「フォローされてる」「フォローしている」ということに必要以上に価値を見出す人は減るだろう。

ハッシュタグをフォローするのはトピックをフォローするというのに近いかもしれない。そういえば、最近Twitterにもトピックをフォローする機能が実装されている。

ちなみにこれらのハッシュタグをフォローをする機能への解釈は個人的なもので機能の作成者の意図しているものとは違うかもしれない。何はともあれ、素晴らしいと思う。

思想の自由

管理者とルールが多数存在することで多様性を生む。

Gabというオルタナ右翼のコミュニティがある。危険な思想は先鋭化し、ユダヤ教の礼拝堂を襲撃した人物まで出てきた。これをキッカケにGabは多くの中央集権型なプラットフォームから締め出された。

Mastodonは"誰もが自由にコードを入手し改変する"ことができるOSSである。GabはMastodonをフォークしてActivity Pubというプロトコルで繋がってできたFediverseという大きな集合へと参入した。

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(5/22、gab.comのHPのスクショを撮ろうとしたがずっとメンテナンスをしているようだ。)

Mastodonの創始者のオイゲン氏はGabのFediverse参入を嫌悪したが、OSSであるため妨げることができない。そのため、各サーバー管理者やクライアント作成者に対してGabをブロック対象するように強い口調で呼びかけた。

GabのサーバーをブロックすることでGabとの国交を断絶する。クライアントがブロックすることでそのクライアントではGabのサーバーにアクセスできないようにする。そういうことをするように呼びかけたのだ。

そしてMastodonの開発コミュニティの出した「Statement on Gab's fork of Mastodon」という声明では「Most servers in the fediverse are already blocking the Gab domains」と発表した。「Fediverseにあるほとんどのサーバーは既にGabのドメインをブロックした」ということである。

Fediverseは無数のサーバーで構成され、それぞれのサーバーに管理者とルールがある。MastodonがFediverseの中で母数が多いとはいえ開発コミュニティがFediverseの総意を語るのは傲慢なのではなかろうか。そもそもFediverseの総意はそもそも存在しない。Fediverseを統べる者はいないのだから。

Mastodonサーバーを始めとした分散型SNSのサーバーが多数あると言われている日本では困惑の声が多かったように感じる。そもそもGabの存在を知らなかったのだ。私も初めて知った。

日本のサーバー管理者たちはGabをブロックしなかった。少なくとも私の観測範囲内では。「確かにGabが危険であることは認める。だが表現の自由を阻止するMastodon創始者の行動は認められるものではない」という考え方が多かったように感じる。第一、能動的にブロックをしなくても繋がろうとしなければ接点などほとんどないのだ。言語圏も違うし。

ユダヤを排斥するGabは許されるべきではないから多数派である我々は排斥してもいい、この考え方は自由に反している。それではGabと同じである。

Mastodon創始者が何を言おうが決定権は各サーバー管理者にある。思想の自由はここにある。

まとめ

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・中央集権型への一極集中は問題。
・分散型に触れて視野を広く持つべき。
・分散型には自由の思想がある。

ゆたかさは自由という基盤に成り立つ、と言った。その自由に触れるために分散型を始めてみるというのはどうだろうか。

これまで分散型の紹介をしてきたが、Twitterも分散化を計画している。

それは今まで挙げた分散型の特徴とは違い、あくまで中央集権型を保ちながらの構造的な分散だろうと予測される。真に分散型になってしまうとTwitter社の収益に繋がらない。ただ、分散化の計画が発表されただけで具体的な内容は公開されていない。この取り組みは数年後に明るみに出るだろうが、それがどのように社会に影響を及ぼすのかを是非観察したい。

この記事を読んで、分散型SNSを体験したと思う人もいるだろう。というかいて欲しい…。体験したい人は「おすすめのリンク」から詳しく知ることができるだろう。

Twitterを捨てるべきだとまでは思わない。私はTwitterとMastodonの両方を使っている。

大事なのはTwitterに縛られず、色々な選択肢を持ち、様々な価値観に触れて自分の視野を広げることだ。

それが自由を獲得することで、ゆたかさに繋がる。

おすすめのリンク

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ここからは記事内で出た話題を補足したり、お役立ち情報を載せる。分散型SNSを始めたい人へのガイドにもなっている。

Mastodonのフォークのfedibird。面白い取り組みをするfedibirdには具体的にどのような機能が実装されているかを知ることができる。

fedibirdの管理者の、のえる氏の投稿。過去をしみじみと振り返り、現在はどうなのかということを語っている。

のえる氏によるMastodon初心者ガイド。分散SNSの管理者であるという経験から出される思想はとてもためになるので、分散SNSに興味がなくてもSNSを使う人はぜひ読むべき。

Gabについてはここから詳細に知ることができる。Mastodon創始者のオイゲン氏がMastodonのソースコードにGabを排除しようとする機能を追加しようとしたという記述について私は知らないんですが本当なんですかね…?

TheVergeによるGabの記事。メディアだけあって筋道よく書かれている。オイゲン氏へのインタビューもあり。

TheVergeの翻訳記事。凄い助かる。

Gab騒動のオイゲン氏による強い口調の呼びかけ。

Statement on Gab's fork of Mastodon
Mastodon開発コミュニティによるGabについての声明。

Fediverseの総意なんて存在しないのにね、という記事。筆者はTheDeskというデスクトップクライアントの作者。

Twitterの分散化宣言に対する貴重な考察。注目を浴びた記事。Gab論争についても詳しく書かれている。

貴重な考察の続編。

私がこのポエムを書こうと思ったキッカケ。これを読めばスッとMastodonの使い方が分かる!

Mastodonにはどんなサーバーがあるのか、手始めにここの中から選んでみるのがいいかもしれない。ここに紹介されているもの以外にも優良なサーバーがあるかもしれないけど、Fediverse全体を把握するのは構造上結構難しい。

上記のサーバー紹介の内容を含めた初心者のススメにもなる永久保存版な電子書籍。過去の出来事についてもまとめてあって、この時代はこうだったなぁ、という貴重な資料となるので買っといて間違いなし。資料としては安すぎる。

分散SNSとしてMastodonが紹介されることが多いが、日本生まれの分散型SNSのMisskeyもある。Mastodonが堅実なイメージだとすればMisskeyはお遊び要素が多い。日本生まれなので、開発のコミュニケーションが日本語中心なイメージ。最近は大学生がMisskeyのモバイルクライアントを作ったりしていて、どんどんMisskeyコミュニティが活発化している気がする。

Misskey公式のインスタンス(サーバー)

InstagramライクなPixelfed。Pixelfed.Tokyoの運営の1人であるYohei氏が書いた記事。PixelfedのWebUIはかわいくて好き。

以下はこの記事で使用した画像へのリンク。

PeerTubeの公式ページからも一部画像を引用した。PeerTubeとFediverseのかわいい紹介動画になっているので是非。

寄付

サーバーを動かすのは無料ではない。クライアントの開発だって有志がほとんどだろう。日頃の感謝としてサーバーの管理者やクライアント作成者に寄付したい気持ちがある。だからこの記事をみて、世界が広がった、面白かったと思ってくれたのなら是非寄付をして欲しい。寄付されたお金は全額がサーバー運営者とクライアント開発者に寄付される。ちなみに私への寄付先はKyashしか用意していない。本当に申し訳ない。5/31に寄付金額と寄付先をTwitterならびにfedibird上で公開する。

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