魔の山 心に1番残った一文
私たちの言葉が、もっとも敬虔なものから非常に肉欲的、衝動的なものにいたるまで、さまざまに考えられる事態のすべてを言い現すのに、愛というひとつの言葉しか持っていないのは、結構な素晴らしいことではないだろうか。
「魔の山」下巻p.534
半年近くドイツの文豪トーマス・マンが描いた「魔の山」を読んでいる。半年もかかっているのは難しいからであり、情けない話、内容の3割も理解できていないんじゃないかなとさえ思う。
それでも、私は一生忘れない一文に出会った。それが先に上げたものだ。こ