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仮想通貨マイニングとは?

マイニングの仕組みは?
ビットコイン(BTC)のマイニングについておおまかに説明しましたが、その仕組みをもう少し詳しく見てみましょう。

マイニングで重要なのは、新しいブロックを生成するのに必要な数値を、コンピュータの計算能力を使って誰よりも早く探し出すことです。そして、「いつ」「誰が」「どのくらいの量のビットコイン(BTC)を取引したのか」といった重要な取引データを、改ざんできないように暗号化してブロックに書き込んでいきます。

では、どのような仕組みで、取引データを改ざんできないようにしているのでしょうか。

ブロックチェーン技術で使われているのは、検索の高速化やデータ比較処理の高速化などにも使われている「一方向ハッシュ関数」で、ハッシュ関数にあるデータを入力すると、値や長さの異なる「ハッシュ値」が生成されます。このハッシュ値はとても複雑で、入力となるデータが1文字でも異なると全く違う値を示し、さらに、一度ハッシュ化されたデータは元に戻せないという性質があります。

そこで、新しいブロックを生成したマイナーは、「いつ」「誰が」「どのくらいの量のビットコイン(BTC)を取引したのか」という重要な取引データをハッシュ化し、生成されたハッシュ値をブロックに書き込んでいきます。そして、すべてのハッシュ値の書き込みが終わると、トランザクション(取引)が終了します。

なお、実際のマイニングでは「大量の計算機資源」が必要で、改ざんという悪さをするより、正直にマイニングしたほうが経済的なので改ざんが起きない仕組みになっています。

マイニング報酬を受け取るには?

マイニングの報酬は、新しいブロックを生成したマイナーしか受け取れません。そのため、マイニングの報酬を手にするためには、世界中のマイナーとの競争に勝ち、マイニング作業を一番早く終える必要があります。

しかし、ブロックの生成に必要な数値を見つける作業には大量の計算が必要で、とても当たる確率が低いくじを膨大な回数引くようなものです。

そこで、世界中のマイナーは、高性能な専用ハードウェアを大量に用意してマイニングを行っています。また、専用ハードウェアを大量に稼働させるための電力や、専用ハードウェアを冷却するための設備、非常用のバックアップ電源など、充実した設備を準備してマイニングに参加しています。マイナーの中には電力が安い中国や、気温が低いアイスランドなど北欧の国で大規模に事業を展開する企業もあり、その規模などから「マイニング工場」などと表現されるほどです。

ビットコイン(BTC)のマイニングは、個人でも参加できるの?
ビットコイン(BTC)のマイニングには、個人が所有しているパソコンやスマホでも参加することはできますが、報酬を受け取るのはかなり大変です。

ビットコイン(BTC)が発行され始めたころはマイナーの数もそれほど多くなく、また、マイニングの存在も広く知られていなかったため、家庭で所有しているコンピュータを使ってマイニングに参加しても、他のマイナーとの競争にある程度勝つことはできました。

しかし、ビットコイン(BTC)の価格が大きく上昇したことで、今では世界中のマイナーがビットコイン(BTC)のマイニングに参加し、さらに、最新のコンピュータを大量に稼働させているため、個人が自宅のパソコンで戦いを挑んでもほとんど勝ち目はありません。その様子は「アリがゾウに戦いを挑むようなもの」などと例えられるほどです。

これからマイニングを始めるのなら、ビットコイン(BTC)以外の暗号資産(仮想通貨)のマイニングに参加するほうが、報酬を受け取るチャンスが高いと思われます。

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