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多用性社会・持続可能性を本気で求めるなら多様な支援組織があって当たり前=ネットワーキングとコーディネータ育成が急務=

弱者支援(女性支援、子供支援、性的少数者支援)で決定的に欠けているのは、支援団体数の絶対数が足りなすぎることと、足の引っ張り合いと雀の涙の補助金を奪い合っている悲惨な状況があること。


僕がなぜ、AIDS問題を引き合いにしているか、といえば、感染症の被害が最もしわ寄せられるのは世界共通で、女性・子供・若者・性的少数者・PWUDなど貧困層と明確になっているから。 で、海外の対策が上手くいっているのはJICAをはじめとする日本の政府資金援助で支援活動が回っている矛盾もあるから。

はいどうぞと言ってできる程度の金額をなぜ国内で出し渋っているのか。 タイはハームリダクションに2004年舵を切った。予防啓発からAIDS孤児院、注射器センター、差別攻撃から守るシェルターに至るまでのフォーカスグループ支援団体が700を超えていること。

で、重要なことは、各団体の特徴を個性として、当事者である女性やLGBTやIDUやスラムの人たちにネットワーカーがマッチングできるまで何度でもトライ&エラーをさりげなくできること。失敗した、馬が合わなかった、担当が嫌い、だったら次!とすぐに対応を変える柔軟さが成功している。

日本だと、担当者がキレたりするでしょう?キレる必要もないところでキレたり、つなぎとめたくて他の悪口を言う必要もない。「俺についてこい」の団体ならそういうクライエントを繋げばいいだけ。そういう割り切りができない。

人権の大前提は必要だけれども、直接目の前の前提は市民社会の成熟度が伴わなきゃどうやっても絵に描いた餅になるのだから、デキるところからできる人ができる範囲でまずは提供する。当事者のためにやる「伴走型支援」ってそういうことではないのだろうか?

AIDSがコンドームで防げるなら、全ての男性の手元に置くところから。普及啓発予算2~4億で十分。 「ピル解禁」の号令でごまかし、女性を騙した男性たちを赦してはならない。グルーミングされたのはどこのどいつだといいたい。

それはセックスの現場では女性だろうとLGBTだろうと同じ事。 相手をリスクにさらして「俺がしんじられないのか」とすごまれて、僕はHIIVに感染した。
性の健康権はグルーミングではない。 脅されて得られる「ありのままのセックス」なんてありえない。グルーミングされた過去をごまかして他の弱い層を攻撃する前に、トラウマを棚上げしてでも手を取り合わなければならない。問題を棚上げするのは面倒くさいがんじがらめから自由にならないとコトの本質から目を逸らさせられ、議論をすり替えられるからだ。
だからこそ、棚上げは重要なのだ。棚上げをしたあと必ず棚卸をすればいいだけなのだから。(この稿未完)


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