読まなきゃダレも傷つかない【人との関わり編】

  

 読まなきゃダレも傷つかない【人との関わり編】 


※これから語られる全ての事は、私にとっては真実であり心からそう感じた事実ですが、相手にとっては別の言い分があり、真実ではないかもしれません。
 
 どんな事象にも、命の数だけ真実があり、現実があります。
 そんなわけで、私から見た一方的な事実であり、私が当時から今まで感じていた気持ちをお話するだけのエッセイです。
 
 有料にするのは、私に敵対する人間に、また“勝手に”、私の意見をただ真似したり、馬鹿にする為に使われないため。
 誰にも読まれないとしても、私にとってのあの時の真実を残しておきたいからです。

 今生きるために余分なお金があって、暇つぶしに「こんな人生もあるのだ」と、軽い気持ちで読みたい人だけ読んでくれれば良いのです。
 シリーズタイトルの、『読まなきゃダレも傷つかない』も、そういう意味でつけました。
 なるべくなら、本当に私に関わりのある本人には読んでほしくはないのです。
 お金と気持ちに余裕があって、読んでも傷つかない人が読んでくれれば良い。私だけ知る真実がそこにあれば良い。

 そしてここではテーマが違うので特にお話しませんが、今までの私の人生で、私の作品に一円でもお金を払って下さった人、私の作品を好きだと褒めて下さった人、言葉や作品を私のものとして広めて下さった人達には、心から感謝しています。
 日々癒やしと愛を与えてくれて、私の命を救ってくれた愛する猫たちと同じレベルで(私にとっては人類に向けての史上最大の褒め言葉です)、その時その時の私を救って下さった人達には、心からの感謝と愛を捧げたいと思います。本当にありがとうございます!

 そして念の為言っておくと、これから書く対象への気持ちは、恨みや怒りが100%というわけではなく、例えば家族にはもちろん、その他の他人にも感謝している部分や尊敬している部分もあるし、おかげで人生の学びが得られた的な“お陰様で”という気持ちもあるわけです。

 今回は、それでも、そういう気持ちはとりあえず置いておいて、私がこう言う事に憤りを感じて、本当はこう感じていたにも関わらず、ただ黙って耐えてきたからこそ、自分の方が崩壊したという理由を残しておくために書き残して置くものです。

 つまり、私が個々の出来事や個人に今でも怒りや恨みを抱いているとしても、例えばその誰かを特定して叩いてほしいとか、私に代わって恨みを晴らしてほしいとかいうわけではないということです。

 ですから、匿名で書いている人に関して、私に直接「その相手は誰か」ということをお問い合わせいただいてもお答えはしません。
 あしからず。

【序文】


 結局のところ、人が幸せに生きていく上で最も苦痛で障害になるのは、人間関係、つまり『他人』なのだ。
 家族も含めて、自分以外の他人。

 お互いに性格の合う人、この人ならお互いに一生涯信頼出来る、絶対に裏切らない、優しさと愛に溢れた人。そういう人達とだけ関われるのなら、たぶん苦しみも苦しみでない。だが自分自身も含めて、たとえどんなに好きで尊敬する相手でも、お互いに嫉妬や憎しみなどの感情をまったく抱かないで関わって生きていくのは難しい。

 どうすれば良いかなんて答えはない。コントロールできるのは、せいぜい自分の性格や心だけ。

 世界中の人間が今この瞬間に『善』に目覚めて、一生涯全人類が、自己犠牲と愛に命を捧げるような生き方をしない限りは、どうやら『世界平和』すらも実現しないらしい。

 たった一人の独裁者の命令で、人類の歴史は今にも最悪のバッド・エンドで幕を閉じそうだ。

 人の心を救って信仰の違いやある無しに関わらず他者も守るような、本来の慈愛と慈悲に満ちた神様的な存在を崇める宗教が発展するのならまだ良いが、ろくでもない偏見まみれで詐欺まがいの『宗教』に救いを求める人もいれば、それを金銭目的で利用する人間もいる。神の名の元に殺人や強奪や強姦を正当化するような輩は、それこそ神の力のもとに即刻、滅されるべきなのに。

 このままでは、これから産まれてくる子供たちのために世界を良くするどころか、残された生命ほど『生き地獄』で生活することになることなど予想できているのに。

 食糧難に加え、これからもおそらく被害を増大させていく地球規模の災害の中、愛もなしに産まれてくる子供の気持ちや人生のその後も考えずに、ただ人類の数だけを増やそうとはしないでほしい。
 たったこれだけの理屈すら、通じない人間もいるのだ。

 他人とはそんなもの、人間とはその程度のまま、ほとんどが精神的な進化もせずに生き延びてきてしまった生き物なのだ。
 ひょっとしたらもう神から人類へ与えられる言葉は、“諦めが肝心”というものしか残っていないのかもしれない。

 そんな心境で書いたエッセイです。
 でもこれを発表したあとは、また人間への恐怖心を捨てて、人と関われるようになるよう努力しようと思ってもいます。
 これは何十年もかけて壊れた私の心を当時の正直な気持ちをぶちまける事によって、どうにか治せたらという、リハビリ的な作品なのです。

 なので、それこそ赤の他人様がわざわざお金を出して読むようなものではありません。
 まずそこをご了承ください。

 

 私が小学校3、4年生くらいの時だったと思う。

 学校からの帰り道、ご近所の1年先輩のいつも一緒の仲良し女子二人組ダブルYちゃん(たまたま二人とも名前のイニシャルがYなのだ)のうちの一人、Yちゃん①が後ろから走って私を追いかけてきて、「一緒に帰ろう」と言ってきた。

 振り返ると、仲良し女子のもう一人、Yちゃん②が一人で歩いている。
 どうやら、珍しくケンカでもしたらしい。

 道が別れるまでの帰り道中、Yちゃん①がYちゃん②の悪口を言っていたような気がするが、私としては一人でトボトボと歩くYちゃん②のことも心配だったし、何とか二人を仲直りさせられないか、話しかけるきっかけはないかと何度も後ろを振り返りつつ、その日は帰途についた。

 そして翌日、一日の授業を終えてのことだったか、二人は仲直りしたらしい。
 帰り道、今度は二人で走ってきてYちゃん②が私にこんな事を言ったのだ。

「何度も振り返って、こっち見ないでくれる!?」
 
 ケンカしたYちゃん①よりも、私の態度にムカついたんだよねー、みたいな事を言っていた気がする。
 そして二人は手を繋いでキャッキャとはしゃぎながら走り去っていった。

 こちらとしては、心配だったから振り返って見ていたのだ。と釈明をする暇もなかった。
 声が聞こえないほど離れて歩いていたYちゃん②からしたら、こちらが二人で悪口をいいながら、馬鹿にして見ているように見えたのかもしれない。
 だがYちゃん①は、私がYちゃん②の悪口など一言も言っていないことを知っていたはずだ。
 小学校の一年先輩の事情なんて、知るわけがない別世界の話なのだから、彼女の性格について悪口の言いようもない。

 勝手に喧嘩して、勝手にこちらを味方につけようとして、勝手に悪い解釈をして、勝手に私だけを悪者にして去っていった。

 なんだこの馬鹿げた理不尽さは。

 でもまあ、「人間なんてこの程度の生き物だ」と、今思えばこの時点で諦めてしまえば楽だった気がする。
 小学生のこのレベルの裏切りや嘘と、なんら変わらない理不尽さを何度感じてきたことだろう。

 本当に、真面目に生きてさえいれば、こちらさえ悪い生き方をしなければいつか報われると、我慢に我慢を重ねて生きていたのが馬鹿らしくなるような展開が、人生にはたくさんある。
 そのくせ、ズルばかりで長いものに巻かれて不正を繰り返し、弱者から大金を巻き上げて生きているような最低な人間もたくさんいる。

 それが一国の中枢にも存在するのだから情けない。
 国民には苦渋をなめさせ我慢と忍耐を強いる一方で、自らは法を犯してもいけしゃあしゃあと安穏と暮らしている。
 他人から卑怯にも奪い取った莫大な利益を喰い物にして生きている人間は、自らの罪の大きさもきちんと自覚して、死ぬ前に償って逝ってほしいものだ。

 今ここで言うのも何だが、私は現実世界の『ヒーロー』というと、判りやすい『悪の組織』と戦う戦隊モノのように徒党を組んで戦うスーパーヒーローたちよりも、たった一人でも巨悪と戦い、誤解を受けながらも世界に一石を投じる『孤高のダークヒーロー』の方が尊いように感じる。それが誰とは言わないが。自分にはそんな知恵も度胸も実行力もないだけに、余計にそう感じる。
 そういう人がそこまで追い込まれるまで辛い人生を歩んできたのなら、人生の後半は誰よりも幸せになってほしい。

 とまあ話が大きくなったが、では自分はどうかというと、さすがに国を揺るがすような不正や犯罪はしようもないが、例えば自分が『好きな人』や誰かの『ファン』としては、“勝手に好きになって、勝手に幻滅して、勝手に嫌いになる”くらいの事はしてきたかもしれない。まあそれでも、例えば私にとってよっぽど赦せないような酷いことを注意しても何度も繰り返さない限り、滅多なことでは嫌いにならないはずだが。

 事の大小はあるが、所詮人間なんて自分の都合の良い思い込みを重ねて生きている生き物なのかもしれない。
 自分自身を反省して少しでも良い人間であろうと努力することくらいしかできることはないのかもしれないなと、最近では思うようになった。他人にいくら「それはあなたの性格や、他人に対する態度が悪いんですよ」と言ったところで、無駄な人間には無駄なのだ。
 

 そう。他人に言っても無駄。
 だがしかし。
 どこかでぶちまけておかないと、私が壊れる。

 実際に、幼少の頃から今の今まで、ムカつくことも他人にされた酷い仕打ちも、ただ黙って耐えていればいつか解ってくれる、悪い事をしたほうが反省して謝ってくれる。最低でもせめていつか神様の罰が当たる。そう思って我慢してきたが、ある日それが積み重なりすぎて糸が切れたのだ。

 もし一般的に言われる『これこそが人生で大事なもの! あなたは持ってる? チェックリスト』があったのなら、全部✕(バツ)なんだよな。と。
 えこひいきなしの平等な親からの愛、生涯変わらない本当の友情、恋愛における真実の愛。

 全部自然に手に入ってる人は良いのだ。その中のどれか一つでも心から満たされていれば、それを生きがいに生きていける。
 でもそういうものが『この世界で一番大事』と刷り込まれてきて、こちらさえ誠心誠意生きていれば「いつかそのどれかは報われる」と思って生きてきたのに、どうやらとうとう私にはそれは与えられないようだ、と気づいてしまったから、糸が切れたのだ。
 この世にギリギリで繋いでた心の糸が。

 もうあと一つでも心を傷つけられる何かがあったら、私は完全に助からない方法で自殺する。
 と解ってしまった瞬間に、他人とそれ以上関われなくなったのだ。メールのチェックすらできなくなるほどに。

 ただでさえ家に、父という名の起爆剤がいたのもある。

 母は祖母に対して怒鳴る父に、「でも親子だから」(いつか理解し合える、とか、本当はそこまで憎んでいるわけではないから大丈夫というような暗喩が含まれている。)と言って注意しなかったけれど、それは子供時代に健全で愛のある、ちゃんとした親子関係が築けていたということが大前提なのだと思う。

 それがなかった私には解る。血の繋がった実の親子であっても、心底憎しみ合ったり、一生赦せない事もあるという事が。
 私は父が死ぬまで、いや死んでも未だにそれ自体の行いは赦せない記憶が蘇るたび、心を傷つけられる事を言われたりされたりするたびに、「本当に死ねば良い」と心の底から思っていたし、亡くなった後の今でも思い出すと「死んでくれて本当に良かった」と思っている。
 嘘をついてまで自分自身や、それまで生きてきた辛さを美化する気はないからだ。

 逆に言えば、それさえなければ、毎日理不尽に怒鳴ったりしなければ、どれだけ仕事を休みがちだろうと、精神的に弱かろうと、まだ父として認められていただろうに。結局死ぬまで変われなかったのは、結局父側の問題だとさえ思う。

 そういったもろもろの私の中だけで溜め込んできた怒りや悲しみを、誰にも読まれなくてもいいから、とにかく私の人生のために書き残しておきたいのだ。

 人としてどうかとは我ながら思うが、正直な気持ちがそれなんだから仕方ない。

 冒頭のダブルYちゃんの話だって、誰にも話したことはない。
 後に相手が痛い目をみた等の面白いオチもなく、他人に話すほどの大きな事件でもないからだ。
 だが、思い起こせば確実に私の人生の『人を信じる』気持ちや『頑張れば報われる』気持ちを削っているはずだ。

 だから、これからここに書き起こす事は、誰にも読まれなくて良い。意味も通じなくて良い。
 私の人生のためだけに書くものだ。『読まなきゃダレも傷つかない』。

 ここからは、私の心の赴くままに書かせていただく。
 つまり、口調などもその時々で変わるし、正しい日本語も使っていないかもしれない。
 だが、どうせ私自身のために書くのだし、ど正直な意見なのでお許し願いたい。
 

 さて。どこから話そう。

 

私の人生で赦せなかった人・物事ベスト3。


 ◆1位 両親・家族  
 ◆2位 友人知人・好きだった人・その他の他人 
 ◆3位 当時の担当さん

 それぞれに、更にベスト(ワースト?)3のエピソードを書きます。
 家族はさらに一人につき3つずつ。父は3つじゃとても語りきれないけれど。

 ◆3位 当時の担当さん

 もうはるか昔の事だから時効って事で赦すけど、その代わり言わせてもらいます。
 当時初めて私の漫画の担当になってくれたAさん。担当に付いてくれたことや資料を買っていただいたことには今も感謝してます!
 
 
 というわけで、当時の担当さんに怒ってたことベスト3!

 

★当時の担当さん部門 1位 


 お便り柱に「ぼちぼち連載狙ってま〜す!」と、私がまったく言っても思ってもいないことをさも私が言っているかのように、勝手に書かれた。しかも事後承諾。「怒るかもしれないけど……」ってそりゃ怒るわ。

 ※ちなみにお便り柱というのは、漫画雑誌の漫画の横に、小さく『〇〇先生にお便りを!』みたいな形で、作者の一言が自己紹介形式で掲載されているもの。ネット漫画全盛の今は知らない人も多いかもしれないが。とにかく当時の私は、純粋にそれが作者さんの一言、雑誌の目次ページの作者さんの近況も、ご自身がきちんといちいち書かれているものだと思っていたから担当さんが勝手に作って了解もなく掲載してしまうことに驚いた。

 このネット時代、たったの一言で印象がどれだけ悪くなのか理解してないとは。当時だって、掲示板などはあったから。
 まだしも私が本当に言っていた言葉をバラされたのなら、こちらも短慮が過ぎたと反省するが。

 当時の心境なんて、「せっかく斬新な漫画のアイデアを出しても、まずは担当さんとの打ち合わせで、そしてその後の編集会議で、もっと無難で解りやすいありがちなものにせよと落とされるので、とにかくまずは雑誌に載らなきゃ意味ないので、必死でそれでも内容が面白くなるようにネームの変更、何度も何度も頑張ってま〜す!!!!」
 でしたから。

 だって例えば“主人公のお守りキャラが敵を食べる”、なんてさ、今なら言うまでもなく『エヴァ』や『ヴェノム』でもあるじゃないですか。それを『残酷』っていうなら、私達が普段食べているありとあらゆる動物に対して残虐極まりない事をしている事実はどうなんだって話よ。別に残虐な描写でそれをメインで描こうってわけでもないのに。

 主人公の父親が敵に拐われる設定とかも、「殺されたほうがドラマチック」みたいに言われたけど、拐われる展開のほうが後々どうにでも話の面白みに変換できる上に、私の大事なキャラたちは私の中でそれぞれ人生抱えてちゃんと生きてるんですよ!
 大事なキャラクターの命をその場のノリで奪うなんてありえない。この時色々あって情緒不安定でその場で泣いてしまったけど、それはこっちが済まないと思っている!! 本当に毎日ギリギリの「死にたい」ラインで生きてたんだ、そこは赦せ!

 余談ですが、この時の経験から、「ひょっとしたら手塚治虫先生は、だからこそキャラクターを何種類か決まった絵柄で書いていたのかも」と思ったものです。だってそれなら俳優さんが演技をするように、ある物語の一部で死んだとしても、本人は生きていて役を演じているだけになるから。そういう考え方もありかと思ったエピソードです。

 あと、『ヒロインが好きでもない隣国の権力者の男に嫁に行くこと』を「何が可哀そうか解らない」って言われたけど、「そこそこ好みの女性なら関係を結べるのはラッキー」と感じるかもしれない多くの男性と違って、「愛してない男性と一生、肉体的な関係を結ばなければいけない政略結婚は、女性の身にとってはかなり不幸な人生なんです」って説明しなきゃ理解してもらえなかったけど、大丈夫か? ひょっとして現代も現実にある、未成年の女の子がお金と引き替えにゲスいオッサンに売られる構図も何が不幸だか解らないとでも? って今でこそ、もっとキツイ言葉でツッコミたいけど、人によるとはいえ、男性と女性でこうまで政略結婚に対する感じ方が違うもんかね。

 

 ★当時の担当さん部門 2位
 
 重要なセリフの写植を間違われた。
 マジで。『〇〇!!』みたいにキャラの名前を大ゴマで叫ぶシーンよ。ありえない。
 そういえば大事な敵キャラの名前の読み方も、ネームの最初からフリガナもふっておいたのに間違えて覚えてたしな。

 でもね、読者さんは『写植』なんて多分知らないでしょ。
 漫画家が、セリフだけは鉛筆やシャーペンで書くのね。
 その上に担当さんが打ち出した文字を切り貼りするのよ。

 今現在はその辺どうなってるのか知らない。デジタル原稿とかの方が主流なら、作者さん本人やアシスタントさんが打ってるのかも。
 ネット漫画なら、最初から自分でフォントや字面も選んでセリフを打てるし、もし間違ってても後で直して自分で再度アップもできるし。
 
 でもその辺の当時の事情を知らない読者さんは、絶対に私本人のミスだと思ってるよね。
 面白いことに、題字(タイトル)も作者さんがいちいち描いてると思ってる人もいたし、映画化された漫画作品も、作者さんが下絵等に関わって描いたりして作ってると思ってる人もいたし。(おそらく企画と大まかな脚本、キャラデザインくらいまでだと思います。絵コンテとかには携わってないと。宮崎駿先生とか、スタジオを持っている人は別として。)
 手塚治虫先生や水木しげる先生時代だったらそうだったと思うけど(まさに神)、時代とともに変化するものですからねそこは。

 しかも当時ど新人の私が、上記のお便り柱の事も含めて、ネット上で「あれは担当さんのせいですから!」なんて暴露できないよね。
 なんかさあ……大手出版社なのに……こんな凡ミスって……あるんだ……。みたいな。

 上記などの作品発表の形体も含め、今はとりあえず酷く公序良俗に反してさえいなければ自由に描いた物語を読んでもらえるし、好きに描いて人気が出てから(編集会議や担当さんとの話し合いを経ずに)雑誌掲載やアニメ化されたりもできる世の中なので、ある意味良い世の中になったなあと思います。まあ知らない人やプロにネタをパクられる心配はあるけれど。でもまずはとにかく世に出せるだけ幸せな気がします。
 ほんと、パクリストは全員呪われろ。

 ★当時の担当さん部門3位

 これは単なるこちらの思い込みかもしれないので、まあ実際そうだったら、の話。
 私が編集会議に出して没になったネームとそっくりのアイデアが、ある日、中堅作家さんの物語として掲載されていた。

 はっ。(吐き捨てるように嘆息)でもね。アイデアが被るなんてよくあることじゃないですか。
 同じ時代を生きていたら、見てるものや作品のヒントになるアイデアも似たようなものを見ているはずだから。

 新人と中堅作家なら、そりゃ中堅作家に描かせた方が利益は得やすいでしょうしね。
 でもさ、こういうよくある事も何度も重なると「どうして自分はダメで他の人は上手く生きられるんだろう」みたいな気持ちになるんですよね。こっちの方が先に似たようなアイデアで物語を作っているのに。
 より有名な人のほうが本家だと思われるよね、そりゃ。無名の人間が何を言っても、負け犬の遠吠えにしか聞こえないだろうし。

 まあこういう悔しい気持ちも、あらゆるジャンルの作家さんが味わってきたとは思いますが。
 でも後からこっちがネットで発表しても「あの作品のパクリ」とか言われるんだろうな。

 何がムカつくって、「それで終わるようなら、その程度の作家」みたいに、真似された方がまったく関係のない第三者に文句言われたりすることね。「お前人生の長い時間かけて物語作ったことねえだろうがよ!!」と言いたい。私は兄に言われました。
 なんで家族なのに励ましたり慰めてくれないんだよ。ほんと救いがなかった。

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