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空想 時々、スポーツとデザイン vol.15

こんばんは。

今回と次回は、「ランニング」についてお伝えしてみようとおもいます。

その1:
大雨で時計が機能しなかったフルマラソンのはなし

その2:
人生初の50kmのマラソンに参加したはなし

では、その1から。

●年前のお話しです。
出場を決めて、現地にフェリーで到着しました。
インターネットで、雰囲気の良さそうな民宿を発見し、宿泊。
どんな空間だったかほとんど覚えていませんが、大会本番の会場には
無事到着いたしました。
たしか、朝から雨が小雨で降っていました。
スタート会場に到着してから、段々と雨が強くなっていました。
スタートラインに立ってから、さらに強くなりました。
スタート3分前から、携帯の画面一面がずぶ濡れになり、
まったく機能しなくなりました。
スタート30秒前、機能しない携帯をポシェットに入れました。
スタート。大雨。視界もくらむくらい。

自分のリズムで走る

これ以上のことは出来ませんでした。
ただ、今思い返せば、人生で走ったフルマラソンの中で
一番愉しく走れました。
ある意味、時間を気にしなくていい。
信じるのは、自分の身体の経験とリズムのみ。

街頭の応援が、全身に染み渡る。
生まれたての赤ん坊のように湿った身体は、寒さを感じない。

ラスト2.0km。
思いの外、体力は余っていました。
ラストのロングスパート。ペース不明。

ゴール。
3時間16分55秒。

ゴールテープを切る前に、下向きに喜びの拳を突きさげたのは
あとにも先にも、このマラソンだけだった気がします。

それでは素敵な1日を。

※ この小説はフィクションです。
登場する人物・団体・名称等は空想であり、
実在のものとは関係ありません。


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