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どうしてBTSは日本でここまで流行ったのか⑤~心を奪われてしまったジャニオタたち~

どうも8810sekkeyです。今回は人気シリーズになりかけているどうしてBTSは人気で最も注目されるアイドルになってしまったのかをジャニーズ事務所に主点を置いて分析してみようの第5章になります。

このシリーズを最初から見たい!という人のために第1章のリンクも張っておきますので良かったら是非見ていってください!

↑第1章のリンクです

前回第4章のおさらいですが,中年・高年層にターゲットを絞ってどうしてBTSに人気を取られてしまったのかを分析していきました。しかしテレビに時間を多く有する中年・高年層は若年層と違って一見テレビでアイドル産業を支配していったジャニーズ事務所が有利に思われます。

ここで前回は新たな仮説として「メディアの向き合い方」というのを導入してこれを主軸にして論理を展開していくということで話が終わりました。

第4章の詳しい内容は下にリンクを張っておきますが見なくていいよという人のために簡潔にまとめますと,

↑第4章のリンク

〇若年層は様々な様式や世界観を使い分けることが得意

〇中年・高年層はチームをまとめる,チームが団結することが得意

ということが分かりました。これを理解したうえで今回は話していこうと思います。ではいってみましょう!

〇圧倒的な信頼を寄せるジャニーズ事務所

中年・高年層はテレビに生活の多くを捧げているからこそジャニーズ事務所とは切っても離れない必要不可欠な存在までなっていった。そのためテレビ越しで見るジャニーズのアイドルに対して今まで繁栄してきた絶対的な権利を持つことからも多くの視聴者は信用を寄せていたのだ。

それは数値的に見ても明らかであり,ジャニーズ事務所のアイドルが主演を張るドラマは軒並み平均以上の視聴率をたたき出し,CD販売も好調傾向さらにジャニーズアイドル関連番組の視聴率,番組継続年数も比較的長いことが分かっている。

やはり歴史があるということはジャニーズ事務所に限らず,多くの人間に浸透しているかつ絶大な信頼を持っていることが分かる。

だがその絶大な信頼に影みがかかる出来事がある。これを境にジャニーズ事務所に多くの災難が降りかかる

〇SMAP解散報道

フジテレビを中心にメディア展開してたバラエティ・ドラマ戦略でジャニーズ事務所の看板級の人気を誇っていたSMAPが,ジャニーズ事務所の社員が退職するという出来事をキッカケにメンバー間の内部分裂が起こった。この騒動も週刊誌を中心に捜査が続けられ彼らによってジャニーズ事務所間の派閥が明らかになった。

SMAPの解散報道は明らかにジャニーズ事務所内の内部事情が大きく関わった騒動でもありただの音楽グループの語る「方向性の違い」という理由では到底語り切れないものなのだ。

さらにこの騒動に対して,対応が不適切であったのがジャニーズ事務所である。このような疑惑に対して真実を言及することはなく,さらに酷いのが複数メディアに圧力をかけて報道を抑制しようという動きに出た。

SMAPのメンバーが後々どうなっていったのかについては今回は語らないが,ジャニーズ事務所はテレビ業界で大きなコネクションを築いていたからこそその権威を自分たちにとって不都合な出来事を隠蔽するために振るわせたのだ。

この傾向については新たな視点として政治学に落とし込むと「社会主義体制の初期段階に見られる兆候」と全く持って変わらない。

〇ジャニーズ事務所の対応と社会主義国家体制

1990年代に崩壊した最大の社会主義国家ソ連(ソビエト連邦)は完璧な社会主義体制を取り最高指導者(書記)による一党独裁政治体制が行われ,指導者がトップになるのを邪魔をする同じ政党(仲間)の党員でさえ刑罰に処すといったことが当たり前に行われていた。

SMAP解散報道に出てきた事務所社員の辞職は報道内で社員自ら退職したと言われているがいかんせん真相が分かっていないのでこれ以上コメントすることができないがそれと同時に明らかになったジャニーズ事務所の派閥構図から見てその社員は最悪粛清されて事務所を立ち去るよう命令されていたのかもしれない...

現在社会主義体制から共産主義体制に切り替えて中国(中華人民共和国)は最高指導者による一党独裁はもちろんSNS,インターネットを中心に独自開発と自給政策を展開している。アメリカによって開発されている主要SNSに対抗し中国は国内需要に向けて互換性の強いSNSの開発,スマートフォン開発に尽くしている。具体的に述べるならアメリカのスマートフォン開発企業「Apple社」に対して中国は「Hauwei(ファーウェイ)社」,アメリカで開発されているSNS「Twitter」に対して中国は「Weibo(ウェイボー)」が挙げられる。

中国の主な目的は情報統制である。情報統制をすることで政府が実権を握っている共産党に不利となる情報を国民に伝えないため,またはその他の国々に漏洩するのを防ぐためである。

この2つの国(現ロシア,中国)に共通していることは元社会主義であること。1990年代にソ連は政府,国家として崩壊し現在は名前を変えてロシアとして存在していること。さらに中国は社会主義を掲げて国家運営をしてきたが経済が行き詰ったことをきっかけに社会主義から資本主義の良い部分を新たに取り入れた社会主義市場経済として方向転換していった。

現在世界には社会主義を掲げている国家は複数存在するが,その多くは経済的に貧しい傾向を示し特に北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の多くの国民は明日を生きるための食べ物に困っているというから大問題なのである。

このことからも社会主義体制は決して長く続かないということが分かってもらえる。SMAPの解散報道をキッカケに分かってしまったのは昔疑惑でこそ存在していた「テレビ番組の独占」やジャニーズ事務所間の権威の乱用等の闇の部分が今回の騒動によって公の場に浮き彫りになってしまったのだ。

さらに週刊誌が明らかにした報道は社会主義体制の初期段階に見られる兆候だから恐ろしいのである。社会主義体制の運営はかなりの確率で行き詰まり運営として破綻してしまうからこそこの騒動で姿を現した事実はものすごくヤバいのである。

さらに中年・高年層の視聴者は潜在的に社会主義国家の失敗や旧ソ連(現ロシア)や中国に対するヘイト,恐怖が一番存在する世代でもある。1990年代ソ連崩壊,中国共産主義体制,現在の中国に対する脅威等を自分の成長と共に経験した出来事であるからこそ意識的にジャニーズ事務所に対する不信感が募ったのである。

〇チーム間の結束力はチームの総意を操作することが可能

さらに追い打ちをかけるのが第4章で解説した中年・高年層はチームをまとめる,チームが団結するのが得意であるということである。

テレビに莫大な信頼を置いているからこそテレビで報道される内容が全て真実であると考えている人が多い。この世代の概念として「マジョリティ(多数派)が正しいと主張する意見は全て正しい」という考え方が無意識的に植え付けられている。これは第4章の解説でもあるチームをまとめる,チームが団結するのが得意という根幹があって概念が成り立っているということである。

テレビの報道は正しいと潜在的に植え付けられているからこそジャニーズ事務所が中心に起こしたSMAP解散報道は中年・高年層の総意見多数派(マジョリティ)が否定的に見解したため,多くのジャニーズファンがマジョリティに従うように同事務所に不信感を募らせるという形になった。

さらに総意見が否定的に見解してしまうのにもこの世代の特徴に原因があり,テレビという戦略で支配していったジャニーズ事務所はそもそもたくさんの人の目に触れられやすいのだ。

ジャニーズファンとはジャニーズ事務所の最大の顧客であると同時にアイドル(推し)に対して特別な感情を寄せているからこそどこか世間の総意から浮世離れをしていてより感情的により主観的な感情を抱くのだ。

簡単にいえば推しの存在が可愛くて仕方がないから推しに対してネガティブなイメージがくっつくことを極端に嫌い,できれば推しの今まで築き上げて来たブランドを全力で守ろうとするのだ。

だがこれを邪魔するのがジャニーズ事務所の知名度の高さである。別に対してジャニーズ事務所を好んでないが多くの人がジャニーズ事務所の男性アイドルをよく知っている。

なのでこのような報道が出るとアイドルについて全く愛着がないからこそ比較的冷静に客観的な姿勢で考察,分析を行うことができる。ほとんどの人がジャニーズ事務所のアイドルは知っているがさほど興味がないから意見の総意というのは客観的に分析されたSMAPの解散報道を否定的な意見に固まっていく。

ここでこの世代の特徴「チームが団結するのが得意」というのが悪い意味で発揮し,ジャニーズファンの推しに対する主観的でかつ感情的な意見を妨害してファンの感情でさえ批判的な意見にすり替えてしまうことさえできてしまう。

これが集団心理の一つ同調圧力である。特にこの世代は集団心理で意見を操作することが容易でもある世代であるかつ集団心理を利用した失敗を見てきているからこそ,集団心理に対して極端に嫌うという側面とそれに反して集団心理に誘導されやすいというアンビバレンス(相反性)を抱えているという世代なのである。

このような感情を集団心理のアンビバレンスと定義してこれから論理を展開することになるのでこの用語は是非覚えてほしい。

そうジャニーズ事務所の人気を維持してきた最強の太客であるジャニーズファンの感情をマジョリティによって心を動かされてしまい,ファンの熱意を冷ましてしまうという結果を招いてしまった。

さらにジャニーズ事務所は隠蔽しようと統制したことがあざとなって情報統制に対するヘイトが強く,集団心理に流されやすい世代だからこそ逆相乗効果が働き多くのファンがジャニーズ運営に不信感を抱かせるキッカケになってしまった。

〇まとめ

今回の内容をまとめると

〇SMAP解散報道によってジャニーズ事務所の内部構造が明らかになった。その報道に対する対応が適切とは呼べず,結果として疑惑として存在していたジャニーズ事務所の闇の部分が明らかになった。

〇中年・高年層は集団心理で意見を操作することが容易であるかつ集団心理を利用した失敗を見てきているからこそ,集団心理に対して極端に嫌うという側面とそれに反して集団心理に誘導されやすいというアンビバレンス(相反性)を抱えている。

ということである。特に2つ目の集団心理のアンビバレンスはこの章以降でも多く登場しこの世代のキーワードといっても過言ではない単語となっている。次回はこれに対抗して若年層のメディアの向き合い方をテーマとして「BTSはどうして流行っていったのか」を今度はジャニーズ事務所ではなくBTSを中心としたKPOPアイドルに主点を置いて軽く解説していこうと思う。

〇最後に

今回はBTSはどうして日本でここまで流行ったのか~心を奪われてしまったジャニオタたち~の第5章「集団心理のアンビバレンス」について分析していきました!

次回は本編の主人公ジャニーズ事務所ではなくBTS率いるKPOPアイドルに主点を置き若年層のメディアの向き合い方についておまけという形で軽く紹介していこうと思います!

最後までご愛読ありがとうございました!よければ♡ボタンを押していただくと僕のモチベーションになりますのでよろしくお願いします!

次回へ続く...

次回のおまけコーナーにも続く...

~追記~

おまけコーナー1が公開されました!よかったら見ていってください!




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