【読書感想文】『鎌倉駅、徒歩8分、空室あり』

『鎌倉駅、徒歩8分、空室あり』越智 月子

instagramで最近よく見かけるので気になってた小説。

「鎌倉駅」「古民家」「カフェ」「シェアハウス」と私が住みたい、欲しい、やりたいことが一つに凝縮された本！

「かりそめだからこそ、みんなが寄り添って咲かせる花は美しい。役割や束縛を超え、ひとつの花を咲かせられるのなら、こんなにステキなことはかりません。」

違う個性が集うシェアハウスの難しさもあるけれど、かりそめだからこそ広がる新しい世界観はやっぱり魅力的だな〜って思います。

各登場人物のバックグラウンドを描いていて、とにかくほっこりしたい人用におすすめです。

あとは、カレーとかコーヒーが好きな人にも！(これもほっこり)

私好み的にはもう少し登場人物同士が絡み合って、めんどくさくなってもいいなーって思いました。すこしあっさりした小説でした。

ここからは余談で、この小説を読んで、私が学生の頃に鎌倉の裏小町にある小さなイタリアンで働いていた時を思い出しました。

夫婦で切り盛りするお店の期間限定アルバイターでしたが、忙しい日も暇な日も、晴れの日も雨の日も、ゆったり流れる空気感の中で働くことが本当に気持ちよくて。

干渉しすぎる訳でもなく、お客さんともいい距離感を保ちながら、テラスで美味しいご飯を楽しんでいるそんな環境が鎌倉にはあると思います。

いざ鎌倉、いつかは鎌倉。
人が愛してやまない雰囲気がある街です。

次は何読みましょう。