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はじめての放射線治療

体調が芳しくなかった時期に、病気を打ち明けた友人知人の皆さんから具合伺いのご連絡をたくさんいただき、ありがたくもちょっとしんどい…だったわたしは「noteに近況上げてくんでご参照を」とお伝えしておったわけなのですが、案の定喉元過ぎて更新を随分の間サボってしまいましたごめんなさい。
業を煮やした方から「まさかとは思うけど死んでないよね?」とお問い合わせをいただきまして、深く深く反省しております。いやマジで逆の立場だったら心配した分キレちゃうよなぁ…すみませんでした…

というわけで、遅れ馳せではございますが25回の放射線治療を完走しました!ざっくり時系列で振り返りつつ、これから放射線治療を受ける方の参考になりそうなTipsを書いてみます。


放射線治療にも複数の選択肢がある

がん発覚以来、何度も訪れた"選択判断タイム"が今回も発生です!

従来から行われていた「通常法」と、近年保険診療として認可された「寡分割照射法」の二者択一。重要なのは、治療回数とそれに伴って一回の照射放射線量が異なる点です。つまり、

  1. 25回通わなきゃいけないけど一度の照射放射線量が少なめ

  2. 一度の照射放射線量が若干高めだけど16回通えばOK

のいずれかの選択ということになります。

医師からの治療法についての説明ペーパー
医師からの治療法についての説明ペーパー

わたしの場合は、
「寡分割の方にあれこれ条件が付いてるの(なんとなく)不安」
「一回の線量が高いと(副作用が強そうで)不安」
「生命保険の適用内の方がありがたい」
という心理が働いてしまったので、通常法を選択しました。

自覚した副作用

医師からの副作用についての説明ペーパー
医師からの副作用についての説明ペーパー

医師からは上記の副作用を説明されました。「数ヶ月〜数年後に起こりうる副作用」については、もはや時期すらも読めやしないので考えないことにしておりますが(今のところはない)、治療中には以下の副作用がありました。これまた個人差があるそうです。

  • 放射線皮膚炎

    • くっきり境界線のわかる変色(暗めの赤みたいな色)

    • ちょこちょこ皮が剥ける

    • なんか痛痒い

  • 倦怠感

放射線治療時の過ごし方

とにかく体調管理

5週間毎日同じ時間に通い続けなければならないですし、照射中に動くことは厳禁なので咳やらくしゃみやらが我慢できない体調もNGです。

半身浴と手のひらウォッシュで耐える

照射の説明図
照射の説明図

放射線治療で重要なのは「必要な箇所にだけピンポイントに照射する」ことです。DNAをぶっ壊す攻撃なので、正常な部位を極力避けなければなりません。そのためには、位置の固定がめっちゃ大事でして、初日に医師と放射線技師の方々が念入りに照射位置の皮膚マーキング(赤い落ちにくいインクみたいなやつで線を引く)をしてくれます。これを25回の照射終了までキープする必要があります。

ということで、毎日の入浴はマーキング部分を避けて浅ーーい半身浴にします。体を洗うときもスポンジでゴシゴシは禁止です。薄くなったら書き足してくれるので、ちょっと消えるくらいなら問題ないそうです。

インク汚れの覚悟

皮膚マーキングのインクはしばしば色移りします。わたしは術後、前開きブラトップを愛用していましたが、こいつが一番被害を被りました。あとバスタオルもちょいちょい汚れます。気にならないくらい色の濃いものにするとか、治療中は二軍選手を使って終了後捨てるとかの工夫が必要です。

保湿を頑張る

幸い爛れるようなことはなかったのですが、変色と痛痒さはありました。ナース曰く「とにかく新陳代謝を促しつつ保湿!!」とのことでした。以下を励行しました。

  • ボディウォッシュは皮膚に優しいものを使う

  • ゴシゴシ洗わない

  • お風呂の温度は高くしすぎない(40℃以下)

  • ジェルやクリームでこまめに保湿する

    • アルコールやヒアルロン酸を含まない敏感肌用のもの

※わたしはこの辺使ってます

まとめ

放射線治療は基本長丁場です。正直、効いてるんだか効いてないんだか実感はない割にリスクも費用も高いため、いろんな意味合いのため息が漏れがちではありますが、とにかく完走だけを目標に走り続けました。抗がん剤治療に比べれば楽勝だぜ!的なポジティブバイアス(という名の自己暗示)で参りましょう。

ちなみに、車通院で30分200円の駐車場に停めていたわたしは、受付〜着替え〜照射治療〜着替え〜会計の一連の流れを駐車料金200円でこなす脳内タイムトライアルを開催しておりました。2/25回だけ成功しました。

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