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がん患者に言わんといてあげて欲しいコメントと患者側が気をつけること

こんにちは、もってぃーです。
手術から一週間が経ち、体力・痛みともに通常運転に戻りつつあり、人類の治癒力と医学の進歩に驚愕しきりです。

癌発覚からの1.5ヶ月、大してストレスを感じずに平穏に(「飄々としすぎているのもいかがなものか」というご意見も頂戴しつつ)過ごせているつもりですが、とはいえ病人。日頃は何とも思わない言葉に反応してしまうこともあったんだろうな、と省みるに思います。

今回は、SNSや書籍を参照しつつ独断と偏見も混じえながら「がん患者に言わんといてあげて欲しいコメント」をいくつか挙げたいと思います。

言わんといてあげてリスト

「初期でよかったね」

これはよく聞く!励ましてくださっているのはわかるのですが、特段良かないんです (笑) 

もちろん創部は小さいに越したことはないのだけど、こと乳癌は切除後の治療や再発リスクとの戦いが本番なので、序盤で良いも悪いもないのです。
基本的に、がん患者側のわたしたち含め、知識が十分でない病状の評価なんてものはやらぬが吉かなと思います。

「会っときたい」

お、おう!何に備えとんねんwww

いや、断捨離やら大掃除やら、プチ終活みたいなことはしたし、食いたいもの食っとこう、ゲームクリアしとこう、観たい映画観とこう、的な追い込みもかけたけど、確かに人に言われると複雑です (笑) 

「その病院で大丈夫?」

もう前に進むしかない段階でのそのセリフには、不安を煽る以外にどのような効能があるのでしょうか…是非、代替案とともに紹介状を差し上げてください🙌

「わたし(または知人)のときは〜だったよ」

例えば、同じ乳癌でもステージ/サブタイプ/創部の場所/リンパ節郭清実施可否などなど条件分岐が多いし、仕事やライフステージなども加味するとバリエーションがとっても多種多様。故に情報として参考になる確率が低く、正直聞くのがしんどい時すらあります。

一方、入院・通院・諸手続き・メンタルケアなどについての体験談は汎用性が高くてとても参考になります!もう本当にめちゃめちゃありがたいです🙏

「がんばれ」

「病人は息するだけでもう頑張っとる。頑張れって言うな」

これは、40歳で胃を全摘した父が口すーーっぱく言い続けていて、もはや家訓です。

ちなみに初めて言われる側を体験してみて、わたしは特段イヤではなかったです。責任感が強い人は圧を感じるのかもしれませんね。

そうは言ってもコミュニケーションは総じてありがたいんよ

さんざんNG例を挙げておいてなんですが、打ち明けられた側だって動揺するでしょうし、受け手の精神状態によって毒にも薬にもなるので、正解などあるわけがないのです。
なにはともあれコミュニケーション自体は本当にありがたいことなので、どうかたくさん話を聴いて/してやってください。

ちなみに、うちの毒母レベルになると「お姉ちゃん(私)の病気のせいで妹ちゃんに精神的負荷がかかってて可哀想」なんて心無い台詞を吐いちゃえるのですが、そこまでの失言でなければ!きっと!全然!大丈夫です!

頼ろう!(修行中)

最後に、患者側へのオススメを。
先日、目から鱗&大反省会した友人のセリフが

「人に迷惑を掛けないことは美徳だが、弱音の一つも吐いて貰えないのは頼られていないようで悲しい」(要約)

でした。
何かしてあげたいけど何をして欲しいのかわからない。あーしろこーしろとリクエストしてくれるのが一番楽で嬉しいとのこと。

そういえば、一昨年膵臓癌で亡くなった友だちは
「○月○日から楽になるから時間作って」
「蕎麦食いたい美味しい蕎麦屋に連れてって」
「熊本帰るなら××買って帰って」
と具体的にリクエストをくれたので、わかりやすくてありがたかったな。そして、ほんの少しだけど力になれたぞという満足感も確かにあるのです。

患者側がちゃんと気持ちの表明やリクエストができれば、実は先述のNGコメントなぞ発生しないのかもしれませんね。

人との繋がりが病人の支えになることは間違いないので、ストレスを最小限に、お互いがホクホクできるコミュニケーションにしていきたいなーと思います。
パワーーーーーーーーーー‼︎(CV:なかやまきんに君)

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