マガジンのカバー画像

離活

20
過去から現在に至るまで ・ 第一章 豹変①〜⑥ 第二章 枯渇①〜⑥ 第三章 孤独①〜 第四章  現在の日常や、私自身の変化、考えなども織り交ぜています。
運営しているクリエイター

#エッセイ

豹変-⑥

豹変-⑥

 幼い頃から特に社交性もなく、習い事もさせて貰えなかった為これといった特技もない子どもだった私。本が好きだったからか、文章で度々賞を獲ったりはしていた。中学、高校は吹奏楽部で、なかなか有名な高校で上の大会に出場したりもした。友達の付き添いで行った専門学校のオープンキャンパスで、ウェディングプランナーという仕事に魅了されそのまま入学を決意。1番憧れたリゾート会社には落とされたものの、必ずこの仕事を手

もっとみる
豹変-⑤

豹変-⑤

 母から言われたのはこうだった。あなたをこんなめに合わせるために育てたわけじゃない。すぐに帰ってきなさい。お腹の子の為にも。

 その数日後、私は実家に帰った。夏は涼しい、山に囲まれた田舎町。毎日、大好きだったリゾートウェディングの仕事に想いを馳せていた。遠回しに妊婦は要らないと言われた、復帰することも叶わない…でもやっと掴んだ、夢だった仕事。仕事もお金も失った今、旦那まで失ってしまう不安と、日々

もっとみる
豹変-④

豹変-④

 さてここから事件のことを書こう。
 2013年春。私は楽しく働いていたはずの会社と揉めに揉めていた。産休を取りたいと申し出たはずなのに、次のシフト後での退職を言い渡されたのである。頭をよぎったのは妊婦への理解の無さのみならず、結婚した社員は皆辞めていた事。「妊娠したら、子どもがいたら、家庭があったらもう使い物にならない」遠まわしに、でもダイレクトに、会社から言い渡されたのがこうだ。産休を取り、復

もっとみる
離婚した場合、何が心配か。

離婚した場合、何が心配か。

今まで私が、離婚したくても踏み切れなかったわけ。離婚した場合に1番懸念されることは…

それは、日曜日の育児を誰がやるの?問題。

我が家は日曜パパの日で、1日丸投げして私は仕事へ行く。

旦那は特に、ふたりをどこかへ連れて行くでもなく、ただ見てるだけ。なんなら、見もせず寝てるだけの日もある。寝てる奴に育児を任せて家を出る私の心理は、何かあってもこいつの責任だ、というレベルだ。もちろん何もないこと

もっとみる
豹変-①

豹変-①

「どうしてあなたは、物事を楽しく考えないの?」幼い子を私に押し付けて深夜になっても帰ってこない旦那にイラつく私に、義母が言ったその一言。ありがとうおかあさん。こんな状況を楽しく考えようと試みてみた時に、この経験が誰かに見て貰えて励みにでもなって、あんたの息子やあんた達が私にしてきたことや考え方を世の中に広められたら最高に楽しめると思いつかせてくれて。

私は執筆を決め、その日から、それから起こるこ

もっとみる