命の薬
今年は正月休みが短かったですね
そんな正月休み最終日の朝、早朝から大好きなテレビを見てました
Eテレでプロフェッショナルの再放送、尊敬する夏井いつき先生だったから
夏井先生は教師をしていたとき勤めいていた学校は荒廃していて
「この子供たちは自分の想いを熱量を正しく言葉で伝えることを教えられていないから」と仰っていました
そして
「命の薬を沖縄の方言で”ぬちぐすい”って言ってね」とコトバはぬちぐすいになる、ということも仰っていました
それを聞きながら、中島みゆきさんの
切る言葉があるのであれば、治す言葉もあるのではないだろうか
と、歌手になったという有名な話を想ったのでした
そしてね、それは言葉だけじゃないって思ったのです
『いけばな』だって立派な『ぬちぐすい』
わたしは何度も何度も、もう数え切れないほど植物をいけることで救われた
20代に失恋して、この世の終わりのようになったとき、親先生は何一つ聞かなかったけれど、わたしがいけたはなをみて
「あら、今日はずいぶん寂しいこと」
たったひとこと言って、ほんの少しちょちょっと手直しして見事に華やかに変身してくれた
本当に一瞬の出来事
このとき
「あぁ、わたしはほんの少しだけ変わればこんなに華やかになるんだ」
希望を目で見て確認することができたのです
昨年末最後の(わたしが習う方の)稽古で1年ぶりに来た人がいて
「1年間気持ちを病んでいて」って言っていたけど、そうとは思えないおおらかでのびやかな作品をいけていたので、そう伝えると
「そうですね、やっぱりいけばなは続けなくちゃいけないですね。サボっていたら気持ちが病んじゃって。今日は心が解放されました」とその人は晴れ晴れとにこやかに笑った
わたしは、仕事と住むところを同時に失ったときにも、世の中的には、いけばななんかしてる場合じゃないだろうだろう、だけど
やっぱり植物をいけることをして、出来上がった作品を見て
オヌシ、本当に人生のズンドコにいるのか?
って自分で自分に突っ込んじゃって、、、そして這い上がったし、、、、
いけばなっていけ手が誰かを癒すだけじゃない、いけている瞬間はいけている人本人を癒し、いけあがった作品は誰かを癒す
それは家族や友人知人だけじゃない、まったく知らない人や、自分自身でもあるんだ
命の薬『ぬちぐすい』は言葉だけじゃない
いけばなだって立派な『ぬちぐすい』
夏井先生のように胸を張って言おう!
みなわんっ!
いけばなは『ぬちぐすい』
信じられないならやってみるがいいっ
それからモンク言え、
ってなモンだ、チミ
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