マガジンのカバー画像

競馬

314
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

【競馬】POG2021-22の総括と2022-23シーズンの展望

日本ダービーも終わったので今季の締めくくりをしておきましょうか。 覚えていますか? 昨年の今頃は「Vやねん!コマンドライン」状態だったことを。新馬戦2週前だかの追い切りでサトノフラッグと併せて互角の動きを見せ、ルメールさんからも「来年のダービー予約します」宣言まで飛び出したというのに、まさか18頭のゲートに入ることすらできなくなるとは.. サウジアラビアロイヤルCを勝ってポイント的には見れる数字を残したとは思いますが、期待値があまりにも大きかっただけにややガッカリ感が残りま

【競馬コラム】黒歴史にひと区切り

仕事をしていると、忘れたくても忘れられないミスというものをやらかしてしまうことがある。何年経っても、当時のことを思い出すと心の中に闇が灯る..そんな経験、皆さんもお持ちではないでしょうか。 坂井瑠星の場合、「モズアスコットの安土城S」はきっといつまでも忘れることのない一戦になっていることだろう。重賞で好走を続けながら、安田記念出走に向けて賞金があと少し足りないという状況で矢作芳人調教師が描いたのは「安土城Sを勝って連闘で安田記念へ」というプラン。ワールドカップアジア予選より

【競馬コラム】東京2400m、武豊の大外一気。これぞ古き良き日本競馬の華

勝負の行方を占う上で、これほどまでに「馬場」を意識するようになったのはいつ頃からだろうか。前が残るのか、差しが届くのか。時にその傾向が馬の能力を凌駕する勢いで結果に影響を及ぼし、今となってはもはや馬場ウォッチなくして的中など考えられないほど重要なファクターとなっている。 まして近年は馬場の整備も行き届き、開催が進んでもなかなか内が荒れてこない。自ずと先行馬、インコースを通った馬が有利になるケースが多く、力のある馬でもシンプルに外を回っていては差し切るのは容易ではない。 リ

【競馬】危うき信念/日本ダービー予想

大の苦手だった皐月賞の馬券を買うにあたって心に決めていたのが、「どんな結果になっても◎イクイノックスは日本ダービーでも本命を打つ」ことだった。結果は負けて強しの2着。これなら自信を持って大一番に臨めるという十分な手応えを持って、この1ヶ月半を過ごしていた。 しかし困ったことに大外18番に放り込まれてしまった。日本ダービーの18番枠は厳しい。Cコース替わりで馬場は内が有利、大きく馬群がバラけることもなくなかなか内に潜り込むのも難しい。1番枠が無類の強さを誇っているのも納得の傾

【競馬】何もかも見当違い..スターズオンアースに脱帽/オークス振り返り

まあ情けない外し方をしてしまいました。何もかも見当違い。 ◎サークルオブライフの出遅れは仕方ないというか、競馬だからこういうこともある。もともと2歳時にはゲート難を抱えていた馬。例の放馬の影響もあってメンタル面に影響が出てしまったというのもやむを得ない。運がなかった。 それと同時に「待ち時間」は各馬平等な条件であって、それを克服できなかったサークルオブライフ自身もまだ課題を残していたということ。そこは真摯に受け止めなければならない。 結局、ゲートの出も悪いばかりか行き脚も全

【競馬】桜花賞直後に確信した逆転/オークス予想

皐月賞が数学ならオークスは理科、くらい苦手です。昨年のユーバーレーベンみたいな応援馬券なら当たったことありますけど、まともな予想ができた記憶がない。 しかしついに皐月賞の呪縛を解くこともできた今ならオークスだって克服できるに違いない。しっかり見てきたクラシック戦線2022、来週の日本ダービーも含めて自信を持って臨みたい。 オークスは基本的に小細工なし、真っ向勝負の舞台である。多少の距離ロスがあっても、外を回って長く脚を使えれば十分に間に合う。本質的に2400mをこなせない馬

【競馬】POG2022-23人気馬有力馬について語ろう

はい、おつかれさまです。今年もPOGドラフトの季節がやってきました。 楽しいですねPOG。指名した馬が活躍すればうれしいし、伸び悩んでもそれはそれで愛おしい。2歳戦を一生懸命に見ることで馬券にも役立っている気がします。 もちろん我々は実際の馬主さんや出資者さんの愛馬を「持たせてもらっている」身であることを忘れることなく、今年も「負けて凹まず勝って謙虚に」の精神で楽しみたいものです。 今季のテーマは何といってもディープインパクト・キングカメハメハの両エースが消え、いよいよ新

【競馬】誰も読まなくていい5月7-8日の振り返り

「何が何でもクラシックへ」という時代ではなくなったが、それでも日本ダービーのゲートを巡る争いはいつだって熱い。 まずは何と言ってもセイウンハーデスと幸さんが制したプリンシパルS。毎日杯でも4着と頑張っており能力的には通用しそうな一方、距離がどうかなと思っていたけどこなせましたね。ゴール前は内外に広がった混戦になりましたけど、最後まで踏ん張りました。 西山茂行オーナーを晴れ舞台に連れていけるのがうれしいですね。この日の東京では幸さんに4クラも騎乗を依頼するほど重用してくれてい

【競馬コラム】ムラマサノヨートー再び

先日、ピンクカメオの訃報が届きふと当時のことを思い出した。彼女が勝ったNHKマイルCは、彼女(現奥さん)のワンルームマンションで小さなブラウン管のテレビで見ていた。付き合い始めてまだ1年弱、一日中ずっと家の中でダラダラしてても(イチャイチャしていたとも言う)何の苦痛もなかったもんだ。今じゃ信じられんw ピンクカメオ自身も単勝17番人気での大駆けだったが、さらにそれ以下の人気で3着と大激走を見せたのがムラマサノヨートーである。シンガリ18番人気ながら馬券圏内に突っ込み、3連

【競馬】誰も読まなくてよい4月30-5月1日の振り返り

天皇賞以外のレースについて簡単に。 まず青葉賞。これまで重賞で強い相手に揉まれながら惜しくも賞金加算ができなかった系の馬がいれば注目しておきたいところだったが、どうにも手薄なメンバーだったので静観。プラダリアは確かに強かったが、本番はこことは比べものにならない強敵が待ち受けている。普通に考えて厳しい。 しかし未勝利戦は圧勝だったんですねこの馬。ぜんぜん知らんかったw いかに普段レースをちゃんと見てないかを改めて痛感させられてしまった。 あと三代母にリトルオードリーというのが

【競馬コラム】短絡的思考を疑え

天皇賞はゴールドシップ産駒マカオンドールの応援馬券だけ買ってまったりと観戦。勝てばメジロアサマからメジロマックイーンまでの三代制覇から一代経て、計5世代にわたって盾の栄誉にあやかれるという偉業が成し遂げられたのだが、残念ながらまだまだ修行が足りなかった様子。まあ懲りずに来年以降もこの舞台に立つ産駒が出てきてくれることを願いたい。 ところで馬券の売れ行きを見ていると、戦前のイメージとはちょっと違う形になっていた。1番人気ディープボンド、2番人気タイトルホルダーがもっと他を離し