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【競馬】危うき信念/日本ダービー予想

大の苦手だった皐月賞の馬券を買うにあたって心に決めていたのが、「どんな結果になっても◎イクイノックスは日本ダービーでも本命を打つ」ことだった。結果は負けて強しの2着。これなら自信を持って大一番に臨めるという十分な手応えを持って、この1ヶ月半を過ごしていた。

しかし困ったことに大外18番に放り込まれてしまった。日本ダービーの18番枠は厳しい。Cコース替わりで馬場は内が有利、大きく馬群がバラけることもなくなかなか内に潜り込むのも難しい。1番枠が無類の強さを誇っているのも納得の傾向である。
加えて明日の東京競馬場には、出走馬たちが今まで経験したことのない大観衆が押し寄せる。30度を超えるとも言われる気温も含め、パドックから異様な熱気に包まれるのは確実。これは全馬に言えることだが、平常心でレースに臨めるかが重要なポイントとなる。できれば前に壁を作って折り合いたかったのだが..

そんな外的な要因によって、信念を貫くのが危うくなってきた。一時はダノンベルーガに本命を変えようかとも考えたほど。どうにかこうにかブレることなくここまでたどり着いたが、正直あんまり自信はないですw

◎ イクイノックス
◯ ダノンベルーガ
▲ ドウデュース
△ ジオグリフ
☆ オニャンコポン

何このヒネリのかけらもない予想w

イクイノックスに関しては東スポ杯2歳Sの勝ちっぷりが世代ナンバーワンを感じさせる衝撃。それが間違いでなかったことを皐月賞で証明してくれた。僚友ジオグリフには屈したものの、異例のぶっつけローテで大外枠から少し行きたがっていたことを考えれば悲観は無用。あの雄大なフットワークは確実に東京向き、逆転の時はやって来た。
あとはヒートアップすることなく平常心で臨めれば。悔いのないレースができればそれでいい。

ダノンベルーガは初の中山で多頭数の乱戦、馬場の悪い内で揉まれながらも見せ場を作ったのを評価しないわけにはいかない。枠順も他の有力馬と比べて内寄りをゲット。12番ですが。前売り時点で1番人気になっている点もよく理解できる。

ドウデュースの皐月賞は完全に位置取りの差。武豊が有力馬で日本ダービーに騎乗する機会もあとどれだけ残されているかと考えると、頑張ってほしい気持ちはやまやま。何なら勝ってくれてもいいんやで。
ダノンベルーガあたりが早めに先頭に立って、他の人気馬も大外をぶん回す形になれば人馬ともやりやすそう。

皐月賞馬ジオグリフはどうしてもこの序列になってしまう。前走は何もかもがうまくいった。東京2400mもこなせなくはないと思うが、ライバルたちの条件好転ぶりを考えると劣勢に。

あとは立ち回りの上手さが活きる形になればオニャンコポン。豪華メンバーで盛り上がった2010年の日本ダービーを内から差し切り場内を静まり返らせた父エイシンフラッシュばりの番狂わせには警戒が必要。

馬券は馬連で◎から印へ。もちろん◎◯が本線。あと◯▲の組み合わせも持っておいた方がよさげ。「その馬の単勝を買えるか」が◎を打つ基準に設けているので、本当ならイクイノックスの単勝も買わなければならないのだが、今回はそこまでの自信がない。なので大勝ちも無理かと思ってます。

展開も読めない。デシエルトが思い切って引っ張り、ビーアストニッシドも追随する形なら平均ペースくらいで流れるかもしれないが、どろどろのスローペースに落ちる可能性もなくはない。土曜の競馬を見る限り、東京の芝はインコースの状態が良さげ。外に入った有力馬受難の設定である。

しかしたまには見てみたい。90年代後半から21世紀初頭にかけて我々を魅了してくれた「大外ぶん回しの叩き合い」を。ナリタトップロードとテイエムオペラオーをまとめて差し切ったアドマイヤベガ、エアシャカールとの一騎打ちを制したアグネスフライト..いずれも「華」のある戦いだった。

小細工なしの真っ向勝負。そんな日本ダービーが見られればうれしい。

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