『埴輪の馬』1986小沼 丹 の読書感想文
丹は埴輪の馬が欲しくなった。
随筆集。表題作は20ページほど。
話の軸は、移り変わる町の姿。
この本はタイトルだけだが、考古関連の書籍は、中身にあまり埴輪の出番がなくても、表紙には埴輪の写真やイラストが使われていることが多い。
やはり人目をひくからだろう。
もっとも、表題作になった理由は埴輪という言葉の引力だけではないだろう。
他の収録作品が少し重たいので、ほどよい軽さコミカルさが際立つ。
本来の丹のキャラクターもよくうかがえる。
弘光寺の近くの町に工房をもつ「埴輪造り