言われたらすぐ逃げろ! フィットネス界に蔓延るキケンな『テキトー指導』⑥
こんにちは!動ける&健康なカラダをつくるトレーナー、坂下です!
今回が最後、最恐にキケンなテキトー指導例を挙げます。
必死で逃げろ!『超キケン』なテキトー指導
⚠『CK値が高いのは気にしなくていいですよ!』??
最後は、今回挙げた中で『もっともヤバいテキトーな指導』となります。
キケン度は、もはや死をも覚悟の戦闘力
テキトー界における『ラスボストレーナー』。
健康診断の血液検査にて、
『CK値(クレアチンキナーゼ値)が高く出てしまった』
これは筋肉の細胞がこわれて、血液中にCK(クレアチンキナーゼ)という酵素が溶けだしたことを意味します。
これが高いということは、急性心筋梗塞、心筋炎、筋ジストロフィー、多発性筋炎、甲状腺機能低下症、など重大な病気がうたがわれます。
しかし、筋トレも筋肉を破壊する行為です。
よって筋トレするとこのCK値が上がってしまうことがあります。
これを根拠に、
『筋トレしていれば、CK値が上がるのは普通なんです。気にしなくていいですよ。』
と、テキトーに説明してしまうトレーナーがいて、実際に何度か聞いてます。
しかし、これはおそろしいまちがい。
そのCK値の高さが、
筋トレによるものか、病気によるものか、誰にもわからないからです。
これは健康診断をムダにする、恐怖のテキトー指導以外の何モノでもありません。
筋トレすればCK値が上がるのがわかっているなら、
本来、健康診断の数日前からは筋トレしては(させては)いけないのです(特に伸張性収縮)。
パーソナルトレーナーは、お客様の健康診断予定日を把握しておくべきで、それにあわせた説明とメニューを組むべき。
このテキトーのせいで、重大な病気の発見の機会を逃したとしたら、とにかくもろもろ終わっています(・・;)
トレーナーは健康診断の時期をヒアリングしてくれているでしょうか?
ふんどし締め直します。
書いてるうちに少々熱くなり、6回にわたって書いていましましたが、
誇りをもってやっている職業『パーソナルトレーナー』が世間から危険物あつかいされるのは悲しいことです。
しかしキケンといわれても、①で書いたとおり正直とても否定できる状況ではない。
トレーニングの普及にも、お客様の生涯の健康にも、キケンやテキトーを無くしていくことはめちゃくちゃ大事。
自分もあらためて『テキトー指導』にならないよう日々勉強し、
『安心してください、締めてますよ!!!』
と堂々いえるようふんどし締めなおし、
安心の『横綱トレーナー』目指しこれからも頑張ります。
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