がん確定食品?! 酒・タバコよりコワい『加工肉』の正体③
こんにちは!動ける&健康な身体をつくるトレーナー、坂下です。
前回に引きつづき『加工肉』のデメリットについてです。(最終回)
キケンな『貧血予防』
前回までにご説明したように、
加工肉、そして原材料の赤身肉にすら、がんなどの危険性があることは今や世界の研究結果により決定的なものとなっています。
しかし、牛、豚、羊などの肉やレバーは、豊富なたんぱく質と、吸収のよいヘム鉄が多いことが理由で、『貧血予防』に推奨されています。
さらに豚肉はビタミンB群、特に糖質の代謝に必要なB1を豊富に含むという理由で『夏バテ予防』食品としてもよくおすすめされています。
しかし、ここまで説明した『がんのデメリット』がテレビなどで伝えらることはなく、
当然、栄養の専門家からそんな話を聞くこともほとんどありません。
(日本ではテレビで伝えることはできない)
メリットだけを伝えデメリットは一切伝えない、
これが日本の現状です。
『吸収が良いヘム鉄がカラダに良い』という時代は世界ではとっくに終わっています。
鉄を含むものは他にもありますので、鉄分摂取を赤身肉(レバー含む)ばかりに頼るのはやめましょう。
ヘム鉄のサプリメントにも同様の問題がありますのでご注意ください。
日本ではがんの原因として『喫煙・受動喫煙』『アルコール』『肥満』などに注意喚起しています。
特にタバコには、商品に『健康を害する可能性がある』ことを表示する『健康警告表示』の義務がありますが、
同じ発がん性ランクをもつ加工肉に表示義務はありません。
赤身魚のヘム鉄は?
動物性のヘム鉄が悪いなら、マグロなどの赤身魚の鉄分も悪いのでは?と疑問におもいますが、
アメリカノースウェスタン大学の研究結果によると、赤身魚の摂取量と死亡リスクとの関連性はみられていません。
またシンガポールでの大規模調査でも、赤身肉を魚介類や植物性のたんぱく質に置き換えると糖尿病のリスクが減少したとされています。
今のところ、赤身魚のヘム鉄が健康に悪影響があるという研究結果は出ていません。
研究結果はレベルの考慮が必要
世界では、大規模・小規模、いろんな場所でいろんな研究者が研究をしています。
たまに、小規模な研究結果の論文などを根拠に、
『赤身肉の害は心配するほどでもない』という意見がでることもあります。
しかし、これは『どのレベルの研究機関』の発表なのか?の考慮が必要になります。
加工肉や赤身肉の害悪は、世界一規模の国際がん研究機関(IARC)や、アメリカで非常に強い権威のある米国心臓協会(AHA)によって支持されています。
これらの機関は世界中のあらゆる研究がまとめられていたり、多くの資金がつぎ込まれていたり、世界中の優秀な研究者がおこなっていたりするので、
カンタンにいうと他と比べあきらかにレベルが高いものになります。
それを無視して、小規模レベルの研究結果を根拠なしに信じてしまうのは危険だということです。
スポーツで例えると、同じチャンピオンにも世界、日本、都道府県、市区町村それぞれがいるように、研究結果もレベルはそれぞれ。
最後に
今回は食べるものとしては唯一、発がん性が確実と世界がみとめる『加工肉』のキケン性について書かせていただきました。
IARCによるランクは同じでも、タイトルに
『酒・タバコよりコワい』
と書いたのは、加工肉のキケン性は情報が公平に出されないので、デメリットを知らずに食べてしまうものだからです。
愛情たっぷりのお弁当は最高。
冷えた米は、デンプンがベータ化した『ベータデンプン』となり腸内細菌のエサになるため、
成長期にお弁当(冷えた米)を食べる日本人はとても健康に育ってきました。(レンジでチンは勿体ない)
しかし、ここに『加工肉』が入り込んでしまうだけで、総合点はめちゃくちゃ落ち健康リスクは激増します。
忙しい毎日のなかで、お弁当づくりやたんぱく質摂取に、加工肉がとても便利なことは重々承知ですが、
この投稿が今日からできることを考えていただくきっかけになればとおもいます。
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