韓国語(と日本語)の敬語について
日本では接客敬語やマニュアル敬語といった日本語として正しいのかどうなのかといった言葉が話題になることが多いですが、韓国でも同じような問題があるのでしょうか?
私は一度韓国人の友達に「ご覧になっていただけます。」何?登場人物は誰と誰で、誰が誰に対して敬意を払っているのか?と質問され、これはそもそも日本語として正しいのか?と悩んだことがあります。
日本語の敬語についてはすべて韓国語で話したエピソードをぜひお聞きください!!
韓国語の敬語
謙譲語
尊敬語が多い印象のある韓国語ですが、謙譲語もあります!
私 나→ 저
この時気を付けなければいけないことは、나で話すときには、語尾をため口で、저で話すときは丁寧語を使うということです。
日本語の私とは違い、自分を下げる意味のある言葉なので、語尾もそれに合わせる必要があります。
私たち 우리→ 저희
私たちも同じように謙譲語があります。
この時気を付けるのは、「私たちに」に誰が属しているのかという点です。
社長が入っていたら大変ですね…
その他には
会う 보다→ 뵈다
聞く(質問する)묻다→ 여쭙다
尊敬語
基本的に語幹+(으)시にすれば尊敬語になります。
形容詞にも付けることができるのが、日本語と違うところでしょうか。
また、日本語の「言う→おっしゃる」のように決まった単語が存在しています。
・食べる/飲む 먹다・마시다→ 드시다
・寝る 자다→ 주무시다
・ある 있다→ 계시다
名詞の場合にも
・誕生日 생일→ 생신
・名前 이름→ 성함
助詞も
・が 가/이→ 께서
・は 는/은→ 께서는
・に 에게→ 께
김과장 님께서 메일을 보내실 겁니다.
日本人が難しいところ
なんといっても
使う対象 です!
自分より年上の方は、親や会社の人物にも敬語を使わなければならない。という点はいつも注意しなければならないと思います!
韓国人のタメ口の感覚
年齢による上下関係がしっかりしていると聞いていたのに、年上の方が自分にずっとタメ口を使ってる…
あまり仲良くしたくないのかな?と不安になる必要はないようです!!
やはりタメ口を使ってしまうと上下関係がはっきりしてしまうので、距離感の問題ではなく、平等な立場であることを大事にしたい方なのだな!と理解しましょう。
日本のように徐々にタメ口になるのではなく、申請制度。
敬語を使ってくれている年上の方と話していて、タメ口使ってくれてもいいのになぁと思ったら、
말이 놓으세요.
말이 편하게 하세요.
と言ってみましょう!
最近よく聞く間違った敬語表現
日本語だと過度に敬語を使ってしまいがちですが、韓国語では物に敬語を使ってしまうミスが多いそうです。
보장 하세겠습니다까?
包装する人は自分なので、自分に敬語を使っていることになります。
주문하신 커피 나오셨습니다~!
注文したのはお客様なので、大丈夫ですが、コーヒーにも使ってしまっているのが、間違いになってしまいます。
主語が何なのか、動作をする人が誰なのかについて、確認してから使うようにしましょう!!!
日本語の場合、基本的に二重敬語は非文法になってしまいますが、一般的になりすぎて、二重敬語ではありますが、もう正しい表現になっているものもあります。
このように言葉は時代とともに変化するものではありますが、敬語の場合、相手に対して配慮する言葉なので、相手に失礼にならないのか、考えながら話す必要がありますね!!
微力ではありますが、あなたの韓国語、日本語学習の助けになれば幸いです!これからもいいコンテンツ作りに努めますので、どうぞよろしくお願いいたします。