引手版より観音開き(?)~台所収納を巡って~

最近の住宅設備。
特に水廻りには、目を見張るばかりだ。トイレにお風呂、台所。
今は「キッチン」と言うのか。どちらでも良かろう。
ドラマ「キッチン革命」第2話で分かったように、特に台所はここ70年で凄まじい進歩を遂げた。システム・キッチンの誕生だ。
ステンレスやホーロー等。各社が得意分野を活かし、業績を伸ばし、時代と共に進化してきた。
更に食洗器。食器洗い洗浄機が普及し始めると、システム(組み合わせ)の1つとして食洗器も投入。全般的なスタイルも見直そうと動向になった。

台所の下半分が観音扉になっている収納なんて、今やあるまい。
スタイリッシュな一本線は兼、持ち手であって、タオル掛け。引手版・収納庫なのだ。「軽く押して頂くだけで」「優しくタッチして頂くと」静かに閉まります=当たり前。

けど、現実を想像して御覧なさいよ、開発担当者さん。
優しくできない(?)、いつもの力で閉めてしまったり、面倒臭くて蹴り足で閉めてしまったり。「故障の原因になります」「絶対におやめください」。
ご忠告はありがたいけど、悠長に立っていられないのよ、台所って。
「女の戦場」例えた人がいたけども、1人でバタバタする場所なのね。
つい、って時だってあるじゃない?
現実を思うと引き手版より、観音開き?
新開発はいいけども、現実を踏まえてね。
                             <了>


#創作大賞2023

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