ゆくり

30歳、2つ下の夫が交通事故に遭いました。多発骨折と高次脳機能障害で入院中。胸の内を、…

ゆくり

30歳、2つ下の夫が交通事故に遭いました。多発骨折と高次脳機能障害で入院中。胸の内を、文字にして整理していければと思っています。

最近の記事

1031いきどまり

今日読んだ小説の中に、すごく共感できる文章があった。 ウィンドウショッピングが好きで、文房具屋でも雑貨屋でもスーパーでも、お店全部をみてまわるのが好きだった。 ショッピングモールなんでいこうものならひとつひとつの買い物に時間がかかりすぎて、夫に笑われてた。 でも今は、周りに透明カーテンが引かれているみたいに何も感じなくて、 買わなきゃいけないものを買うことしかできない。 いつまでもこんな暗い気分でいることを、誰にも相談できないでいる。 私が落ち込んでいると私の親も夫の親も

    • 1030受け身がとれない

      面会したいけれど、ご時世的に難しい毎日がもどかしい。 病院自体は原則面会禁止で、ただ、入院の時にもらった書類には救急病棟の面会について、時間や人数制限が書かれるだけで禁止の文字はなかった。 これは面会できるのか? 確かに、手術のタイミングだったり、事故一週間後だったりは面会できたけど。看護師さんと話すと、「ものを持っていくなどの必要なときに連絡する」という感じがあって。 顔の傷がどうなったかな?気管切開はそろそろ閉じるのかな? 一人でいて、寂しくないかな? 一人でいるより

      • 個人的にしんどいこと②:これから私、どうなっていくのか

        28歳の夫が交通事故に遭いまして、 高次脳機能障害・多発骨折の診断で入院中です。 体の怪我だけでなく、脳にも障害が残るという話を聞いて 夫自体の心配の他に大きく考えたのは 「夫の命は助かったけれど、今まで通りの夫はいなくなったんだ」だった。 私と夫との関係を恥ずかしがらずに正直に表現すると 「しっかり者で論理的な夫と、甘えん坊で感情的な妻」だった。 玄関のチャイムが鳴れば私宛の宅配便だろうが夫が出たし、 夫のほうが帰りが早い日には駅まで車で迎えに来てくれた。 戸締りが甘

        • ひきこもりの毎日から職場に復帰

          28歳の夫が交通事故に遭いまして、 高次脳機能障害・多発骨折の診断で入院中です。 夫の事故からずっとお休みをもらっていました。 何か月でも休んでいいよ〜!との声で遠慮なく休んでいたけれど、2週間ぶりに出勤。 出勤を決めた理由は 職場への申し訳なさとか、仕事に行かない日々が続くともう二度といけなくなりそうとかいろいろとあるけれど 一番の決め手は「一人でいると悪いことばかり考える」だった。 事故直後は警察だとか保険会社だとか病院だとか 色々と手続きがあったからメリハリがつい

        1031いきどまり

          個人的にしんどいこと①:みんな体の怪我の心配ばかり

          周りの人たちがみんな、 夫のことを心配してくれて 私のことも心配してくれて 同じように事故に心を痛めてくれて 全部全部伝わっているし感謝しています。 でも感謝の心の0.005%くらいで少し思ってしまうことがあって。 感謝してるからこそ誰かに伝えるつもりはないけれどよぎってしまう。 私の考えだったり、連絡をくれた人との会話だったりを思い返すと 交通事故に遭ったと聞いたら 「命は無事!?」→「意識はあるの?」→「身体は動く!?」 という段階で気になっていくことが多いのかと思う

          個人的にしんどいこと①:みんな体の怪我の心配ばかり

          決意とか迷いとか喪失感とか

          夫が交通事故にあって、救急搬送されて、入院して二週間。 事故直後の時点で、主治医の先生からは「高次脳機能障害」のお話はされていたけれど。 事故直後、見当違いなことを言っていたときも「事故の衝撃が強かったから」 鎮静が解けた後も、自分の状況を把握できていなかったときも「まだ脳がちょっと腫れているから」 ようやく面会ができたときにちょっと違和感を感じたときも「大部屋がうるさくて眠れなかったから」 「気管切開中で会話ができないから脳の障害はどの程度か分からない」 ずっとそうや

          決意とか迷いとか喪失感とか