ひきこもりの毎日から職場に復帰

28歳の夫が交通事故に遭いまして、
高次脳機能障害・多発骨折の診断で入院中です。


夫の事故からずっとお休みをもらっていました。
何か月でも休んでいいよ〜!との声で遠慮なく休んでいたけれど、2週間ぶりに出勤。


出勤を決めた理由は
職場への申し訳なさとか、仕事に行かない日々が続くともう二度といけなくなりそうとかいろいろとあるけれど
一番の決め手は「一人でいると悪いことばかり考える」だった。

事故直後は警察だとか保険会社だとか病院だとか
色々と手続きがあったからメリハリがついていたけれど、
何もなしに休みでいると、ソファかベッドで横になって、
泣いて、気を紛らわすためにYouTubeをみて、
YouTubeをみてない時間は夫のことを考えて泣いて、の繰り返しだった。

その時点ではまだ高次脳障害については可能性でしか言われていなかったけど
それでも少しだけ見た夫の姿が今までとは違いすぎて
悪い可能性のことばかり考えて考えて
頭の中がパンクしそうになったので復帰を決意。


状況を知ってるのは責任職数名なんだけど
みんな今の夫の状況を話しても特に気休めは言わずに
私と夫の体の心配についてだけ触れてくれたので少しほっとしました。
「元に戻るよ」「大丈夫だよ」と言われると余計に苦しくなってしまうので…。

ひとつ上司に言われてがんばらなきゃと思ったのは
「夫のことをどうしよう、って考えちゃうのはそうだけど
自分の生活とかキャリアとか、自分がどう生きていくのが幸せかについても考えていかないと」という言葉だった。
どうしたって長期の戦いになるし、一生付き添っていくものだから
そんな中で少しでも自分が楽しく感じられるような毎日を過ごして
自分が暮らしやすい人生にしていかなければいけない。
それを心がけていかなければいけないんだなって思った。
その上司は「公的なサービスをたくさん使いなさい」「職場の福利厚生もたくさん使いなさい」とも言っていて
そういう目線での話をしてくれた人は今までいなかったから、
第三者に話すのはとても大事なことなんだと感じたなあ。


職場復帰のメリットはいわずもがな、時間が経つのが早いこと。
あとは、私にきを使わない人たちとささいな会話で笑えること。

だけどふと、
「交通事故なんて特に起こってなくて、今日も帰ったら夫が家にいる」
そんな感覚になって、だけど実際は夫は満身創痍で入院してて。
何が現実なのか分からないというよりは、今が現実だって信じたくないのに自分の頭が現実だって叫んでいる、不思議な感覚になった。

一家の大黒柱になるかもしれないから頑張っていかなければ。
とりあえず夫に早く会いたいな。

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