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1031いきどまり


今日読んだ小説の中に、すごく共感できる文章があった。

万佑子ちゃんへの思いが胸の中にあっても、おもしろいことには笑ってしまう。そうしたあとに、罪悪感が込み上げてきて、泣きたいような気分になる。それを繰り返しているうちに、意識が一歩、内側へ後退するようになってしまった。身の回りで起きていることがフィルター越しの世界での出来事に思えてくるのだ。

湊かなえ「豆の上で眠る」新潮文語


ウィンドウショッピングが好きで、文房具屋でも雑貨屋でもスーパーでも、お店全部をみてまわるのが好きだった。
ショッピングモールなんでいこうものならひとつひとつの買い物に時間がかかりすぎて、夫に笑われてた。
でも今は、周りに透明カーテンが引かれているみたいに何も感じなくて、
買わなきゃいけないものを買うことしかできない。


いつまでもこんな暗い気分でいることを、誰にも相談できないでいる。
私が落ち込んでいると私の親も夫の親も心配するから。
いつまで落ち込んでるのって言われそうだから。
夫本人はリハビリ頑張ってるのに、なんで私はずっと同じところで立ち止まってるんだろう。

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