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#短歌
詩なるものたち #4
指輪裏の石の意味を聞いたまま
説いて聞かせる我の願掛け
願掛けを信じぬ君を信じようと
指輪の裏に名前のみ掘る
幸せなど誰かに決められてたまるかと
思う手のひら星座占い
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これが詩なのか 短歌と呼べるのか
ただの言葉の集まりなのか
とかは個人の判断にお任せします。
そんな 詩なるものたち。
詩なるものたち #2
光るのは
君の振り撒く後ろ髪
冷たき塩素をまとうなどして
祖母や命名するは君の湯呑み
父と同じ唐草模様
箸は左手
肘ぶつけ合い
2倍楽しいカウンター席
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これが詩なのか 短歌と呼べるのか
ただの言葉の集まりなのか
とかは個人の判断にお任せします。
そんな 詩なるものたち。
詩なるものたち #1
イケアの電球のもと
ばらけるゴッホの星月夜
四隅を探す
はんぶんの夜
無数の紙を前に
生きていていい気がする
銀座伊東屋
シャウエッセンのホットドッグ
大事に包む君の指先
エスオーエス 言えぬ届かぬ 二十八
たっぷり化粧水を塗る金曜日
リクエストはハンバーグ
祖母のキャベツの千切りが
思い出される
まな板の上
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小学校?中学校で
詩の句形とか、何音とか、
字足らずとか字余りとか習った