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7等星
2023年7月24日 21:33
「文学部に行ってどうするのか」「行ったところで役に立つのか」今までたくさん言われてきたし、私もどう答えたものかたくさん悩んできた。多分、文学部に属す、属していた方々で言われたことあるよという方も多いのではないだろうか。これまでの私の回答としては、「好きでやっているのだから放っておいてくれ」である。本当は、三浦しをん氏の『きみはポラリス』より「骨片」という作品を引っ張ってきて、これを読
2023年7月18日 23:59
谷崎潤一郎作品を初めて手に取ったのは、今日みたいに日が照りつけて暑い日だったと記憶している。高2の夏休み。部活が終わった帰り道に、ふと思い立って本屋へ寄った。ふらふらと涼しい店内を歩いていると、赤いカバーに青字の光る1冊が目についた。それが『刺青・秘密』だったのだ。なんだか心を惹かれてそのまま買い、帰りの列車でページを開いた。気がつけば私は貪るようにページを進めていた。私はこのような世界