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仰向け姿勢を甘くみていた話 出産アドベントカレンダー #4


お腹が大きくなった妊婦は仰向けで寝ちゃダメ?

それを私は産休に入る前あたりまで他人事のように捉えていた。
丸くなっていくお腹が、仰向け姿勢で平面に伸びてしまうと「お腹の子の部屋がつぶれるので成長を妨げるのだろう」と思っていた。
だから寝る時の布団には余った掛け布団やクッションを積んで、頭から腰にかけて傾斜をつけている。
寝姿勢もシムス位という横向き寝を推奨されているが、元々仰向けで寝る癖があるせいか、いつのまにか仰向けになっていることが多い。

しかし、仰向けで苦しい体験を2回してからやっと、「なぜ寝られないか」というか「なぜ仰向けが良くないのか」がわかった。

美容室に行ったとき

産休に入ってから、美容室に行き、久しぶりにカットとカラーをした。
どんな髪型にするか相談中、ブリーチをするかしないかでシャンプーの回数が1回or2回で異なることを聞き、念の為1回で終わるブリーチなしでできるカラーを選択した。

シャンプー中、少しのけぞってお腹が伸びる感じが多少不快に感じていたが、我慢できる程度だと思っていた。
ところが5分も経つと、なんか胸から上がつっかえた感じがして息苦しく気気持ち悪い。

美容師さんは急いでくれたようだが、5分でもこんなに「うぇっぷ・・・」という感覚がくることを予想していなかった。
本当はガラッと色を明るく変えたかったが、シャンプー1回が限界だったとやってみてわかった。

歯科医院に行ったとき

これも産休に入ってからのことだが、妊婦歯科検診に行き、そこで軽い虫歯も見つかったので後日治療にも行った。

「姿勢がつらかったらおっしゃってくださいね」と先生に言われたのだが、これも5〜10分くらいで同じように胸から上がつっかえた感じで息苦しくなり気持ち悪くなってしまった。
我慢していたが、キリの良さそうなところで「もう少し起き上がった姿勢でもいいですか・・・」と伝えると「いったん休憩しましょうか」とリクライニングをもとに戻してもらい、数分休みをとることに。

その後はリクライニングの角度をゆるめてもらって治療を続けたのでなんとかなったが、終わったあとも貧血っぽいだるさが続き、割と回復に時間がかかった。

・・・実は治療が始まって数分のうちは「歯医者でなんともなければ、まつげパーマにも行けるんじゃないか?」くらいに思っていた。
(美容室でシャンプーをし始めたときもそう思っていた)
ところがどちらも10分もたなかった。

やむなく、仰向けで1.5時間くらい待機するまつげパーマも諦めた。
(実は予約していたのだが、取り消した)

なぜ仰向けが良くないか

仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群

体の右側に通っている大きな静脈が、仰向けになると重みのある大きな子宮に押しつぶされ、全身の血流が悪くなってしまうという。静脈は血流が強くないので、血が心臓に戻りづらくなってしまうようだ。

仰向けで血の気がひいていく感じが、こんなに気持ち悪くこれほど回復に時間がかかるとは思わなかったので、美容室と歯医者に行ってからやっと「なぜなのか」を調べた(遅い)。
でもこれでメカニズムがわかって良かった。対策もとれる(遅いけど)。

教訓:美容室や歯医者は安定期までに行っておく


妊婦歯科検診は、少なくとも東京都では区によって指定の歯科医院で無料で受けられるので、母子手帳を受け取ったときからしっかり案内がある。
そのパンフレットやWebページにも「妊娠安定期(5ヶ月〜7ヶ月ごろ)に行っておきましょう」と書かれている。

その時期に行けなかったのは、ちょうど引っ越しが重なってしまい、病院を決めるのに時間がかかってしまったためなのだが、歯医者はもちろん美容系の施術をしてもらうにも考慮が必要になるのは結構な制限だと思う。
(まつげパーマは行っておきたかった…とやっぱり引きずっている)
安定期にいろいろやっとけ、というのはそういうことかと今ならわかる。

これから妊娠期を迎える方がいたらぜひご参考に・・・


それでは!

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