「一名様、ご案内です」

お客様が入られた後、我々スタッフはお客様の五感にたいして熱烈なアプローチを致します。まずは「視覚」「嗅覚」「聴覚」から。

「視覚」にはお店の内観を、
「嗅覚」にはお店に漂う料理の香りを、
「聴覚」にはホールスタッフの声、厨房から漏れる調理音を。

たっぷり刺激したあと、お冷と共にメニューにお目に通していただき、選ばせる。


そこから5~10分ほどの焦らしプレイ。


料理を運び、そこからさらにアプローチ。

而して、カトラリーによってお客様自身の手で運ばれたソレは、五感の残りの二つ「味覚」「触覚」を責める。
舌先からゆっくりと這い、口の中の感覚細胞と味蕾を刺激。その後、消化器官を駆けずり回り、一部はお客様の細胞となる。その細胞は長いものでは1~5年生き続け、その間、例え我々のことがアタマになくても、お客様のお体の中にはちゃんと存在し続け、お客様の身体を支え、同じ時間を過ごさせていただきます。


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