日記_20211216「これが本当の私でないとしても」
久しぶりに日記を書くので長ーくなってしまいそう。
自律神経のために始めた5行日記を見ながら振り返り日記を書いてみる。
この日の予定は職場の産業医面談。
産業医には、薬のお陰で大変調子が良く、気分の落ち込みもなく、毎日活動的に過ごせていること、このまま復帰したいくらいだということを伝えた。
復帰にはやはり反対された。こういった症状はぶり返しを何度か繰り返してだんだんと治っていくものらしく、ずっと今の調子のままということは考えにくいとのこと。体調が悪いときがそのうちくるから、その、”底”にいるときでもなんだかんだごまかして仕事に行けるくらいまでもってこれないと、安心はできないとのこと。大変納得した。
面談後はそのまま近くのモールへ。少し買い物をし、目的の場所へ。
いったん話はそれるけど、ここ最近深く考えずに物を買ってしまうことが多く、それは気持ちが前向きになったお陰だろうと思っていたけど、よく考えたら薬の副作用なのでは?と怯えている。
目的の場所、それはゲームセンター。誰かの中の私のイメージが崩れていく音が聞こえてきそうだけど、ゲームセンターは私にとってふるさとみたいなもの。
店内は平日の午前中ということもあって空いていた。大人のお友達が幼女向けのゲームの前に数人たむろしているのを横目に、まっすぐと一番奥の音ゲーコーナーへ。誰もいなくてホッとした。ここで(私より上手い)先客がいたら多分帰っていた。
久しぶりにプレイするとやっぱり仕様も変わるし楽曲も増えるしだったけど、腕はあまり鈍っていない。これは、久しぶりの自転車にも普通に乗れる感覚に近いだろうか。時間にして1時間弱ほど、500円で大変スッキリさせてもらえた。完全に腕が上がらなくなっていたので、正確には500円でヘトヘトにしてもらえた、という感じか。全集中して、飛んでくる記号に反応して腕を動かすだけの時間が、以前の私にとってはストレスのはけ口だったんだと実感する。
ホワホワとした気持ちのまま帰宅していると、友人から連絡が。少し前に私がSNSで「個人的な外出自粛を終わりにしたので都内解禁しました」と発信したことに反応してくれ、今度集まろうと提案してくれたのだった。めちゃくちゃ嬉しい。というのも、その友人は以前記事にしたことがある、大好きな彼女だったから。SNSでの発信も、彼女から連絡あるといいな♡みたいな気持ちがあってのものだった。(今考えたら回りくどいことをして超めんどくさい女になっていたな?)
そういえば妊活していたなと思い(直球で聞ける間柄なので)進捗を聞いてみたところ、もうお腹にいるよと。まだ安定期ではないため広くは知らせていないけど、お腹に赤ちゃんがいるよと。すごい、めでたい、今まで聞いてきた誰の妊娠より嬉しい気持ちになった。心が躍るような。
私、どちらかというと妊娠願望が薄いまま今まで生きてきたし、ごく最近までは、妊娠した人のことを「事の重大さがわかっている?」「どこまで覚悟ができてる?」みたいな目で見てしまっていた。がしかし、今回は心から嬉しいことだと思えた。
自分としては、どうしてこうも感じ方が変わったんだろうと、とても不思議に思う。これが本能なのか?来年には30になるので、身体が「お主もそろそろだよね?」みたいなムードになっているのか?
彼女だからかもしれない。信頼と尊敬の対象である彼女が、希望を叶え妊娠したことが嬉しかったのかもしれない。でも何か、今回の事で、私の中の子どもに対する考え方が変わったような気がした。彼女と一緒に子育てできたら、心強いかもしれないなと想像することができた。昔の自分だったら考えられないような思考回路。
もしかしたらこれも薬の効果なのかもしれない。今まで以上に陽気で楽観的な人間になってしまったのかもしれない。
心の調子が悪くなってから、「あの頃のように戻りたい」とばかり思っていた。あの頃のように、誰にでも親しみを持ち、明るく朗らかな自分こそが、自分の本来の姿なんだと。薬を飲んで調子が良くなってきても、これは薬の効果で本当の意味で自分に戻ったわけではないと、どこか虚しい気持ちになっていた。
本当の自分ってなんだろう。過去の自分らしさにとらわれ、今の自分を認めてあげられないのは悲しい。たとえ薬の効果によるものだとしても、少し前より前向きでいられる自分を認めてあげたい。それが第一歩だと思う。
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